概要
イギリスのサマーセット州ブラックダウン丘陵にあった靴屋に棲んでいたとされる<青い半ズボン>という意味の名を持つ妖精の一種。
足音をやかましく立てながら階段を下りたり、青白い一筋の煙となって部屋を横切ったり等々の悪戯を行うが、悪さだけは決してしない悪意のないホブゴブリン、あるいは守護霊の一種だとされる。
特に靴屋の息子とは大の仲良しで、一度だけ本来の “だぶだぶの青い半ズボンをはいた老人”という姿を見せてくれたことがあるらしい。
そんな彼の事を靴屋の一家は好意的に見てうまく付き合っていたが、ある時息子が、教会の役員に自慢したことが彼らとの友情の日々の終わりを告げる悲劇の切っ掛けとなってしまう。
話を聞いた役員はブルー・バーチェスを悪魔に違いないと思い込み、2人の牧師を伴い、追い祓ってしまったのだ。
それ以降、ブルー・バーチェスは一家の前から姿を消し二度と現れることは無かったとも、少なくとも今までの様に親しみを持った姿で現れなくなってしまってという。