概要
作者いわくこの物語の実質的な主人公。魔王亡き世界で滅んでいくはずだった魔物の内の一体であり、濁った黒い体色をした最弱のスライム。
実は捕食対象の特性ごと取り込む能力を持っていたが戦闘能力が低すぎるがゆえに本来は人類の脅威どころか虫程度にすら倒されてしまいかねない存在だった。ところがたまたま麻痺毒を持った虫を取り込むことができてしまったことでそこから小型動物の捕食などで体積を増加させていき、ついには家畜を捕食できるまでに成長し、さらには老人とはいえ人間を捕食することに成功。最初に取り込んだ人間がたまたま男性であったことから、雄として雌を孕ませることで増えるという特性を獲得。雄の特性を得たことから生成した精液で人の卵子を受精させるものの、生まれてくる子供は親スライムとほぼ同質のスライムである。
粘液上の生物であることから一度でも取り込んだ分泌物や薬品を自在に濃度や量を変化させて生成できるため、麻痺毒を手に入れた時点で劇中世界でも相当な脅威と化し、果ては人類の負の遺産ともいえる媚薬を取り込むことで人類だけでなく女性体であれば魔物ですらも無力化する怪物へと進化していく。
動向
補食履歴
話数 | 補食物 | 備考 |
---|---|---|
1 | 洞窟に棲む蝙蝠、虫、蜥蜴 | スライムの体積を大きく増大させた。 |
1 | 洞窟に棲む甲殻虫 | スライムの粘液に麻痺が付加された。 |
1 | 洞窟の入り口の野犬 | 麻痺毒を使い補食。この時点でスライムの体積は牛と同程度。 |
1 | 洞窟に足を踏み入れた人間(老人) | 魔物殺しの知識、人間の知識、生活の知識、そして女を孕ませる知識を会得。 |
2 | 洞窟近辺の村の家畜(牛、鶏など) | 村の家畜の3分の2を補食し、それがきっかけとなり冒険者のフレデリカに村人が調査を依頼する事になった。 |
2 | 冒険者リグ、冒険者カール | フレデリカのパーティの男冒険者達。彼らを取り込み女性に対する麻痺毒の調整を行った。また彼らのどちらかに魔法の才能があった為か、ブラックウーズが女性を絶頂させた際に魔力を取り込めるようになった。 |
3 | 山の獣、街道脇の獣 | 捕らえたフレデリカを生かす為の養分確保。 |