概要
インセクター羽蛾の使用カード…の関連カード。
もっとも、原作やアニメでは、このカードの派生形であるラーバモスから進化の繭へとつなげているため、このカードが使用された描写はない。
初出はゲームボーイ版「遊戯王デュエルモンスターズ」第1作。記念すべき遊戯王DMシリーズ初のコンピューターゲームである。このゲームはOCG発売前に開発・発売されたものであり、生贄召喚などの概念も無くモンスターの攻撃力に頼るパワーゲームの様相の強いゲームシステムとなっていた。
そんな中でこのプチモスは「場に出すと1ターンごとに勝手に進化していく」という、本作内では唯一の効果を有するカードであり、ターン経過ごとに「プチモスはラーバモスに進化した」などのテキストと共にカードが変化していった。なお1ターン経過後でラーバモス、2ターン後で進化の繭、3ターン後でグレート・モスに進化した後、4ターン後(つまり召喚から自分のターンで5ターン目)で最終形態である完全究極態・グレート・モスへと至ると、以降はその状態で場に居続ける(なお、原作で名前しか登場しなかった究極完全態のお披露目も本作が初であった。ただし名前は「完全究極態」である)。
確かに5ターン持たせるのはOCG程では無くとも辛いかもしれないが、特殊な装備も何も無しで場に出していれば勝手に進化する上に、第4段階であるグレート・モスの時点で既に当時は上級の攻守能力を備えていた(ちなみに「完全究極態」は攻守ともNo1であった)ため、前述した通りモンスターの地力に頼るパワーゲームの本作ではグレート・モス系のカードが猛威を振るうこととなった。
そんなカード故に流石にバランスを気にしたのか、このカードの入手自体が困難を極めることとなる。最初期形態にあたるプチモスは、後述する通り極めて微弱な攻守であるにもかかわらず、ゲーム内で羽蛾を100回倒さないと手に入らない上に、この一度以外一つのゲーム内で入手する手段はなかった。
このゲームには複数のカードを通信交換に出すことで相手先で別のモンスターカードに変化するという「通信融合」というシステムがあり(チェンジ・スライム参照)、プチモスの進化形態である4種のモンスターカードは、場に出しての進化を除いてはこの通信融合を使ってでしかゲット出来ないというものであり、グレート・モス以上のカードを作りたい場合は通信融合を使用した上でプチモスが2体以上必要という入手難易度の高さが存在した。
プチモスというモンスター自体が本作における「完全究極態」に至るまでの進化難易度を少しでもあげるために作られたようなカードと言え、このような経緯でラーバモスより更に前段階の1〜4齢幼虫に相当するモンスターとして設定されたものと考えられる。
しかしながらこのカードの存在が、ゲームボーイ版よりルールが複雑化したOCGにおけるグレート・モス系列の使い辛さの原因になったとすれば、皮肉な話であろう。
ちなみにゲームボーイ版第1作の敵COMキャラは、原作でも使用された切り札カードを低確率で使用する(例:闇遊戯のブラック・マジシャン、海馬の青眼の白龍など)が、羽蛾がこのカードを含むグレート・モス系を使用してくることは無い。
遊戯王OCG
成長したらどんなムシになるか分からない、小さな幼虫。
解説
まっとうに進化の繭を装備して、進化を狙うのは非常に困難。
バニラサポートを生かしてリンク素材等にした方が強い。
攻撃力300・守備力200のため、クリバーでリクルート可能である。
遊戯王ラッシュデュエル
通常モンスター
星1/地属性/昆虫族/攻 300/守 200
成長したらどんなムシになるか分からない、小さな幼虫。
解説
遊戯王ラッシュデュエルでは「アリ」サポートを受けられないため
OCGより更に肩身の狭い扱いになってしまった。