パワプロ'94
ぱわぷろきゅうじゅうよん
正式名称は実況パワフルプロ野球'94。対応機種はスーパーファミコン。
記念すべきパワプロシリーズの第一作目となる。
企画当初はてけてけプロ野球という仮名で最終的に正式名称の実況パワフルプロ野球へと至った。
タイトルは94年を名乗っているが前年のプロ野球のデータが用いられている。
タイトルが示す通りアナウンサーによる実況や、それまでの野球ゲームで主流の2Dのバッティングに高さの概念を加えた打撃システム、今までの野球ゲームでは再現しきれていなかった変化球の再現が特徴。また、球団の本拠地となる球場を全て使える野球ゲームはパワプロが初となる。
アナウンサーには当時朝日放送に在籍していた安部憲幸を起用。ウグイス嬢にはスタッフの一人が起用された。
モードは対戦モードとミニペナントモード、試合の再現を行うシナリオモードと練習モードであるキャンプモードの4つ。
ミニペナントモードは数十試合のみかつパスワードで保存という仕様になっている。
これまでの野球ゲームとの差別化の一つとして上記のものに加えて特殊能力が採用されている。これに関しては思いついた開発者の一人が名案だと思っていたものの、当時の時点でボードゲーム等で既に当たり前であった。(この件はパワプロ2024のパワプロコレクションモードのパワプロ'94のヒミツのハナシにおいても触れられている。)
本作より登場しているパワプロくんは現在に比べてずんぐりむっくりしている。リアル調のものが多かったそれまでの野球ゲームとは異なりデフォルメ調のためどういう動作をしているかわかりやすくなっているという長所がある。この頃のパワプロくんは後のパワプロアプリとパワプロ2024に初代パワプロくんとしてパワターが登場している。また、パワプロクンポケット12の表サクセスの電脳野球にも初期のパワプロくんの体系が採用されている。