概要
修羅を主体とした波国の派閥の大将である女性・ゲルダに仕える忠君にして、本作の主人公であるアレディ・ナアシュのライバル的存在。トレードマークはバナナと称されるような湾曲した帽子と、彼の技能の要である笛。
人物
物腰柔らかそうな雰囲気を持つ優男だが、ゲルダと同様、野心的で武芸への拘りの強い武人としての側面も強い人物。通称・操音のヘイムレン。
ただ、音を介した人間などの操作・洗脳といったダーティな事にたけているせいか、たまに盗人猛々しい言葉が出るなど、好漢とはいいがたい人物。野心と武芸に対するこだわりの強さ故か、ゲルダ同様、少し近眼的なところもある。
もっとも、操作した生物へ辱めや尊厳破壊、セクハラといった所業を働くような悪趣味さや不埒さはなく、ゲルダに対しては常に慇懃な言動に終始するなど、彼女に対する姿勢は至って真摯かつ誠実。
上記の盗人猛々しい発言が見られる描写も、あくまで組織活動のための鹵獲品が絡んだ時に出たものであり、一個人では表立った盗難を働く素振りを見せない辺り、悪漢とも言い切れない。
修羅特有の闘争願望やアレディなどへの敵対心などの我を抑え、冷静さを取り戻すのもかなり早いため、後述の手際も相まって、敵にまわすと非常に厄介なキャラでもある。
笛を構えながら蹴りをそつなく行うなど足技の練度は高いが、それ以上に知性の高さや、操った人物や人外の特性を活かす手腕が目立つ人物で、魔倣の鏡強奪時には、使役していた毒牛頭・毒馬頭の口から放つ毒の息を煙幕代わりにした後、彼らの転移技能をもって瞬く間に奪ったうえで逃走させる等、鮮やかな手際を見せた。
そのためか、彼の性格などはともかく、技能に対しては作中の登場人物からの評価も高めである。
関連項目
ソレント:こちらも笛を使った必殺技を駆使する敵役。