概要
2002年にPS2用ソフトとして発売されたSRPG。
前作のように最初にヒロインを選ぶといったことはせず、シナリオの途中で4人のヒロイン+αのルートに分岐する、いわゆるギャルゲー的な側面を持つ。それぞれのルートに専用のエンディングが用意されているが、バッドエンドなものが多い。
戦闘画面は3Dとなっており、より臨場感のある戦闘が繰り広げられる。クリア後も、武器熟練度とアイテムを引き継げるので、繰り返しプレイ可能となっている。
一方でキャラクターボイスは前作がフルボイスだったのに対し、今作は各章の始めの主人公のモノローグのみである。ストーリーも短めであり、「悪魔軍を率いて人間や天使と戦う」と言う形で、前作よりは単純明快な構成となっている。
ストーリー
魔王が治める悪魔の世界「魔界」。人間達の生きる「人界」。そして大天使長が統治する天使の世界「天界」。
この三つの世界は互いに干渉することもなく独自の社会を築いていた。
主人公は魔王の弟として暮らしていたが、ある日人間が魔界に侵攻してくる。
姉もろとも主人公も殺されるが、時を経て主人公のみ復活。
だが、何故か記憶の全てを失った主人公はわけもわからないまま運命の波に翻弄されていく。
登場人物
悪魔
主人公。魔界を統べる魔王の弟であり、魔王を凌ぐ力を持つ。四天王の一人であり「ジェネラル・テンペスト」の異名を持つ。人間の魔界侵攻の際に魔王共々倒されるが、魔王の血族に死はないため復活する。しかし、彼は全ての記憶を失っていた。
基本的に正義感が強く、思いやりのある性格。記憶を失う前は典型的な悪魔のイメージに近い冷酷な性格であり、また、実の姉に想いを抱いていた。記憶を失った後も姉に対する想いは微かに残っている。いわゆるシスコン。
レイジの幼なじみ。世界情勢などの情報に精通し、レイジの参謀として活躍する。
口調は軽く、チームのムードメーカー的な存在。愛称は「ギル」。
あるルートではレイジを愛していることが判明(同性愛者ではなく「レイジ」を愛している)。しかし彼と幸せな結末を迎えることは出来ない。レイジが他のヒロインと結ばれても嫉妬の感情など微塵も見せず、祝福する。
ヒロインの一人。
レイジの部下であり幼馴染。レイジに淡い恋心を抱いている。
大剣を振り回し、最前線で戦う女戦士。「キリングダスト」と呼ばれる。ギル曰く「暴力女」。
好戦的ではあるが内面は純情な乙女である。レイジが死んだ時を思い出すため、雷が苦手。
彼女のルートで進めると生死が分かれるイベントが発生。難易度は高いが、ハッピーエンドを迎えるためには救出に成功しなければならない。
魔界を統べる魔王であり、レイジの姉。人間軍の魔界侵攻時に命を落とす。
悪魔達の長でありながら慈愛にあふれており、人間を愛している。しかしその人間に愛されないが故に心を閉ざし、未だ復活を遂げていない。
悪魔達は魔王から力を供給されているため、彼女が死んだ状態では本来の力を発揮出来ない。
ヒロインの一人であるが、彼女のルートにグッドエンドは存在しない。
人間
ヒロインの一人。人間軍の神聖騎士団の指揮官。容姿はジーナローズに似ている。
悪魔を憎んでおり、全ての悪魔を滅ぼすために戦いに身を投じた。
天使
天使軍の指揮官。その力は、本調子のレイジと互角と言われている。
理性的でクールだが、妹のこととなると冷静さを失う。
ヒロインの一人。エルラザクの妹。本作で唯一仲間になる天使。
この世界の天使には珍しく慈愛に満ち溢れ、悪魔に対しても種族を問わずに傷の手当てをしている。彼女のルート以外ではエルラザク撃破時に「兄の墓標になる」と言ってパーティから外れてしまう。
四枚の羽根を持つ大天使長。どのルートでも戦う最終ボス。
人間を唆して魔界を侵攻させた張本人であり、神の降臨に備え、全ての生命の抹殺を目論む。