「温かい目」と表記される場合も多いが、正しくは「あたたかい目」である。
概要
TC10巻収録「のび太の恐竜」にて、恐竜の卵を探すべく必死になり探求するのび太に対し、「(今回はあえてひみつ道具を取り出さずに)あたたかい目で見守ろう」と考えたドラえもんが向けた目のこと。
いかにもわざとらしい微笑み顔で、あからさまに上から目線な印象という演出になっており、「あったかーい目……のつもり」という作者手書きのツッコミがキャプションでつけられていた(『ドラえもん』の作中では度々このような説明書きがなされている)。
そして次のコマでのび太から「なんだよ。ニタニタとしまらないうすわらいなんかうかべて…」と一蹴されてしまい、ドラえもんは一転してイラつき顔でそっぽを向いてしまうのであった。
映画『恐竜2006』ではメイン画像のような表情ではなく、上画像のように奇怪な目つきと大きすぎる笑みが強烈な不気味さを醸し出しており、非常にシュールな表情となっている。
それだけでなく、最初の登場シーンでは夕暮れ時の暗がりに顔が隠れた状態で目だけがギラギラと輝くような演出がされており、驚きひっくり返ったのび太のリアクションと合わせ、各地の映画館で爆笑を起こすことになった。
作中ではこの他にも恐竜ハンターとの「タイムマシン」チェイスで歯茎がむき出しになったり、ティラノサウルスを挑発するシーンで変顔になったりと、ドラえもんの多様な顔芸が披露された。
ちなみに、この表情は『新魔界大冒険』(「タイムふろしき」で天井を修復した直後)、『緑の巨人伝』(スタッフロールが流れ終える直前)、『新・宇宙開拓史』(のび太に「夢たしかめ機」を使用した直後)、『人魚大海戦』(OP曲「夢をかなえてドラえもん」が流れる直前)、『新・鉄人兵団』(のび太がザンダクロスを操縦し始めた時)、『奇跡の島』(敵に頭突きをヒットさせる直前)でも見ることが出来る。
それだけでなく、水田わさび版アニメオリジナルエピソード「キー坊が恋をした」や「テストに一夜漬けダル」でも披露されている。前者ではキー坊が恋をしていることに気付いたドラえもんとのび太が2人揃ってこの表情を浮かべ、後者では夜中までリコーダーの練習をするのび太のことを、ドラえもんがこの表情を浮かべながら見守っていた。