ブーメラン(ワイルドアームズ)
ぶーめらん
ロディたちの住む星ファルガイアに攻め込んできた上位魔族の一体。
魔族を指揮する「終末の四騎士」と違い、実力はそれに匹敵するものの選ばれなかった者「員数外(イレギュラーナンバー)」に属する。
身内からは「同族殺し」「断罪者」と呼ばれ忌み嫌われている。
常に戦いへの渇望を求め彷徨い、強者だろうと弱者だろうと人間だろうと魔族だろうと分け隔てなく戦いを求める戦鬼。また相手への礼儀を重んじる武人に近い態度を示す。
初代WA1では、鉄兜にマスク、体型は細身で黒の装束を全身に纏っている。
リメイクのWA:Fだとデザインは大幅に変更され、鉄仮面に両腕に包帯を巻き、ボロボロのコートを羽織っている。
扱う武器は名前の通り剣型ブーメラン『クレッセントファング』
「ヴォルカノントラップ」にて弱ったベルセルクを一撃で葬り去り、その後マザーの推挙により「黒の騎士」の後釜に入った。ジークフリードは反対していたがマザーに子供のように諭され仕方なく加えることになる。
ロディたちとは「風の海の墓標(エピタフ)」にて相まみえる。
人間には底知れない力があると言い、挨拶代わりに勝負を挑まれる。
その際、ブーメランと一緒に現れた欲望を司るガーディアン「ルシエド」が彼に付き添っていることに驚くセシリアだったが、後にそれはブーメランが誰よりも強者と戦を求める『欲望』を持っていることを知る。
その後、「堕ちたサンクチュアリ」で再戦。
さらに「カ・ディンギル」入口で三戦目となり、ロディたちを迎え討つ。
ロディたちと戦うにつれ、彼らも強くなっていくことでさらに自身が強者との戦を欲していることに身を覚え、彼ら人間(ロディたち)に期待を寄せてしまう。
ロディたちこそが、自分の欲望(戦いへの渇き)を潤してくれると感じていた。
しかし、ジークフリードの裏切りによりロディたちと共に多数のモンスターで殺そうと謀られる。それを助けようとルシエドと共に残り、ロディたちをジークフリードのもとへと行かせた。
リメイク作のWA:Fだと復活したベルセルクと対峙する描写になっている。
再び「カ・ディンギル」の入口へ行くと、戦いの爪痕とその中心にはブーメランの武器『クレッセントファング』だけが落ちていた。
――これで終わりと思いきや……
ブーメランフラッシュ
本編とは関わりは無いが、ブーメランが隠しボス要素で一定の条件を満たせば闘技場に出現する。
ロディたちと再び戦うため、地獄から舞い戻って来たと言い真の力を出して戦いを挑む。
武器はブーメラン「クレッセントファング」と融合した剣「ガーディアンブレード/Ver.β 魔剣ルシエド」を持ち、強烈な技「シャドウ・ブーメラン・マキシマム」を使ってくる。
隠しボスのため、不用意に挑めばすぐに全滅してしまうので注意が必要。
勝利すると戦いに生き、戦いに死すことを選び、ロディたちに敗れても自分自身には敗れず、その道を決して外れなかった自分こそが真の勝者だと断言する。しかし、ルシエドはまだ渇きを満たせていないと語り、自身の散り際に相棒であるルシエドをロディに託し消滅した。
敵側としては、かなり手強い相手と言える。
特に初戦の「風と海の墓標」では、ルシエドも「ラージムーン」と呼ばれる技で大ダメージを与え、ブーメランの追撃ですぐに戦闘不能に陥られる。初代ワイルドアームズをプレイした人であれば難関の一つとも言える。
HPの低い回復役のセシリアだと即死してしまう恐れがあるので、ダメージを抑える魔法や防御を行いつつ、回復に専念しながらルシエドから倒していくことをお勧めする。
リメイク作WA:Fでは、ルシエドに「属性防御に比例する攻撃力増加」という特性が追加されているため、パーソナルスキルにも注意をして欲しい。
さらに、こちらではルシエドを倒してもすぐさま「欲望の炎」という技で復活させてくるので倒しても無駄である。