概要
『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』は、読売テレビ制作の木曜ドラマ。主演は板谷由夏。
次女が「担任の男性教師とパパ活していた」と捏造された流出映像で世間から非難を浴び、それを苦に自殺したことから、映像を流出した実業家に家族総出で壮大な「なりすまし」復讐計画を実行する様子を描く復讐ミステリー。
なお、本作は同枠で放送された『ブラックリベンジ』(2017年)、『ブラックスキャンダル』(2018年)に続く、読売テレビによる「ブラック」シリーズ第3弾として位置づけられている。
登場人物
新堂家
- 新堂一葉(演:板谷由夏)
沙奈と梨里杏の母親。専業主婦。梨里杏の死から1年後、「新川」という家政婦になりすまして早乙女家の新しい家政婦となる。
様々な苦難や受け入れ難い真実に直面したものの、復讐を完遂した。
- 新堂航輔(演:山中崇)
一葉の夫で、沙奈と梨里杏の父親。美容室で働く美容師。
早乙女家に麗美の新しいメイク担当の「KOO」になりすまして潜入する。
復讐の過程で自らの心身を犠牲にしていく妻を見かねて一度は復讐を辞めようと家族に告げるが、優磨が意識不明の重体となったことを機に覚悟を決めて、復讐を最後までやり遂げる決意を固めた。
- 五十嵐優磨(演:森崎ウィン)
一葉の弟。ギャンブルで借金を作ってアパートを追い出されたため、3年前から新堂家に居候している。
葵が好きなソジュンに似せた容姿で「パク」と名乗り、彼女に接触する。
だが、葵と直接会う約束をした日には彼女とは会わず、一葉たちとも連絡が取れなくなっていた。そして、その翌朝、階段から転落し意識不明の重体となった。一時は生死の境を彷徨っていたが奇跡的に一命を取り留め意識を取り戻した。
- 新堂沙奈(演:渡邉理佐)
一葉と航輔の娘(長女)。ジャーナリスト志望の記者。
梨里杏の死後、彼女の死の真相についての情報を集めるホームページを制作し、芹沢に弟子入りして取材と称して倫太郎に接近する。
そして、倫太郎に連れてもらったギャラ飲みの場で女優志望の「樋口若菜」を名乗って美嘉と接触し、秋生と梨里杏が受けたヴィーナスオーディションと同じメンバーが審査員を務めるヴィーナスファクトリーのオーディションを受ける。
その後、騙されたことに対して一方的に恨みを募らせた倫太郎に拉致されるが、航輔と息子の凶行を止めるために一時的に手を組んだ秋生が現場に駆けつけたことで事なきを得た。
- 新堂梨里杏(演:星乃夢奈)
一葉と航輔の娘(次女)。高校生。東京ヴィーナスオーディションの審査員特別賞を受賞し、芸能界デビューも決まっていた。
家族で食事会をするはずだった日の夜、学校校舎の屋上から転落し不審死を遂げる。
早乙女家
- 早乙女秋生(演:平山祐介)
当主。早乙女ホールディングスの代表取締役社長。
ヴィーナスオーディションの審査員も務めており、オーディションに参加していた梨里杏を気に入って自身のホームパーティーに招待した。その後、梨里杏の死を自殺に見せかけるように圧力をかけていたほか、彼女が死んだ際に事件現場で高瀬に車で走り去る様子を目撃されている。
家政婦として早乙女家にやってきた一葉に対しては愛人関係を迫るもたびたび断られる。だが、危篤状態に陥った泰造から一葉の正体を知らされるとその弱みを握って再度関係を迫る。
その後、生配信により早乙女ホールディングスによる性的虐待の事実が明るみとなり、警察の事情聴取を受けることとなった。
その後、倫太郎の凶行を止めようと航輔を娘が誘拐された場所に案内し、自身の育て方のせいで歪んでしまった息子に対して謝罪した。
その後、麗美の仇として和也に刺殺された。
- 早乙女麗美(演:筒井真理子)
秋生の妻。環境保全団体エコグローバルライフの代表で、環境コメンテーターとして『WIDE MORNING』にも出演している。
その裏では奈美江に梨里杏がパパ活をしていたと証言するように捏造していた。
異常なまでに家族の繋がりに執着しており、「円満こそ完璧」という思考に陥っている一方、自身は「Mr.サルベージ」こと俳優の伊志嶺和也と不倫している。
その後、生配信により早乙女ホールディングスによる性的虐待の事実が明るみとなり、精神的に病んでしまう。
その後、和也によって優磨を突き落とした犯人であることを暴露された。なお、動機は優磨が葵を騙して近づき、彼女を騙す形で心を踏みにじったことによるものだった。
その後、娘を自首させようとする一葉を止めようとたとえ自分を殺す代わりに許してもらおうとしたが、結局許されずそのまま殺人未遂容疑で逮捕された。
- 早乙女倫太郎(演:塩野瑛久)
秋生と麗美の息子。自由立政党の衆議院最年少議員。親の七光りの勘違い男で素行が悪く、揉め事や女性問題が後を絶たない。
ホームパーティーで酒に酔って女性に暴行した動画が流出したことで、不適切な行動が明らかとなったため、離党届を提出しているが、1年後に再選している。
元々自己中心的な両親を憎んでいたようで、沙奈を利用して両親を陥れようとしていたが、逆に新堂家にそれを利用されてしまい生配信で早乙女家ごとバッシングの嵐に晒される。
その結果、自身をコケにした沙奈を憎み、彼女を誘拐したが、沙奈を殺そうとした直前に秋生の案内で航輔が沙奈を救出したことで全てが瓦解。最後は自分に対して謝る父親を見てプライドが崩壊し半狂乱に陥った。
その後、議員を辞職することとなった。
- 早乙女葵(演:瀧七海)
秋生と麗美の娘で、倫太郎の妹。梨里杏の高校の同級生で、交換日記をするなど親交もあった。日本と韓国をつなぐ仕事をするために韓国語を勉強している。
韓国のグループ「スパイスチューン」のメインボーカルであるチェ・ソジュンを推しており、一葉から教えてもらったマッチングアプリ「matches(まっちーず)」で「パク」という名前で登録していた優磨がソジュンに似ていたことから彼とマッチングする。
その後、実際に会ってデートする約束をしていたが、優磨がデート当日に来ず連絡すらもつかない状態となったため絶望。生きる意味を見失ってしまう。
その後、梨里杏を突き落とした犯人が自分であることを一葉に告白。元々自身の家族を兄以上に嫌悪しており、兄、父の犯罪行為を梨里杏を利用してネット上に晒していた。そして、家族から決別し梨里杏と2人で暮らそうとしたが、彼女が拒否したため半狂乱に陥り誤って彼女を学校の屋上から突き落としてしまったことが真相だった。
その罪悪感から死を望んだものの、一葉から説得されたことで生きて償う決意を固めた。
- 早乙女泰造(演:小野武彦)
秋生の父。早乙女ホールディングスの創業者であるが、妻に先立たれたことをきっかけに引退し、会社を秋生に譲っている。
妻を亡くした自分と同じ目をしているという理由から一葉の素性を察するも、危篤状態に陥り、一葉に彼女の正体に気付いていた旨を明かすとともに梨里杏が復讐を望んでいるのかと告げた後、息を引き取る。
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ジャニー喜多川性的虐待問題:モチーフ(?)