概要
スクウェアがファミコンのディスクシステム専用ゲーム開発のため、パソコンゲームの開発を行っているメーカー7社(キャリーラボ、クリスタルソフト、システムサコム、シンキングラビット、ハミングバードソフト、マイクロキャビン)と共同開発を行う事を目的に組織されたゲーム開発グループDOG(ディスクオリジナルグループ)を立ち上げた1986年にシリーズ第1作が発売された3Dダンジョン探索型RPG。
企画、開発はM.A.C(ハミングバードソフトブランド)。
シリーズ作品
ディープダンジョン 魔洞戦記
1986年12月19日発売。
『ウィザードリィ』や『女神転生』よりも先に、全編3DRPGとしてはファミコン初の作品であった。
ドールの街の地下深くに住んでいた魔王が復活し、主人公のラルは魔王に誘拐されたエトナ姫の救出するべく魔王が潜むダンジョンへ突き進む。キーキャラクターの一人である勇者ルウは実は魔王退治にダンジョンへいった筈が、いつの間にか魔王になっていたという話。所謂、ミイラ取りがミイラになっていたというゲームの一番手。
ダンジョンの階数が深くなればなるほどモンスターの色使いもユニークなものになっていき、デザインと合わせて不気味な雰囲気を醸し出していた。
このゲームのヒロインであるエトナ姫の名前は、開発スタッフが名前を考案中に発した「えーっとなぁ」と言うセリフが由来となっている。
勇士の紋章 ディープダンジョンⅡ
1987年5月29日発売。
第1作目から約100年後の物語。基本的なルールは前作と同じ。地下にとどまらず、地上(城内)での探索もある。地上と地下では難易度が異なっている。ラスボスはルウではなく闇の帝王。タイトルにもなっているキーアイテム勇士の紋章を使う必要がある。
なお、ディスク販売版とディスク書き換え版は最終エリアのマップが異なるため攻略に注意が必要。
ディープダンジョンⅢ 勇士への旅
1988年5月13日発売。
ディスクからバックアップカートリッジに変わり、今回はパーティ制を導入。主人公以外は、狩人、僧侶、魔術師という3つのジョブキャラクターを選んで冒険に突き進む。パーティは4人構成のため、自由にパーティを選ぶことができない。
モンスターとの戦闘も不安定な所もあり、主人公が死ぬと(他のメンバーが生き残っていても)強制的にゲームオーバー。全体的にゲームの難易度はかなり高い。
ディープダンジョンIV 黒の妖術師
1990年4月6日発売。
この作品のみ、スクウェアではなくアスミックから発売されていた。不安定要素が多かった前作よりもゲームバランスが改善されていた。今作もパーティ制(最大4人構成)を導入。資金入手は敵からではなく、クエスト報酬、アイテム売却での入手になっている。