概要
CV:中西妙子
『海のトリトン』の登場キャラクター。
第20話「海グモの牢獄」と第21話「太平洋の魔海」に登場。
トリトンと敵対するポセイドン族の女性(ナレーションでは『少女』と形容している)。異形が多いポセイドン族には珍しく美しい女性の姿をしている。
何匹ものカマスを「生きた剣」に変えて戦う。かつてはポセイドン族としてトリトン族と戦った名のある女戦士だったが、ポセイドン族でありながら青い海と太陽に憧れており、地上の世界に脱走を企てるも失敗する。その美しさによりポセイドンのお気に入りの部下だった事もあり処刑は免れるも、南太平洋のはずれの海グモの牢獄に閉じ込められていた。
太陽の下で暮らすという望みを叶えるという条件で、トリトン討伐に参戦する。しかし、戦いの中でトリトンに「オリハルコンの剣の光がまぶしいなら太陽の下で生きるなんて無理だ」と言われてショックを受ける(このときの態度から、太陽というものを漠然としか知らなかった様子)。
戦いの場に海グモが乱入した隙を見て逃げ出し海上へ向かうが、海中に差し込む太陽の光と輝きに耐え切れず、自分は太陽の下では生きられないと悟る。そして「あたしは自分の夢を捨てたのさ」とポセイドンを裏切り、海グモと戦うトリトンに加勢した。
トリトンと共に海グモを倒して脱獄した後、ポセイドンから追われる身となり、「一緒に行こう」と誘うトリトンに今までのことを謝って一人で生きていくことを告げて別れる。だが、レハールがトリトンを狙っているのを知り、助けに駆けつけて共闘する。苦戦するトリトンを救うために、単身、レハールの居場所を見つけるが、レハールに殺されてしまう。死ぬ直前のヘプタポーダがレハールの居場所をトリトンに教えたことで、トリトンはオリハルコンの剣の輝きでレハールを失明させて倒した。
ヘプタポーダの遺体はトリトンによって、太陽のあたる地上の岩場に埋葬された。
実は元々人間の女性だったが、ポセイドン族に改造されたという過去があり、彼女が太陽の光に憧れたのは、地上の世界に戻りたいという願望の現れだったのかもしれない。
原作ではポセイドンの娘という設定。陸で沖財閥と取引したところをトリトンに襲われるが命拾いし、救われたことで、戦いあう事に疑問を持つ。最後は兄からトリトンを殺すように言われるも自殺した。
余談
アニメでは2話しか登場しないが、キャラクターデザインと悲劇的な設定から、鮮烈な印象を残した女性。ヒロインのピピが賛否両論分かれるキャラクター(わがままで無鉄砲ゆえに危険を招く典型的なトラブルメーカー)だったことや、LDやDVDジャケットのヘプタポーダの美麗イラストからさらに人気を博したと思われる。