概要
和名 | ヒメクロゴキブリ |
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学名 | Sorineuchora nigra |
分類 | 網翅目(ゴキブリ目) ゴキブリ亜目 オオゴキブリ上科 チャバネゴキブリ科 ヒメゴキブリ亜科 ヒメクロゴキブリ属 |
分布域 | 日本(千葉県以西の本州・四国・九州・対馬)、台湾、中国南部 |
体長 | 7~8mm |
森林性ゴキブリの一種で、1cm程度の小型種。
特に人間に害はない。
形態
体型は同科のチャバネゴキブリ等と同じく紡錘形で、如何にもゴキブリらしい姿をしている。
半透明な前胸背板中央部には茶褐色の前胸部が透けて見えている。
翅は黒く、メスは白く美しい網目模様の翅脈が目立つが、オスは翅脈が褐色なので見た目も黒っぽい。
生態
平地~丘陵地にかけての森林に広く生息し、アカマツ林や照葉樹林の林縁でよく見られる。
市街地でも森林公園や屋敷林、河畔林などで見られることがある。
卵生で、幼虫は樹皮下で越冬し、成虫は6~8月頃に出現する。
幼虫はモリチャバネゴキブリの幼虫に似るが、ヒメクロゴキブリの幼虫は体が白く縁取られない事で見分けられる。
成虫は翅で飛翔する事が可能。
食性は生物の死骸やキノコ、樹液などの様々なものを食べる雑食性。
走光性がある為生息地周辺の家屋の灯りに飛来する場合があるが、屋内に侵入する事はほとんどない。
灯火にも飛来する。