ブリトニー・ハークス
ぶりとにーはーくす
桜あげはの小説作品『転生先が少女漫画の白豚令嬢だった』の登場人物。同作の主人公であるとともに、同作内世界観の原典作品とされる劇中劇『メリルと王宮の扉』における悪役令嬢のひとり。
CV:市ノ瀬加那(オーディオドラマ)
『メリルと王宮の扉』の登場人物で中ボス悪役令嬢。通称、白豚令嬢。原典ではラスボス姫アンジェラの取り巻きで、物語中盤に彼女にシッポ切りで見捨てられて処刑される。
しかし『転生先が少女漫画の白豚令嬢だった』では、隣領アスタールの領主の息子であるリカルド・アスタールより突き付けられた婚約破棄のショックで前世覚醒。『メリルと王宮の扉』における自らの運命を知って震え上がり、破滅回避のためダイエットなどの美容道に全力で励む。
密かに両親に見捨てられたネグレクトの被害者であり、その事が彼女の人生を大きく狂わせている。実はのちに極度のストレス状態に陥ると「食」に逃げるという悪癖(しかも無意識。初期には睡眠中に夢遊病を発症し厨房に侵入して食料を補給していた事まであった。ぶっちゃけ過食症傾向)がある事が明らかにある。
従兄(婿とりをして分家した伯母の子)であるリュゼ・ハークスより「自領の経営上」(ブリトニーの贅沢な食道楽が領地運営の経費を圧迫していた)および「ハークス家の継嗣上」(ブリトニー自身が曲がりなりにもハークス伯爵の長男の血筋ゆえに実は継嗣順序がリュゼよりも上であるため、ブリトニーが他家に嫁ぐか、王都で王家直下の家臣にでもなるか、あるいはブリトニー自身が不遇な事にでもならねば、リュゼはハークス家を継げない)の都合から「アンジェラ姫の学友として王都へ行くか、適当な相手を捕まえて(政略)結婚(少なくとも3年内に婚約発表)するか」の二択を迫られている。
アンジェラ姫の学友から家臣となってしまえば、破滅ルート一直線であるため、これを回避するためにダイエットと婚活に勤しむこととなってしまう。
元・婚約者であるリカルド・アスタールとは、当初こそ(ブリトニーの白豚令嬢ぶりに恐れをなしたリカルドから一方的に)険悪な関係であったものの、ブリトニーがダイエットや美容のために欲する特産物や技術(石鹸の生成に必要な植物油や、水路を引くための治水技術など)がアスタール領に存在したため、リカルドからの婚約破棄を受け入れる代わりにブリトニーが求める技術や資材を提供するという取引を経て協力関係となった。
やがて、その協力関係は「共に同じ未来を描く同士」として間柄が発展していくこととなり、惹かれ合うことになっていくものの「一度は婚約破棄をした」という事実が、その関係に影を落とす事となった。
のちに祖父に頼み込んで開催してもらった「じじぃ's ブートキャンプ」によって無事にダイエットに成功し武闘派令嬢と化すも、様々な経緯から痩せ状態と重量級を繰り返す。(のち、一部のファンからは重量級武闘派令嬢となったブリトニーに対してセキトリーという尊称を奉られてみたり)
ちなみに領地運営を圧迫しまくったブリトニーの食道楽だが、その一方で彼女のそれはハークス家使用人たちの料理技術や開発されたレシピの先進性を国内のトップレベルにまで押し上げていたという、とんでもない成果を叩き出す事となっていた。