概要
『ブルーアーカイブ』メインストーリーVol.3「エデン条約編 / 3章:私たちの物語」最終盤で挿入された、補習授業部部長・阿慈谷ヒフミによる一連の“宣言”を指すプレイヤー側の通称。
「ブルアカ宣言」の他にもプレイヤー達からは「青春宣言」「ブルーアーカイブ宣言」「ヒフミ宣言」「ハッピーエンド宣言」等と呼ばれている。
「エデン条約」によって得られるであろう武力を狙って、ベアトリーチェ率いるアリウス分校が仕掛けた大規模なテロ行為が、巡り巡ってトリニティ、ゲヘナ両校の指揮系統を破壊。首脳部たるティーパーティーが機能しなくなったことでトリニティでは派閥争いが表面化し、混乱に乗じて好戦派が推し進めるゲヘナとの全面戦争がすぐそこに迫るという危機的状況に陥る。
事態を変えようと単身でアリウススクワッドとの戦いに赴いた白洲アズサを追って、補習授業部の面々が最前線へと駆けつける3章 第19話「私たちの物語」。
戦場には補習授業部の他にも思わぬ援軍が駆けつけ、さらには一時はアリウスの兵力を前に退いた精鋭たちも徐々に立て直したことで、アリウスの主力を包囲しつつあった。
それでもなおも強硬な態度をとるアリウススクワッドリーダー・錠前サオリは言い放つ。
「この場の全員に知らせてやれ。」
「この世界の真実を……殺意と憎しみに満ちたこの世界で、あらゆる努力は無駄なのだと。」
「足掻こうと何の意味もない、全ては無駄なのだということを!!」
サオリが放つ剥き出しの敵意にも怯まず、アズサに歩み寄ったヒフミは、憎悪や虚無を叫び続けるアリウスに反駁する。
「全ては虚しいもの」という諦観を口癖にしながらも目の前の困難に抗い、道を切り開いてきたアズサの隣で、同じく望む未来に手を伸ばし続けたヒフミがエゴにも近い自身の哲学をぶつけ返す一連の主張が「ブルアカ宣言」と呼ばれるものである。
ヒフミの“宣言”部分は専用スチルと演出を伴うフルボイスであり、『ブルーアーカイブ』が掲げてきた“青春”というテーマを象徴した屈指の名場面とされている。
なお、グローバル版の日本語音声は日本版と微妙に内容が異なるため、二種類の音声がある。
日本語版
アズサちゃんが人殺しになるのは嫌です。
そんな暗くて憂鬱なお話、私は嫌なんです。
それが真実だって、この世界の本質だって言われても、私は好きじゃないんです!
私には、好きなものがあります!
平凡で、大した個性もない私ですが……自分が好きなものについては、絶対に譲れません!
友情で苦難を乗り越え
努力がきちんと報われて
辛いことは慰めて、お友達と慰め合って……!
苦しいことがあっても……誰もが最後は、笑顔になれるような!
そんなハッピーエンドが私は好きなんです!!
誰が何と言おうとも、何度だって言い続けてみせます!
私たちの描くお話は、私たちが決めるんです!
終わりになんてさせません、まだまだ続けていくんです!
私たちの物語……
私たちの、青春の物語(Blue Archive)を!!
グローバル版(英語版)
I don't want you to be a murderer, Azusa.
アズサちゃんが人殺しになるのは嫌です。
Those kind of dark and depressing stories...are the worst!
そんな、そんな憂鬱で不愉快な物語……後味の悪い物語は!
Even if what they're saying is true--even if that's how the world works sometimes...that doesn't have to be how our stories are told!
もしそれが正しいとしても――この世界の真実だとしても……私は好きじゃありません!
I like clichès!
私は、平凡なのが好きです!
So what if I'm ordinary or there's nothing special about me?
I'm not ashamed of who I am or what I believe in!
平凡で、何の個性もない私ですが……
私の、この好きな気持ちだけは、誰にも譲るつもりはありません!
Overcoming adversity through friendship...
友情で苦難を克服して
Hard work paying off...
努力が貶されなくて
Friends picking each other up when they're down...
幼稚であっても、最後にみんなが笑えるような物語
And always putting on a smile no matter how hard things get!
最後は、みんなが幸せになる物語!
I love happy endings like that!
そんな、平凡な物語が好きです!
And I'm not ashamed to say it. Nothing will change my mind!
誰であろうと、私たちに強要はできません!
We're the ones who pen our futures and no one else!
私たちが作っていく物語は、私たちが決めます!
So I refuse to let things end here!
ですから、今から始めます!
These are our stories!
私たちの物語を!
The tales of our youth and our school days!
学園と青春の物語を!
補足
日本版、グローバル版を問わず、ヒフミの“宣言”後に「Blue Archive」のルビが浮かび上がるという演出になっており、ボイスでは「私たちの、青春の物語を / 学園と青春の物語を」をそのまま読み上げている。
別の結末
メインストーリー最終編、および「4th PV」では俗にバッドエンドと解釈される幾つかのスチルが存在する。
- 冷め切った表情をしたハナコ
- 倒れる何者かの前で絶望に暮れるアズサ
- 「魔女」と化すミカ
- 虚ろな目で病床にあり、ヘイローが存在しないセイア
- 力なく垂れさがるミサキの腕
これらについて作中では一切説明されていないが、「捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果」を希う語りとともに表示されるため、「あったかもしれない」展開、バッドエンドの可能性として見る向きが多い。
やはり一切の説明が無いため状況も想像するのみで、「アズサが本当にアツコのヘイローを破壊してしまったのでは」「ハナコはトリニティを退学したのでは」「セイアは予知夢の代償から回復できなかったのでは」など推察されることもあるが、なんにせよこうした可能性が存在した中で先生と生徒達が掴み取ったのはまさしく薄氷の上の結末だったと言える。
尚、大量に出血し朦朧とするヒナのスチルに関しては対策委員会編3章にて分岐ルートと思われる描写で回収されたため、エデン条約にて至る可能性のあった結末ではないと思われる。が、下手すればエデン条約の時点でそちらのルートにも行き兼ねない状況であったことは確かである。
関連イラスト
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Constant Moderato Piano Arrange