※ 下の使用許可の項目にありますが、マオリ族の血縁やニュージーランド在住でない人々が安易にハカを(特に公共の場で)踊ることはお避けください。
曖昧さ回避
- BUILDKINGの登場人物。⇒ハカ(BUILDKING)
- TVアニメ『アクダマドライブ』に関するカップリング。⇒ハカ一
概要
ニュージーランドの先住民族・マオリ族に伝わる民族舞踊。ウォークライでは最も有名。
- ポリネシアには、他にもシピ、シピタウ、シヴァタウ等のウォークライが存在する。これらには、歌を歌うようなバージョンも存在している。
その由来はポリネシア神話にあり、古来戦闘民族マオリ族は戦争の威嚇や鼓舞として踊ることが目立った。現在は、フラッシュモブも含めてあらゆる機会に適用される。ニュージーランドの学校には、たいていはその学校独自のハカがあり、生徒はたいてい覚える義務と踊る義務がある。ラグビーの試合等で、観客となる生徒達もたいてい1,2回は踊る。
なお、オールブラックスにおいてもそうだが、ハカの掛け声役はマオリ族の血を持つ者が好ましいとされており、マオリ族の血縁にしか踊る事が許されない物もある。
男性のハカと女性のハカはかなり仕様が異なるが、男女共に踊る物もある。また、男性のハカの影響を受けたような女性のハカも存在する。
戦闘用のハカは、舌を出して目を開けるのが特徴。これらには威嚇の意味がある。また、この構図はニュージーランドの龍神/鯨神/怪獣であるタニファ等の彫刻にも見られる。
ラグビーチームオールブラックスやマオリ・オールブラックスのハカが有名であり、女性代表のブラック・ファーンズ、バスケットボールのトールブラックスやソフトボールのブラック・ソックス等、ニュージーランドのスポーツ代表はよく踊る。
また、ニュージーランドにはハカの大会があったり、同じ学校の生徒同士のハカ対決が行われる事もある。その際、小学生同士の対決でも非常に迫力がある。
- ハカを踊るとアドレナリンが放出されて実際に勝率が上がる事が判明している。
近年
オールブラックスやマオリオールブラックスのハカである「カマテ」「ティマタンガ」「カパオパンゴ」等のバージョンが特に有名であるが、これらも年々変化している。
なお、こちらの動画のような「首切り」の動作は現在は禁止されている。
ハカに限らず、ウォークライ同士の対決が発生したり、対戦相手同士が至近距離からメンチを切り合うと非常に盛り上がる。だが近年は、「互いのウォークライを順番に行うルール」や「相手チームにむやみに接近したり接触しない」などのルールが厳格化されたため、ぶつかり合いのような光景は珍しくなった。
使用許可
ハカは本来は神聖な儀式であるために、マオリ族の故郷とも言えるハワイにおいてはアメリカンフットボールの試合等で踊られているものの、マオリ族の血脈と関連性のない民族によるハカのパフォーマンスは無断使用であり、本来はご法度なのだ。ニュージーランドでもハカの使用許可は取得義務がある。
そのため、たとえば、アリゾナ州のとあるアメフトチームのパフォーマンスや安室奈美恵が手掛けたコカ・コーラのCMやイギリスの紳士服のCMが、マオリ族やニュージーランドの政府から苦情を受けて廃止している (前者は後に再開した)。
- その意味で、独自にハカを行っている集団は日本の学校なども含め各国にあるが、これらも本来はご法度と言える。同様に、たとえばAKB48のRIVERのような疑似ハカも、本来は好ましいものではないとされる(安室奈美恵のCMへの苦情にも似た理由があった)。
これはマオリ族のタトゥー(モコ)も同じであり、外部の者が軽い気持ちで彫ってはならない物である。ディズニー映画『モアナと伝説の海』のマウイに関する関連商品が発売中止になったのもこれに関連する。
その様に、多民族や外部による勝手な模倣や使用を禁じる文化は日本を含め世界各国にあり、ニュージーランドの近場だとオーストラリアのアボリジニの民謡等にも似た事例がある。
関連動画
(日本で行われた学生試合の様子)