ガロ・ティモス、リオ・フォーティア、君たちに頼みたい。
CV:古田新太
概要
TRIGGER製作のオリジナルアニメ「プロメア」の登場人物。
作中終盤・最終決戦前に登場するが、すでに故人となっている。
生前は天才的な技術と能力を持ちながらも不世出の存在であったが、現在はその意識をコンピューターに移植した仮想人格として活動している一種のAI。
普段は氷の湖の湖底に存在している空洞に建設された巨大研究所に潜んでおり、密かにプロメポリスのネットワークからプロメポリスを監視し、クレイ・フォーサイトの監視を行っている。
元々はバーニッシュの研究を行う科学者であり、その研究の副産物として炎を操るバーニッシュに対抗するための瞬間凍結弾などの装備を作り上げていた。
活躍
登場シーンは短いが、クレイの本性と彼によって隠されていた真実をガロ・ティモス、アイナ・アルデビット、リオ・フォーティアに伝え、異次元の宇宙から地球のコアと同調した炎生命体である『プロメア』の存在と、バーニッシュの真実を三人に伝える。
その後、長年の研究の末に生み出された『プロメテックエンジン』の完成形を搭載した巨大ロボットであるデウス・X・マキナをガロとリオの二人に託して最終決戦に送り出す。
尚、ガロとリオにデウス・X・マキナを託したのは、単なる偶然。
一応、プロメポリスを監視していた関係上、二人の名前とおおよその素性は知っていたものの、本来、デウス・X・マキナはその構造上、ロボットの動力源となるバーニッシュと操縦を担当する普通の人間という二人組でなければ起動しないが、プロメス博士は研究を秘匿する関係から操縦者の選定はおろか、接触を持つ人間すら作らず、ただもしもの時に備えてクレイに対抗する手段の研究とその技術の開発にのみ行っていた。
そんな折、最終決戦直前になってプロメポリスから飛来してきたのが、たまたまバーニッシュと普通の人間のコンビであるガロとリオであり、成り行きから二人に最終決戦に備えて、これまで隠されてきたすべての真実とその技術の粋であるデウス・X・マキナを託した。
人物像
生前はバーニッシュの研究を行っていた科学者であり、不世出ながらも優れた科学技術を開発していた紛れもない天才。
凍結弾を始めとするクレイが特許を持つ技術は皆彼の研究成果であり、現在バーニングレスキューが使用している装備のほとんども彼の技術によって生み出されていた。
しかし、かつてプロメアの真実に気づき、バーニッシュの能力をエネルギーに変えるプロメテックエンジンの開発中にその研究の公表を控えたところをクレイに殺害される。
その後、彼によって自身の研究成果のすべてを横取りされた上に、それらの技術によってクレイは成り上がりに成り上がりを重ねて、最終的には司政官というプロメポリスの指導者になるという皮肉な結末を迎える。
しかし、そういった世俗のことに関しては何一つ興味を示しておらず、上記の真実をガロ、リオ、アイナの三人に話した時も、あくまでも過去の映像を交えて淡々と説明しただけにすぎず、純粋にクレイの野望とそれによって巻き起こるであろう悲劇を回避するための協力を仰ぐためだけに三人に話した。
基本的には人格者のようであり、プロメテックエンジンの公表を控えたのもプロメテックエンジンが動力源となるバーニッシュに対して多大な負担をかけるためであり、それらの事実が社会に混乱を招くと思ったからであった。
その一方で、もしもの時に備えて自分の思考パターンを記憶させたコンピューターを密かに用意しておき、自分が死亡した際にそのコンピューターが起動して研究を続けられるように手を打っておくなど、策略家の面もうかがえる。
また、用心深く、慎重な性格である一方、その慎重さが故に逆にその場の勢いやノリに任せる能天気な面も見受けられ、偶然自分の元に飛んできただけのガロとリオに地球の命運を託したり、その後は地殻活動の結果自分が死ぬことになってもそのまま運命をあっさりと受け入れるなど、慎重さがまったく感じられない場面も多々見受けられる。
総じて言うと、用心深いが、お人好しなだけのおじいちゃんといえなくもない。
デウス・X(エックス)・マキナ
プロメス博士が密かに完成させ、ガロとリオの二人に託した巨大ロボット。
丸を基調とした曲線の多いデザイン。
博士は、自身を仮想人格化した後もバーニッシュの能力を動力として作動するプロメテックエンジンの研究と開発を行っており、その完成したプロメテックエンジンを搭載している。
未完成形のプロメテックエンジンは磔にされたバーニッシュをルーレットのように回転させて無理やりエネルギーを引き出すという、見た目からして拷問同然のやり方の上に、動力源にされた後は寿命が削られて指先から灰になるという恐ろしい仕様だが、完成形のプロメテックエンジンは球体型のポッドにバーニッシュが入り、過剰な負担を受ける事なくエネルギー供給に専念する事ができる。
その後、機体の名前と姿にノれなかったガロのリクエストによってリオデガロンという名前とリオによる黒いバーニッシュアーマーが与えられ、最終局面ではリオによってさらにガロデリオンという名前に改名された。
名前の元ネタは言うまでもなくデウス・エクス・マキナであると思われる。
突如としてバーニッシュの秘密が明かされた所に、追い打ちを掛けるかのように急展開に対する自虐ネタとも取れる機体名が登場した事で思わず笑ってしまった視聴者も多いようだ。
関連タグ
クリム・スタインベルト:4年前の仮面ライダーに登場する科学者であり、彼と同じように自分が命を落とす前にコンピューターに自分の意識と記憶を移していた人物。
オーリム博士、フトゥー博士:同上と同様に物語開始時点から故人であり自身の人格をAIの機械に移植した人物。ただしこちらはプロメス博士と違い後に敵に回ってしまうも主人公たちの活躍によって破壊されるという結末を迎えた。