ヘルシグマ(Hell Sigma)とは、カプコンから発売されているゲーム・ロックマンX6に登場する、最終ボスである。担当声優は麦人。
人物像
バイオシグマを倒すと、辺り一面が暗闇になり、2回の地響きを立て、床を突き破って出現する。
その姿は、皮を剥がされたゾンビのような姿で、顔だけでもエックスやゼロの2~3倍は大きく、かなり巨大である事が窺える。それでも前作はもっとデカかったのだが。
前の形態であるバイオシグマの状態からも、その身体はおそらく、シグマウイルスの力によってゲイトの研究所のシステムを乗っ取る形で強引に構成されていると思われ、全身に繋がっているエネルギーの供給を行う役目を持っていると言えるコードの存在等からも推察出来る。
間に合わせの身体故なのか、攻撃手段等もかなり単純な上に両腕は地面に埋まっている為、口腔に埋め込まれている発射口からの攻撃をメインとしているが、同時にヘルシグマの弱点にもなってしまっている。
使用技
カルネージ・エヴォーク
口を大きく開け、口腔の発射口から放つ、緑色の極太ビーム。
ソル・カリス以外の不定形ボイドも一掃される。
発動時に、「消えろ!!」か「ぬんっ!!」と発言する。
マイア・ディスラプション
口を大きく開け、エックス、ゼロの足元に光淵が発生した後、緑色のエネルギーの激流が出現する。
ソル・カリス以外の不定形ボイドも一掃される。
発動時に、「終わりだ!!」か「喰らいな!!」と発言する。
モータル・バースト
口を大きく開け、口腔の発射口からバグエネルギーを射出し、エックス、ゼロのいる所で、大きなボール状のバグエネルギーが左右に分裂する。
ソル・カリス以外の不定形ボイドも一掃される。
発動時に「失せろ!!」と発言する。
不定形ボイド
額のコアから、異状処理を起こしたエネルギーが発射され、3種類のザコ敵に変化する。こちらの攻撃で破壊すれば、ライフ回復アイテムが出ることも。
ソル・カリス
不定形ボイドが変化したザコ敵。下部にダメージ判定があるトