概要
森妖精(エルフ)の王国に存在する闇妖精(ダークエルフ)の村に住む青年。年齢は254歳。
かつて行われた大移動(恐らく300年前のトブの大森林からエイヴァーシャー大森林への移住)の中心となった『始まりの十三家』の1つ、ブルーベリー家の出身。
村の権力中枢の1つである『狩猟場』に所属しており、恐らく3人いる副狩猟頭の1人。
人物像
他のダークエルフの村にも名が知れ渡っている程の有名人で、村内でも評判の高い野伏(レンジャー)。
村の若者達と権力中枢の『長老会』との間で起こっている派閥争いに頭を悩ませている。
村にとって強い影響力を持つ人物でありながら、いざとあらば最前線に立つ事を厭わない程、村への愛着が強い。
また自己犠牲の精神も強く、作中ではアンキロウルスス・ロードが襲撃してきた際避難中の老人と女、子供達が狙われると躊躇なくアンキウルスス・ロードの背中にぶら下がって注意を引き、最悪の場合には薬師が作ってくれた毒を自分の腕と一緒に食べさせ、「ダークエルフは不味い」という事を覚えさせようと考えていた。
容姿
身長はダークエルフの平均の域を出ないが、すらりと伸びたしなやかな四肢が無駄のない動きで跳躍する様は、彼を実際の身長より大きく見せている。
顔立ちは涼しげな美青年で、村の女性からの人気は高い。
強さ
多くの経験を積んできた一流のレンジャーで、村に幾つかしかない『ダークエルフ式複合弓』を持っている(詳細は後述)。
弓技と身体能力が最も優れているだけでなく、鋭い感覚とその感覚で得た情報の分析力まで抜きん出ている。
また、自身が習得した職業(クラス)によって出せる特殊な音(鳥の鳴き声の様な音)で仲間達に警戒信号を送り、奇襲を受けない様にしている。
装備
- ダークエルフ式複合弓
3年に一度“ベコアの花”が咲く時期に行われる大会で、非常に良い成績を収めた者だけが持つ事が出来るダークエルフの宝物。
かつていた地(恐らくトブの大森林)で採取した素材で作られており、修復部品は少なく二度と作れない。
作中の動向
初登場は書籍版15巻の3章から。アウラとマーレに同族の友達を作ってやるために、ダークエルフとの友好的な接触を望んでいたアインズが考案した『れっど・おーが・くらいど(泣いた赤鬼)ミッション(要はマッチポンプ)』で村に襲撃してきた(もっともダークエルフには目もくれず、ひたすらエルフツリーだけを攻撃していた)アンキロウルスス・ロードを追い払ったアウラに一目惚れし、彼女を女神の如く崇める様になった(76歳のアウラと254歳のエグニアでは一回り以上も歳が離れている訳だが、彼がそういう趣味の持ち主なのかは不明)。
なお原作の挿し絵では、エグニアから見たアウラが(元々の整った顔立ちに加え)輝かんばかりの美少女として描かれている。
しかし好意を抱いただけに留まらず、以降はアウラのストーカーと化し、彼女を遠巻きに監視し続ける。
更に、幻術で自らもダークエルフに化けてアウラとマーレの保護者を名乗ったアインズが村を訪れた時は、彼にアウラの婚約者の有無を尋ねたり直接の道案内を買って出たりと、当のアインズには伝わらなかったがかなり露骨にアピールしていた。
しかしその後、村に王国からの援軍要請が入ったため特に何も起こらずに済んでいる。