概要
CV:小野賢章
エッジャ村に住む少年。
アロウを最初に「バッキャロウ」と呼んだ名付け親でもあり、アタリーが贈った父親のパンツ以外裸一貫だった彼に一張羅を仕立てた村一番の裁縫職人。
性格は臆病、でしゃばり、自信過剰と三拍子そろったお調子者。
ビット自身やる気はあるものの、人より特別据わった度胸も恵まれた腕っぷしや戦闘勘もなく、行動に判断力が伴わないため、やることなすことことごとく裏返しのドジばかり。
そんな失敗にも懲りることはなく、相変わらず軽率な発言で周りの失笑を買う事となる。
天才軍師シュウ・ビからは「軍師管理大元帥」という仰仰しい称号でお目付け役に奉りあげられたものの、実のところは単なるパシり。シュウの口八丁にいいようにあしらわれ凸凹コンビぶりを発揮していくようになる。
単なるムードメーカー、お笑い要員であり、この世界の戦いには何の影響も与えない人物と思われていたが…
「それでも俺達にはやれる事がある!」
「エッジャ村にいた頃…貧しくって俺達は、頭のどっかで”いつ死んでもおかしくねぇ”…そう思ってた。だからこそ、”今日やれる事”をやった。今だって同じじゃねえか!」
「”貧しい”のと”神様”…怖いのはどっちだよ…!!」
「救いが要るか要らないかは俺が決める!」
彼の懲りない性格は貧しいエッジャ村の日々の中、村の未来の為何が出来るのかを懸命に探し求め駆けずり回ってきたひたむきさの証である。重ねるドジも、失敗にめげることなく自分なりに努力を続けて来たからこそのもの。
アロウに餞別を用意していたり、レッカ兵を手にかけるシュウの覚悟に寄り添おうとしたり、本来深い思いやりの持主であり、先見の明に富む軍師の助言が自前の行動力と噛み合う事で、仲間の為にひた走る大元帥の成長が始まる。
裁縫で鳴らした器用な手先は、ガライからワッパーをくすねとり、こっそり鍛えた光線銃の射撃術で囚われのアロウを救出し、マイペースにシミュレーターで訓練してグランエッジャの砲撃管制を使いこなし、地道に成果を積み上げていった。
人の信念が形を成す世界・リンガリンドにあって、そんな彼の信念は…
『とことんまでに人頼み』
泣けてくるほど微力な自身だからこそ仲間の強さを信じ抜き、命さえ賭す覚悟で周囲の力を最大限に引き出す。そんな彼の本質を理解していたシュウは、ビットにある重要な役割を託していた。
「見ろ!これがリュートのデマインが創り!レッカのシュウがグランエッジャの技術を使い完成させた!リンガリンド三國一体のバインドワッパー!リンガリンドの歩み、その最高峰だっ!!」
「その思いを繋ぐのは誰だ?俺だぁッ!エッジャの大元帥にして!人類最後の切り札!ビットォオ~・ナミタルゥウ~さまだぁあ~~~ッ!!!」
ルドルフとの決戦においてビットはブライハイト・カイテンの力でグランエッジャと合体変形、人型城艦決戦兵器『ブライハイト・グランエッジャ』を起動させた。
そこから更に覚悟ガンギマリな彼のハイテンションはアクセルベタ踏みで加速していき、戦いの激化に対抗し、レッカ凱帝国の空中城艦・ダイレッカをも巻き込んだ『城艦大合体』により、超巨大人型城艦決戦兵器『ブライハイト・グランレッカ』を完成させた。
一旦タガが外れたビットの進撃は、留まるところを知らない。
「神」の世界でのガーディアンとの戦いでは、「神」の生み出したものさえも自分の力として取り込み、その力でムガソードもグランレッカの大きさに変えてガーディアンのブライハイトを破壊した。
正に最終兵器と呼ぶに相応しい成長ぶりである。