概要
「ネコ集めすず」は、ドラえもんが首に下げている鈴の名称である。鳴らすとネコを集めることができるが壊れていて調子が悪い。1989年の大長編『のび太とアニマル惑星』ではカメラ付きの新品と交換されており、以降は「ネコ集めすず」は出てこない。
「藤本設定」か「方倉設定」か問題
「鈴はネコ集めすずという名称だが壊れている」というのは方倉設定(『ドラえもん百科』を参照)だと思われがちだが、『ドラえもん百科』連載前の1975年に藤本が作画した「ドラえもん大事典」(雑誌版)にて、すでに「ネコあつめすず 今ちょっとちょうしが悪い」と記載されている。「ドラえもん大事典」の記載内容も藤本と方倉が相談して決定していたと予想できるが、藤本が作画して藤子不二雄作品として発表されている以上それは藤本作品(方倉はアシスタント的関与)であり、方倉設定とは言い難い。
ただし、「ドラえもん大事典」よりも前に方倉のみで作画した解説記事等に「ネコ集めすず」が記載されており、それが方倉のアイデアで記載されたものであれば、方倉設定と呼んで差し支えないということになる。
藤本の漫画『ドラえもん』での鈴
藤本の漫画『ドラえもん』本編では、1979年の「身がわりバー」にて鈴が壊れているということのみが、1980年の「なかまいりせんこう」にてネコ集めすずが壊れているということが言及されている。
1989年の大長編『のび太とアニマル惑星』では、壊れていたネコ集めすずをカメラ機能付きの新品と交換したことが語られている。