概要
ブラックマトリクスOOとは、シミュレーションRPGブラックマトリクスシリーズの一つである。
2004年5月13日にPlayStation用ソフトとして発売された。日本のPlayStationで発売のソフトでは最後の新作ゲームとなった。ゲームアーカイブスで配信されていたが、2010年12月24日で配信終了となった。
タグとしては、ブラックマトリクス00とブラックマトリクスOOが使われている。
キャラクターの新規記事作成・タグ付けについて
pixiv内では、他の作品に同名のキャラクターがいる場合、「キャラクター名(作品名)」として記事制作やタグ付けがされる事が多い。
本作品ではアベル、ルカ、ヨハネなど一作目『ブラックマトリクス』と同名の別キャラクターが存在する。混乱を避けるため、新規記事作成やタグ付けの際には「キャラクター名(ブラックマトリクス)」ではなく「キャラクター名(ブラックマトリクスOO)」を推奨する。
ストーリー
この世界には、天使と呼ばれる白羽根族、悪魔と呼ばれる黒羽根族、そして翼無き種族ヒトという3種類の「人間」が存在している
世界は古の大戦、悪魔と天使の衝突「慟哭の555日戦争」に天使が勝利して以来、天使の殆どがプロデヴォン教団という組織に属し、世界を支配している
大戦に敗れた悪魔達は何処かへと去ったが、時々姿を現してはヒトを殺している。このため、翼を持たない、か弱き人々は教団にすがっている
辺境の孤島「キボートス島」に住む主人公カインは幼馴染の少女マティアを救うために瀕死の重傷を負うが、何者かによって白羽根を与えられ蘇生する。
そして、マティアを追って大陸へと渡る決心をする。
残虐さゆえ忌み嫌われる「黒き翼を持つ者」
天使による弱者救済の組織「プロデヴォン教団」
すべての人間が対等で自由な世界を目指すレジスタンス組織「サイファーバンク」。
この三つの集団の思惑が入り乱れる中、彼の冒険の旅は、自らの運命と共に、世界を揺るがせる巨大なうねりへと変わっていく…。
用語
天使:白き鳥類の羽を持つ種族。白き1対の翼を至高の姿としている。慟哭の555日戦争以来プロデヴォン教団を立ち上げ、ヒトを支配している。
悪魔:黒きコウモリの翼を持つ種族で、「戦い」と「勇気」を誇りとする。慟哭の555日戦争で敗北して以降、その姿を消したと言われる。
ヒト:翼を持たない種族。天使や悪魔と比べても力は弱い反面数は一番多い。
翼:天使と悪魔が必ず持つ翼。翼といっても飛行のためだけではなく、魔力を効率よく吸収したり余剰エネルギーを放出するための器官の一種で、翼の付け根に傷を負うと発狂するほどの痛みに襲われる。翼の枚数が多ければ多いほど、力が強いと言われる。また、悪魔、天使を問わず、翼を持つ者は寿命が長い反面、繁殖力は低い。中には後天的に翼の数が増えるものが存在する。
インセスト:人間、天使、悪魔問わず木々と対話できる特別な力を持った存在で、背中に「咎人の証」「神の見えざる手」と呼ばれるアザを持つ。現在はプロデヴォン教会によって非道な人体実験の材料にされ、多くのインセストが犠牲となっている。
ペインリング:本作のシステムのひとつ。装備したリングに応じて使えるスキルが変わる。
規格外:2枚の翼を基本としている天使族において、4枚や6枚の翼を持つものなど一般的な姿からかけ離れた姿を持つ人物を差す差別用語。また、片翼などの弱者も天使の社会では生きていくのが難しい。
慟哭の555日戦争:天使と悪魔が互いの存亡をかけて争った戦争。戦いが555日もの長期戦となったことからこの名が付いた。戦いは天使の勝利で終わり悪魔たちは何処かへと姿を消し、翼を持たないヒトは天使の支配を受けることになった。
渇き:悪魔族特有の病であり、彼らが忌み嫌われる原因の一つ。発症すると理性を失い、血と髄を求めてヒトを襲うようになる。
登場人物
キボートス島の住人
カイン(声:白石涼子):キボートス島で暮らす少年。純粋な性格を持ち、昼寝が大好きだが、過去の記憶が何故かない。天使による襲来で瀕死の重傷を負うも、何者かに翼を与えられ復活する。
マティア(声:鎌田梢):カインの幼馴染。風や木々と対話できる力を持つ。島にやってきた天使たちにより、「インセスト」として教団にさらわれてしまう。ネズミが大の苦手。
ニコ(声:大村香奈子):両親を流行病で亡くし、フリエ神父に育てられた孤児の少年。マティアになついているがなぜかカインとは距離をとっている。
