概要
「無」の力がエクスデスを飲み込み、依り代として顕現した姿。
エクスデスの精神はすでに崩壊し人格はほとんど残っていないため、ネオエクスデスと名乗るわりにはエクスデスとあまり関係が無い。
わたしは ネオエクスデス
すべての記憶 すべてのそんざい すべての次元を消し
そして わたしも消えよう
永遠に!!
という、精神が崩壊している割にまともでかっこいい名乗りが有名。
自身も含めた全てを消し去る「無」としての意志を主張しているとも言える。
外見に関しても最早エクスデスの面影すら無く、人間の女性や悪魔、竜や魔物、獣や骸骨などの複数の生命体が滅裂に融合した姿となっている。先端には赤い角の男性体が存在(これがディシディアにおけるエクスデスの素顔とされている)。
あまりにも巨大な姿のため下半身が画面外に出てしまっているため描写し切れていない。
リメイク版では下半身部分が「無」になっており、そこから上半身が出ているという演出がされている。
戦闘
ラスボス第2形態として合計4体の複数ターゲットで登場し、各ターゲットそれぞれが攻撃を仕掛けてくる為に手数は多い。中でも強力なのが全体大ダメージの「アルマゲスト」及び、戦闘中に「宇宙の 法則が 乱れる!」の表示後に使用する、全体に対しランダムで状態異常を与える「グランドクロス」。
ターゲットが残り一体になると攻撃が激化(発狂状態)し、前述の大技に加え3大魔法の1つ「メテオ」や瀕死状態にする「ミールストーム」も使用してくるようになる為、HPが異なる4体を同時撃破する為の手段も考える必要がある。
グラフィックでは浮遊してるように見えるが、一応全パーツが地上判定で地属性も通じる(これも含めて吸収・無効化される属性は無い)。
どのパーツも5万以上のHPを誇る上に、特にSFC・PS版ではさらにダミーターゲットを2箇所持つため、「みだれうち」などはダミーターゲットに攻撃を散らされてしまい効果は激減される。正攻法で行くなら長期戦は必至。なお、このダミーターゲットはグラフィック部分に該当するため、本来ダミーターゲットにするつもりがなかったと推測される(GBA版はもちろんスマホ版に至るまでダミーターゲットは削除されている)。
FF5のボスらしく「対策出来れば楽勝、知らずに戦うと手強い」ボスであり、初見殺し要素をいくつも有している。しかし2(もっともこうていはブラッドソード古代の剣アスピルでサンドバッグにできるが…)・3・4・13のラスボスは本作よりも明らかに強い為、FFのラスボスとしては中堅レベルである。現在では攻略法が確立されているが、そういったものを意識させず力押しで戦うと大苦戦を強いられる。
状態異常を防ぐ装備と全体攻撃手段を揃え、第1形態の間に補助魔法で強化していれば割と楽。ディスペルで消される事も多いがゼロムスのブラックホールよりは遥かにマシ。
ちょっとした裏技みたいな倒し方
ネオエクスデスに対して最も楽(?)に倒せる攻略方法としては、三名に「ぜになげ」のアビリティをセットし、後の一人には「青魔法」(※但し最低でも「ホワイトウインド」は必須!! 無い場合は「白魔法」の「ケアルガ」で代用)のアビリティをセットする。
そして戦闘が始まったらひたすら「ぜになげ」で攻撃し、ダメージを受けたらすぐに「ホワイトウインド」で回復させる、あとはその繰り返しで確実に倒す事が出来る。
但し「ぜになげ」はその名の通りギルを消費するので、概ね適正レベルと言われるLv40なら最低でも16万ギル以上を所持しておけば問題ない。
これらの条件を果たしていれば、最後なので所持金は気にする必要は無く、ダミーターゲットによる「みだれうち」の空振りの心配も無い。
