概要
6年の転校生として八百小にやって来た少年。その正体は天国からの使者にして神の御前に立つ四大天使の1人で、正式名称は“大天使ウリエル”。
部下として“ラクレス”という名の天使がおり、“ヘビバト”というペット的存在の相棒がいる。
ゴクオーからは「ユリ太郎」と呼ばれており、ずっと昔からの知り合いだが仲は非常に悪い。
転校して来る以前から天子の事を知っており、彼女の良心に惚れ込んだユーリィは世界を幸せに導く大天使に育て上げるべく天子を天国に連れて行こうと企んでいる(なお天使に変えられてしまえば、その人間は現世の全ての人間の記憶から消し去られ、最初から存在しなかった事にされる)。そのためには手段を選ばないなど天使らしからぬ一面を持っており、タメイキからは「…ゲス」と吐き捨てるかの様に嫌悪されている。
必殺技は悪い嘘つきを天国に送り、相手の将来の夢を現実に変えた後に地獄に落とす『ヘブンSドア』、素早く相手を十字に切りつける『ウイングクロス』。
本編での描写(ネタバレ注意)
しかしその一方で、(思惑があったとはいえ)ゴクオーと共闘して土壺浜流を追い詰めたり、ゴクオーの無実を訴える天子を一方的に罵倒して怒鳴り散らす教育実習生の酉馬からかばって自らウソ暴きをしてゴクオーの潔白を証明したり、矢木増スギルの味方をしておきながら彼のウソがバレると手のひらを返して彼を非難するクラスメイトを間接的に咎めるなど彼なりの正義を見せる事があり、天子に関わる事が無ければ割と天使としての技量を見せている。
天国VS地獄編
ゴクオーに人間を天使へと変える『転生羽』を「天子の近くにある」と言った上で、「筆箱の中にある」とウソをついて(実際はネコカラスの体に埋め込まれていた)ゴクオーに天子の筆箱を引き裂かせる様に煽り、間接的にゴクオーと天子の中を引き裂いた上で天使にさせた(その筆箱は今は亡き天子の祖母が彼女のために作った物で、天子にとっては何よりも大切な物であった)。
天子を天国に連れて行った後、ゴクオーが天子を救い出すために10大地獄長と共に向かってくる前に、四大天使の3人(ミカエル・ラファエル・ガブリエル)に「地獄の者が神の命を狙いに来る」とウソを吹き込みゴクオー達に立ち塞がせる。しかし最終的に、仲間の協力と犠牲によってゴクオーに北の塔に向かわれた。完全に天使になってしまう前に一騎討ちをするが1対1はウソだった様で、ラクレスが襲い掛かってきた時はバトラーに蹴散らされるが、ヘビバト(ウロボロス)の攻撃を食らわせる。「やはりあせっておるな、いつものオマエなら少し考えれば予想できたウソだよ?」とゴクオーを煽っていき、時間切れになって天子が天使になったと思い勝利を確信したが、実はネコカラスが時計の針を進めていただけであり、実際は時間切れになっておらず天子の完全な天使化は阻止されてしまった。「相当焦ってたのはオマエのほうだったな」とゴクオーに嘲笑され、ユーリィはヤケになってゴクオーを襲うが、キセキを使い過ぎた事が災いし返り討ちを食らい、『因果王砲』でとどめを刺され『悪漢ベー』でウソをつけない舌を授けられた。
ユーリィの本当の目的は「優しい人間を優しいままにいさせてあげる」事であり、この数年間、成長と共に黒に染まっていく人間に対し、キセキの力が足りず天使としての役割に疑問を感じていた。そこで神の目を盗み人間を“天使化”する計画をラクレスと共に進めていく内に天子の存在を知り、現世で黒くなってしまう前に天使化しようとしていた。ゴクオーとの決戦の末、人間はどんな困難も乗り越えられると知り、自分に感謝してくれた天子に「現世に負けるな」と言葉を投げかけた。
その後、表向きはフランスへ留学しに行くという理由で八百小を去った。
その後の話では仲の悪さは相変わらずでもゴクオーとは時折協力する様になり、天子がサタンの策略によるウソで無実の罪を着せられた時にフランスから帰国したという口実で八百小に戻り、ガブリエルの協力込みで見事に無実を証明した。また、終盤の邪仏との戦いでもゴクオーに協力している。