概要
アサシン組織に所属する強面の男性。
ダンディな見た目に、気取った語り口が特徴的。
Xrd-REVELATOR-のアフターストーリーBにて登場。
表社会に合流しようとするアサシン組織に見限り足抜けを目論んでおり、優秀な人材を求めてヴェノムを新組織の一員にしようと画策する。
本編に登場せず、アフターストーリーにのみ突如として現れたネームドキャラクター。
ちなみに、英語表記での名の綴りは『2cave』である。
ポッと出の脇役にもかかわらず、エピソードの主役的なポジションであるヴェノムすら食いかねない、強烈なキャラクター性と立ち回りでユーザー達にインパクトを残していった。
戦闘態勢になれば両手にナイフを携えるなど、戦闘スタイルもうかがい知れたが、残念ながらプレイアブルキャラとしての実装は叶わなかった。
活躍
ヴェノムは先のベッドマンとの戦いで死亡したと思われていたが、実はロボカイによって命を救われていた。
本人もその戦いで死ぬ覚悟であったが生き残った結果、行き場をなくした挙げ句、アサシンからも命を狙われる存在となってしまい、人目を避けるように路地裏でホームレス同然の逃亡生活を送っていた。
そこに目を付けて、トゥーケイヴは部下2人を引き連れてヴェノムの前に現れる。
トゥーケイヴは今まで所属していた「会社」が新体制になり、金払いが悪くなったため、自らが新しい「会社」を設立しようとしている。そこで「旗頭」となる人物が必要であると考え、ヴェノムに白羽の矢を立てた。
トゥーケイヴの口から直接『アサシン』の単語こそ出ないものの、ヴェノムも意図は察しており、一触即発の不穏な空気のまま話は進む。
行い自体は勧誘行為であるが、その勧誘している組織が暗殺者集団=特殊な立場である事情から、その手段も非常に特徴的。時には諭しながら、時には恫喝しながら、ヴェノムを追い詰めていく。
やがて新しい組織の理念を話し終えるや、トゥーケイヴは「組織に入るか、組織と戦うか」の二択をヴェノムに迫る。
たまたま近くを通りかかった罪なき市民にまで危害を加えようとするトゥーケイヴ達を見て、ヴェノムは組織との戦いを決意。彼らに対し「街を守る」と啖呵を切るが……?
真実
ヴェノムが啖呵を切った次の瞬間、トゥーケイヴの部下の1人がわざとらしい演技で「やーらーれーたー」と叫びながら倒れ込む。
トゥーケイヴと部下は、襲おうとしていた市民に「この街を支配しようとしていたが、彼(=ヴェノム)がいたのではそれも叶わない」と説明をして手を引く。
トゥーケイヴはザトーから預かっていた、商店街の店の権利書をヴェノムに渡し、彼の下を去っていく。
路地裏を出たトゥーケイヴ達は緊張から解放され、息を切らしていた。
その真意は、ヴェノムに新しい人生を送らせたいザトーの指示で、かつての上司であるヴェノムに恫喝するフリをして、ヴェノムの覚悟を引きずりだすために一芝居をうったに過ぎなかった。
抜け殻状態であったヴェノムは、トゥーケイヴの迫真の演技に追い詰められ、やがて「街を守る」覚悟を引きずり出され、新たな生きる目的を得るに至った。
トゥーケイヴの「今の組織を抜けて新組織を設立したい」野望も嘘であり、偶然通りかかった罪なき市民にも手を下すつもりもサラサラなかった。
市民から「ヤクザめ!」と罵倒されても……いつヴェノムが怒りに身を任せて自分達を殺そうとするかもわからない中、内心では心臓が破裂せんばかりに緊張していながらも……ついにヴェノムが本気で自分達と戦う意思を見せた後でも……最後までポーカーフェイスを崩さずに己の任務を全うした。
遣り取りを視ていたロボカイからも「イイ仲間ジャナイカ」と称賛されている(ちなみに、ロボカイは彼等が怯え切っている胸中を見透かしており、彼らのやり取りに口出しせずに見守っていた)。
こうしたポッと出の脇役でありながら、一発キャラで終わらせるには勿体ないくらいのインパクトを残していったトゥーケイヴは、ユーザー達に対し「ギルティギアには脇役でありながら、味のあるキャラクターが大勢いる」事実を端的に知らしめた。