ただし、GBA版以降はクリアデータをエンディング後にセーブできる為ギルがその分減った状態で記録されるので注意が必要。まあ、それでもまた稼ぐなら問題ないが。
また、レベルが低過ぎるとぜになげといえどまったくダメージが通らないのでこの方法は使えない。
「バハムート×れんぞくま」を「ものまね」を織り交ぜつつ使うのも有効。
ちなみにクイックを掛けた赤魔導士なら脅威の5連撃が可能で、2人に同じことをやらせれば簡単に勝利できる。この場合はものまねは不要。
実は各パーツに明確な弱点があるのでそこを突いても面白い。
- 右上(先頭の黒い悪魔)……打撃や真空波担当、暗闇耐性が無い。ゴーレムも召喚しておけば安心。
- 左上(中央上部の赤い竜)……グランドクロス担当、麻痺耐性が無い&竜属性。飛竜の槍ジャンプなら9999ダメも。
- 右下(中央下部の角生やした獣)……アルマゲスト担当、石化耐性魔法剣ブレイクが鉄板だがたまに左下のデルタアタックを反射されて自滅するお茶目な奴。
- 左下(後部の骸骨)……魔法攻撃担当、斬鉄剣が効く。普通に召喚するとグングニルしか出ないので魔法のランプで。
なお、このネオエクスデスを倒した時点でのパーティの戦闘不能者数によってエンディングが変化する。
結末
全ては『無』から始まり、4つのクリスタルが生まれたことで世界は誕生した。ネオエクスデスは本来の意味で世界をもとの形へ戻そうとしたがバッツたちに倒され消え去った。それでも暴走した『無』は消えることなく残り続け、バッツたちもまた虚無の世界から出ることは叶わなかった。しかし、光の4戦士が持つクリスタルの欠片にまだ力が残っており、クリスタルの再生と共に世界は今までの形を取り戻し、ガラフたちに導かれたバッツたちも元の世界へと帰還を果たしたのだった。
なお、この際戦闘不能になっているキャラがいると、精魂尽き果ててしまい倒れ伏し、取り残されて消滅、正真正銘死んでしまうという衝撃の展開になる
しかし、クリスタルの力で元の世界に戻してもらい蘇生するという展開になるためバッドエンドにはならない
「無」の力とは
劇中では光をもたらす力と語られている。すべては無から始まり、そこから光が、クリスタルが生まれ世界が誕生した。
エクスデスはすべてを消滅させる力として見ていたようだが、実際は再生や再誕の力だったわけである。
とは言えネオエクスデスの行為を許せば今の世界は確実に消えてしまう。人々が形作って来たものを喪わせないためにも必要な戦いだったと言える。
ちなみに前任者であるエヌオーも「無」の力に飲み込まれ姿を消したとされているが、こちらはネオエクスデスのように乗っ取られてはいない。
余談
内部上、エクスデス→ネオエクスデスへの変身はカウンター行動扱いになっている。そのため「スリップダメージ(HPがどんどん減る状態)」処理のバグを使ったり、調合「祝福のキッス」でバーサク状態にする事でネオエクスデスを登場させずに倒す事が出来てしまう(SFC版のみ)。
また、これと似たようなものでは、水没しているウォルスの塔における時間制限のタイマーを外に持ち出し、エクスデスとの戦いで時間切れにするとゲームオーバーではなく勝利になるバグ技(通称「窒息死」)が存在。
エンディングも見れるが、何故か最後に紹介されるメンバーのジョブやアビリティはカットされてしまい、ENDの文字も出ずにタイトル画面に戻ってしまうという現象が発生する。後にリメイクで移植されたハードでは、このバグは修正されている。
また、SFC版では特殊な方法で相討ちにすることも可能で、全員戦闘不能の相討ちエンディングを見ることも可能。勿論想定外なので通常の挙動はしないし、こちらも移植ハードでは修正済。
ちなみに、DDFFにおけるエクスデスのサードフォームはネオエクスデスの先端(隊列一番上に近い部分)である。