自動車の前席ドアに設置され、運転手が側方・後方の確認に使用するミラー。
日本では1983年までドアミラーの装着がキャブオーバー車などボンネットが存在しない車以外認められておらず、ボンネットのある車はフェンダーミラーのみとなっていた。
ボンネットのある車でフェンダーミラーを外してドアミラーに交換しようものなら違法改造として警察にしょっぴかれた。(フェンダーミラーとドアミラーを併設するのはOK)
しかしフェンダーミラーではデザインや製造コストの制約などもあり、既にドアミラーに移行していた外国メーカーからドアミラーを認めないのは非関税障壁と厳しい非難が寄せられ、1977年にまず輸入車のみドアミラーが解禁され、1983年に国産車でもドアミラーが解禁された。
フェンダーミラーと比較するとドライバーとミラーの距離が近いために鏡像が大きく確認しやすく、歩行者と衝突した時にも比較的安全というメリットがある。
一方、運転席と反対側のミラーを確認するには首を動かさなければならない、車体からの飛び出し量がフェンダーミラーより大きいなどのデメリットもある。
2016年には車外カメラで側方を撮影し、その様子を運転席付近に設置したモニターへ映す電子ミラーが日本でも認可され、まずレクサス・ESに電子ミラーがメーカーオプションで設定された。