概要
雨降る昼休みにババ抜き勝負を持ちかけてきた謎の転校生。
「GOD(ゴッド)だ」が口癖で神の後継者を名乗っている。
陽気な性格で話し方は英語混じり。
一方で自身の思惑のためには手段を選ばないなど裏の顔も覗かせる。
初登場は夏祭りでのトラブルをゴクオーとユーリィが共に解決した際に客の一人に紛れ込み宣戦布告を行い、瞬く間にユーリィを封印してしまう。
活躍
サタンとネクストのナナシノとの因縁に決着をつけたゴクオーに罰を与えるため、天国から飛来。本当の目的は罰を与えることではなく、真の目的は『究極の嘘』をゴクオーに見せることであった。そのためにまず一番厄介なユーリィを膨大なキセキで封印し、ゴクオーとのババ抜き勝負でわざと負けて目的をゴクオーへ告げたことで宣戦布告した。
「究極の嘘」に必要な向月の“怒り”、赤花の“苦しみ”、番崎の“喜び”といった人間の高ぶった感情を奪うために暗躍し、番崎の喜びを奪った後はゴクオーにいつまでも現世でフラフラしていることへの罰としてウソのつけない舌を与え、その後、サタンを呼び出そうとすることを知り止めようと地獄に現れ、バトラーとネコカラス、リョクを倒すも結局サタンの復活を許し殴り飛ばされる。サタンやゴクオーと戦闘へ発展し、途中で散々人間を愚かだと思っていたにも拘らず天子を名前で呼んだことでゴクオーから「人間に興味がある」と指摘され、激怒しサタンに傷を負わせるも最終的にはキセキの力を引き出したサタンとゴクオーにより、孤地獄に閉じ込められた。
しかしその際に地獄の扉へほんの少しキセキを忍ばせていたらしく、しばらくして脱出したもののキセキの使い過ぎで記憶を失う。彼を人間として生活させ人を知ってもらおうというゴクオーの計らいにより左丹下の甥・輝石野ネク助として八百小に送り込まれ、6年2組の児童として一時を過ごしていく内に人間のことが好きになっていったが、トラブルに巻き込まれた際に「何もなさそうな人間」と侮辱された事がキーとなってしまった他、強い風で門が閉まった瞬間の音を地獄門が閉まった音と重ねたことでネクストとして生きた記憶が完全に蘇ってしまう。そして天子の前で真実と自身の目的を話した上でお気に入りだった修学旅行の写真を破り、更にはゴクオーを封印したとウソをつくことで天子の“悲しみ”を奪い、遂に「究極の嘘」を発動させる。
その「究極の嘘」とはゴクオーが転校する日に時間を戻してゴクオーのウソ暴きを邪魔し、ゴクオーと人間との繋がりを消して天国・地獄が創られた時代に戻り、完全な神になるべく再度歴史を創り直すというものだった。しかしゴクオーのウソ暴きを邪魔しようとした際、天子のウソを聞き自力で記憶を取り戻したゴクオーによって「ここは“今”じゃない」と時間を戻され、更には復活したユーリィにより「究極の嘘」は完全阻止される。
ゴクオー・ユーリィ・サタンとの戦闘中に写真を修復する天子を見て油断し、三人の重ね技「天国地獄大地獄」をくらい、その隙を突かれキセキを吸い取る結界にキセキを吸い取られて元の姿が現れ…
正体
その正体は、8大地獄長の一人であるコトワリと同様、神が稀に生み出す「頭脳を持った「キセキ」の集合体」。彼は空っぽであった事を最初から自覚しており、神から生まれた者・神の子・神の後継者だと思い込んで奇跡の如く成長してしまったというのが真相であった。
究極のウソで過去に戻ったのも、自分が何者なのかを探す為であったとゴクオーに看破され、もはや神の後継者ですら無くなった事を悟り絶望しかけるが、「仲間がいる」と励まされた天子に対し慟哭の中で、「お前がオレに優しくするから!!!俺は負けたんだ!!俺に心を…情なんてものをくれやがってぇェェ!!!」と逆恨みにも等しい言葉を並べ立てながら当たり散らすが、最後に残ったキセキで修学旅行の写真を修復し、消滅。写真にあるメッセージを残して…
「Thank you for being my friend. I won't forget everyone.(俺の友達になってくれてありがとう。忘れないよ、みんな)」
その後、最終回にて天子が持っていた写真を介して復活。サタンと共にサトリのペット、ゾウクジャクの相手を引き受けた。