概要
2章の舞台である『アラバーナ帝国』の皇帝の息子で、ファラの兄である第一皇太子にして憂国義勇団のリーダー。
妹同様母親の遺伝子が強かったのか、愚帝そのものである皇帝とは正反対に端正な顔立ちをしている。
妹と共にマグナスのアラバーナ帝国内での冒険に協力的で、愚帝の独断で投獄されたマグナスを開放したり、アラバーナ帝国のあちこちにある遺跡を探索する上で不可欠な『古代遺跡探索許可証』をお詫びという形で渡してくれたりしていた。
スキル
- 人物鑑定
全ての国の王族(皇族)が共通して持つスキル。
相手のレベルや能力値等と言ったステータスを見ることができる。
憂国義勇団
ヘイダルの手で作中から5年前に結成された非合法組織で、憂国を大義名分に掲げ、アラバーナの豪商や貴族たちを襲っている。
「憂国」と言ってもその実態は、欲望のままに財貨を強奪し、暴力に酔う匪賊であり、構成員もチンピラが大半。また『六連星』と呼ばれる6人の幹部が存在する。
最終的にナディアとサリーマはマルム商会にて働く事となり、地底宮にて殉職したホメスを除く3人も、(国益に尽くすことを条件に)密偵となったラムゼイの下にて働く事となった。
メンバー
ヘイダル=ジャムイタン
しかしその正体は愚帝で有る父の排除とアラバーナ帝国の繁栄の為、『魔嵐将軍ジャムイタン』に魂を売り、その後ジャムイタンを裏切って殺害し後継者となっていた第2章の大ボス。
魔物化した後のレベルはデルベンブロより僅かに高いレベル42であり、四枚の羽根が生えた蛇の様な姿となって、暴風や電撃を発生させる能力や、強力な毒を持つ牙で敵を攻撃する。
だが、ジャムイタンに魂を売ったのはテンゼンのように『権力等に対する欲に目が眩んだから』というわけではなく、自らが魔物と化すことで『数千年に及ぶ長寿を得て支配者となり、徴兵せず(民を犠牲せず)に侵略戦争を行える戦闘能力を得る事で、祖国であるアラバーナ帝国を大帝国として君臨させるため』という理由からである。(このことはマグナスも『契約上、魂は売っても皇太子(皇族)としての尊厳までは売らなかった』『人としては超えてはならない一線だが同時に偉業以外の何物でもない』と評している。)
最期はアラバーナの地底宮の最深部の広場に有る魔王の魔力の片鱗を取り込んだ事で暴走して完全なモンスターに変貌し、『六連星』のナディアとサリーマ姉妹もマグナスと手を組んでの総力戦となり、最期はマグナスの合体魔法『マグマフォール』で焼き尽くされ討伐された。
ドロップアイテム
マグナスが彼を倒して得たアイテムは次の通り。
- 魔嵐将軍のブーツ
元々はヘイダルがジャムイタンを倒して得た装備品。レア度は不明(だが、少なくとも『魔拳将軍の対指輪』と同じレア度のSSSではあると予想される)。装備すると、空中に階段や床があるかのように空を登ったり駆けることができる。この効果が発動している間はフライトのように魔法の使用を妨害することはない。
- 魔嵐将軍の魂
こちらもヘイダルがジャムイタンを倒して得た、マジックアイテムを鍛造する際の材料になる合成アイテム……なのだが存在は第五章になるまで伏せられていた。
- 天界の宝石:雷閃
装備していると『装備者の雷属性の攻撃が、光属性の攻撃としても扱われる』という効果を発揮する。
人物関係
魔王軍
自分が力を得る為に近づき、契約を結んだ。
その後、彼を裏切って能力と『魔嵐将軍のブーツ』を戦利品として奪取した。
血縁関係
父親であると同時に「あの愚帝に国政を任せておれば、アラバーナは傾く一方だ。取り返しのつかぬ事態となる前に、一年でも二年でも早く、あの愚帝を玉座から取り除かなくてはならなかった」と自身は語る程に嫌悪しており、既に父親である彼に信頼などは皆無で有る事が窺える。
ヘイダルの実妹にして、アラバーナ帝国の第二皇女。
表向きはマグナス曰く『気弱でそうで遜った態度のファラに頭が上がらない兄』を演じているが、クーデターを起こして本性を晒してからは情け無用な態度を見せる。
だが、自分と同じく『国を想い、憂う気持ち』を持っていたため、実父のように嫌悪の感情は向けていない。
挑戦者
マグナス一行(仮)
自身の妹と一緒に(愚帝によって投獄された)彼を助けたのと同時に、自身を討ちに来た魔法使い。
マグナスに味方する年老いた女僧侶。
マグナスに味方する遺跡探索の案内人。
マグナスに味方する三つ子の三兄弟及び遺跡漁り。
関連タグ
悲しき悪役:私利私欲ではなく祖国を守り、未来永劫繁栄させるために魔王軍に魂を売り、マグナスに討たれる形で亡くなったヘイダルに当てはまる言葉。