フリエ神父(声:掛川裕彦):キボートス島の神父。厳しくも優しい心の持ち主で、マティアとカインの最後の対面をセッティングするが・・・。
ヨハネ(声:井上和彦):カインの親代わりの、灰色の翼を持つ天使。謎の天使メフィストの治療をしている。
メフィスト:正体不明の天使。カインとマティア、ヨハネのみには心を開いている。
10審将
ベイル・ペレンディール(声:神谷浩史):プロデヴォン教団のエリートで、6枚の翼を持つ規格外の天使。堅物かつ激情家。
ホワイトフェイス(声:青野武):10審将の一人で、規格外を忌み嫌っている。「ある目的」のためにインセストを集めている。
テリオス・セントギルダ(声:神田朱未):プロデヴォン教団の幹部。一見少年だが実はかなりの高齢で序列も上。物腰は柔らかいが口は悪い。
ルビエル・ビッグホーン:10審将の紅一点で自他ともに厳しい性格の持ち主。規格外であっても平等に扱うべきとの考えを持つ。
レッド・ムフロン:10審将の一人で、天使にしては珍しい武闘派で再生能力もずば抜けているが、好意を持った相手には下手に出てしまう。物語中盤でグリシナをカイン達に倒されて以降は何度も戦う事になる。
プロデヴォン教団関係者
グリシナ・ウーデン(声:永島由子):プロデヴォン教団の戦闘員で自分の美しさに絶対的な自信を持ち、自身の顔に傷をつけたカインを激しく恨むようになる。黒羽や彼らと関わったものは容赦ない行動を取る。書類上では男となっているが実は両性具有者。
リプサリス・サファイア:ルビエルに仕える盲目の天使。特殊な人形で視力を補っている。空間を移動したりインセストや悪魔の存在を感知できる。
ステイエン(声:吉原ナツキ):プロデヴォン教団の僧兵の少女。過去に悪魔族に両親を殺されており、悪魔を憎んでいる。
カルディア(声:陰山真寿美):ベイルの補佐役を勤める女性。
クレイス・ラディオン:テリオスに忠誠を誓う戦士。かつての戦いで部下を全滅させられ自身も死にかけた際にテリオスに救われた過去がある。
サイファーパンク関係者
ヴァルトス(声:笹田貴之):差別のない世界を作ることを掲げる、サイファーパンクの指導者。エクサルの育ての親でもある。黒羽の持ち主だが悪魔ではないらしく、いろいろと謎が多い。
エクサル(声:私市淳):サイファーパンクに所属する青年。過去に命の危機に瀕したところをヴァルトスに救われ、今に至る。軽い口調の持ち主だが聡明な頭脳の持ち主。
ダリア:表向きは酒場の女主人だが、実はサイファーパンクのベテランメンバー。間違っても「おばさん」と呼んではいけない。
悪魔族
ルカ(声:水樹奈々):「冷血のルカ」の二つ名を持つ悪魔。アラギを追ってザイオンと共にキボートス島に降り立ち、カインと出会って以降、興味を持つようになる。悪魔族の病「渇き」に侵されている。
ザイオン(声:中井和哉):ルカと行動する悪魔族の青年で、「100人斬りのザイオン」の二つ名を持つ。以外にも絵の才能があるらしい。
ソリュウ(声:高橋裕吾):ルカとザイオンの友達の悪魔で、悪魔にしては珍しく穏やかな性格の持ち主。気が弱いがいざという時ににはやる。
アラギ(声:野島健児):悪魔族の秘宝のペインリングを奪い、逃走中の悪魔。序盤でベイルに倒されるがその後も何度も戦うことになる。
ウンダ:悪魔の一部族、カルヒン族の長。アラギたちの育ての親でもある。現存する悪魔では最古の存在であり、作中登場する悪魔族は彼女の血をほぼ引いている。
インセスト
リリス(声:西野陽子):教団で実験材料にされていた、インセストの少女。ルカに憧れている。
キロタ(声:牧島有希):ステイエンとカルディアの弟で、家族のために半ば進んで教団に身を差し出した。泣き虫だが過酷な実験にも耐えうる心の持ち主。
その他の勢力
シリア(声:泉久実子):4翼を持つ天使。子育てが苦手な天使にしては珍しく、母性愛に溢れている。街で花を売っているがその正体は・・・。
アベル(声:福山潤):カインと瓜二つの顔をした、黒羽の少年。カインを激しく憎んでおり、何度も戦うことになる。カインが記憶を失うきっかけとなった事件を知っているらしい。
レア(声:斉木美帆):マティアに雰囲気が似た、インセストの少女。とある場所に幽閉されていたところをアベルに連れ出されて以降、いつもアベルの傍にいる。
関連イラスト
関連タグ
ドラゴンシャドウスペル:キャラクターデザイン、シナリオライターが同じであり、一部の用語が共通している。