概要
主に鉄道車両に搭載されることが多いが、最近では観光バス・高速バス・路線バスに搭載される事も増えた。車両以外には産業用ロボット、医療用放射線機器にも装備されている。
鉄道用デッドマン装置
運転手が運転中常に握っているレバー、常に踏み込むペダルが停車中以外に離された場合に非常ブレーキを作動させる。レバー一体型の場合は大抵マスコンハンドルと一体化している。
主に私鉄の車両に搭載され、国鉄及びJRから分離転換された第三セクター鉄道やJR各社は一定時間何の操作も行なわれない場合に非常ブレーキが作動する緊急列車停止装置(EB)が搭載されることが多い。EBの場合、一定時間運転操作が行なわれないとブザーが鳴り、何らかの運転操作(ブレーキハンドル・マスコンハンドルを操作する、警笛を鳴らすなど)をするか、リセットボタンを押すことでEBをリセットする。もしどちらも行なわれない場合は非常ブレーキが作動して列車は緊急停車する。
自動車用デッドマン装置
2016年3月に国土交通省がガイドラインを策定し、不特定多数の人間が乗車する観光バス、高速バス、路線バスへの搭載に向けて一定の基準が出来上がった。自動車用の場合はEDSS(ドライバー異常時対応システム)と呼ばれる。
2018年から搭載車種の販売がスタートし、2019年現在販売されているほぼ全ての車種へ搭載されている。
なお作動時はクラクションが鳴動し、ハザードランプ・ストップランプが点灯する。