概要
1951年、イギリスの作家ジョン・ウィンダムによって発表された。
当時は若者向けの娯楽と見られていたSFを「大人の鑑賞に堪える文学」にしたとして大ヒットした。
他の和訳タイトルに『トリフィド時代』『怪奇植物トリフィドの侵略』など。
謎の流星群によって盲目となった人々と、主人公をはじめとする盲目を免れた人々を襲う、暴走した食用植物『トリフィド』との戦いを描く。
冷戦時代に書かれた作品であるためか、作中ではトリフィドや流星群の正体に関し、遺伝子操作や軍事衛星など、時代背景を色濃く反映した要素が主人公によって言及されている。
モンスターとの戦いよりも、新しい時代でどうやって秩序を維持するか、新しい時代の倫理とは何なのか、という討論の部分が多い(英語の題名には「トリフィドの日」「トリフィドの時代」両方の意味が含まれている)。
映画版(邦題「人類SOS」)ではトリフィドの弱点が追加されてハッピーエンドになっている。