ブレア家
ぶれあけ
やばたにえんシリーズに登場する一族で中世時代より続く細工師の名家。
『才能は一族の“血”で成されたものである』と信じており、それ故に兄妹(姉弟)同士の近親相姦を繰り返し続けることで繁栄していた(ブレア家の一族全員が赤髪なのはその為)。
しかし、ある代を境に度重なる近親相姦の弊害が及ぶようになり、顔が溶けて崩れるような疾患を患って生まれる子どもが増えていくようになる。
細工師としての腕は確かで、領主エリンが当時のブレア家当主に依り代なる物を作らせている。
ブレア家関係者
- フィブリル・ブレア
精密細工の腕を買われ、ブレア家を名家と言われるまでに押し上げた男。
自身の快楽のために繊細なオートマタを作成するほどの技能を持つ。
エリンに最初に依代を渡していた人物。眸子の組成についても独自に研究していたが、それをエリンには知られていない。
- Z.BLAIR(ゼルダ・ブレア)
ブレア家先代当主でサラ、リチャード、ジャックの母。一族の歴史で最も過酷な運命を背負わされ、ジャック出産から暫くした後疾患を患って生まれてきた夫のDonaldを殺害後姿を消した。リチャードに愛を注いでいた一方でサラの事を忌み嫌っていた。
- D.BLAIR(ドナルド・ブレア)
ゼルダの兄妹でサラ、リチャード、ジャックの父。近親婚の弊害で疾患を持って生まれてきたため、介護なしでは生きられない体であった。そのため妻のゼルダは彼をもはや人間扱いしておらず、彼の疾患を受け継いだと思われる娘のサラ共々「壊れた血」と見下していた。
また、サラに乱暴を働いており、ゼルダはそれを見てみぬふりをしていた。
現在はゼルダに殺害され、故人となっている。
- S.BLAIR(サラ・ブレア)
ブレア家長女で現当主。リチャード、ジャックの姉。
本来ならリチャードと近親婚をするはずだったがリチャードの外部の人間との逢瀬を目撃したのをきっかけにジャックに虐待を行うようになる。顔に今までの一族が患ってきた疾患が現れかけており、母ゼルダに忌み嫌われた理由を最期まで理解しようとしなかった。本来は家族への面倒見が良く責任感の強い女性だったが父からの虐待や母からの冷遇が重なり性格が歪んでいってしまった。
「歪な四肢を備えた小動物のミイラ」を電子鍵つきの部屋にしまって大事にしているが…。
- R.BLAIR(リチャード・ブレア)
ブレア家長男。サラの弟でジャックの兄。
母ゼルダから寵愛を受け育った為現在の一族の中では良心的な人物と思われる。姿を消した母の行方をある女性に占ってもらっていた。創造に於いて類稀な才覚を持つがその一方で家族以外の人間がいると固まってしまう極度の人見知り。病弱体質に加え姉サラから虐待を受ける妹ジャックの身を案じていた一方で、一族以外で初めて出会った異性のグレースに一目惚れし、一族の掟を破り外部の人間である彼女と婚約、将来を約束していたが……。
やばたにの裏面にて、グレースの寝室を盗撮していたこと、洗っていないグレースの肌着を「使用」していたことが判明する。
- J.BLAIR(ジャクリーン・ブレア)
ブレア家末女(次女)。サラとリチャードの妹。愛称はジャック。
シリーズ1作目と2作目、4作目共に救出対象となっているキャラクター。一族の度重なる近親婚の弊害で一日の半分を医療器具の中で過ごさなければならないほどの虚弱体質に生まれた。病弱ゆえに友達を欲しがっていたが姉サラから凄惨な虐待を受けており姉からの虐待から逃れたい一心で自分だけの世界を構築しいつしかそこに閉じ籠もるようになってしまった。
サラに「種違い」と罵られており、実は父親が家系図通りではない可能性がある。
- D.BLAIR(ダリア・ブレア)
数代前のブレア家当主。当時のブレア家の中では比較的温厚で陽気な性格の女性だが、性に関してはかなり奔放で趣味は美少年の捕獲である。夫となった兄弟の名はStewart(Stewart以外にももう1人兄弟がいたが疾患を患っていた)。ミズキに滅でエルナが捕まっていた粉砕機を贈っている描写がある。
2作目の救出対象となっているキャラクターでブレア家の屋敷に出稼ぎに来た給仕係の姉妹。お下げにした紫髪の少女が姉のLynne(リン)、緑髪のショートボブの少女が妹のKanna(カンナ)。姉のリンは代理ミュンヒハウゼン症候群と思われる描写があり、妹カンナの『世話』をすることで正気を保っている。