概要
2003年1月30日に発売。『デビルメイクライ』シリーズの第二作目である。
ディスクが二つあり、「ダンテ編」と「ルシア編」と分かれている。それぞれ違うストーリーであり、どちらも交互にクリアすることで一方で語られなかった物語や伏線の回収がされ、更に隠し要素が増えたりする。
時系列については謎が多かったが、『5』発売前の設定整理により『4』以前にダンテが引き受けた依頼のひとつとなった。バージルや仇敵ムンドゥスとの死闘と違い、ダンテにとっては有象無象の悪魔討伐で歯ごたえに欠けた模様。
評価
日本ゲーム大賞で未来部門を獲得したこともあるが、前作に比べるとどうももっさりした操作性、深みの無いストーリー、アクションに水を差すバグ(一部装備品が効果無し、近接武器の威力が全部同じ等)のせいでファンの間では賛否両論。
銃撃&剣戟アクションという体裁は整っているため、満場一致の駄作という極論には多くのファンが反対意見を持つが、ハイレベルで纏まっていた『1』と違い細かい粗が多く、続編『3』の売り上げがシリーズ最下位という無視できない事実もあるため、概ね「シリーズの評価を落とした作品」という低評価を下されている。
ただ『1』でオマケ同然だったスタイリッシュランクをシステムに組み込んだこと、メニューを開かない銃器切り替え、サバイバルモード「ブラッディパレス」の実装など、後のシリーズの土台となるシステムを造り上げた作品でもあり、何だかんだでシリーズには欠かせない存在となっている。
「真魔人」だけはしばらくなかったことにされていたが、『5』で魔人より上の強化形態として実装された。
バトルBGMについても評価が高く『5』にも何曲か実装されている。
ストーリー
マレット島での決着をつけてから数年後、便利屋を営むダンテの下に、ある依頼が届く。デュマーリ島の護り手ルシアに案内され、マティエから受けた依頼の内容は「アリウスの撃破」。
デュマーリ島には古代、異端とされた神々や妖精を信仰する人々達が安住しており、古代技術の秘密がいくつも存在していた。そんな中、大企業ウロボロス社のアリウスという人間が島に拠点を置き、その古代技術を取り込んで、かつて魔界を総べた覇王アルゴサクスの封印を解いて自身を究極の存在に昇華しようと画策していたのだ。
ダンテはルシアと共に覇王の復活を阻止するべくアリウスを追う。やがてダンテは父スパーダの足跡を踏み越える試練に挑み、ルシアは自分自身の隠された秘密と出生に向き合うことになるのだった。
登場キャラクター
主人公。
前作より顔が濃くなり、更にクールになって口数も減っているが、相手を皮肉ったりするその性格は相変わらず。
便利屋をする中でかつて父が何をしてきたかを知ろうともしている。
ダンテをデュマーリ島に案内する女性。
カトラスを使ってトリッキーな戦闘を行う。
マティエ
今回ダンテにアリウス撃破の依頼をした人物。
かつて自分の島を救ってくれたスパーダを知っている。
アリウス
ウロボロス社という大企業のボス。
その裏で自身も覇王となるために悪魔たちを使役して陰謀を張り巡らしている。
かつてスパーダに封印された魔界の戦士。
身の丈クラスの大剣を槍の様に扱う。
フレキ、ゲリという獣を従えており、スパーダの息子であるダンテに戦いを挑む。
前作で死んだはずの魔界の悪魔。
セリフは一切発さず、同一の存在なのかは不明。
アリウスが信仰する魔界の覇王
。魔帝ムンドゥスと同等の力を持ち、その正体は無数の悪魔を取り込んだ混沌そのもの。
隠しキャラとして登場。
おまけ要素で操作可能になる。
使用武器はスパーダと二丁拳銃のルーチェ&オンブラ、そして水中専用武器としてナイトメアγを使用する。
固有のストーリーは存在せず、ダンテとルシアのどちらのエピソードで彼女を操作してもムービーは変化しない。
関連タグ
ドラッグオンドラグーン:同年にPS2で発売されたモッサリアクションゲーム繋がり。
時系列順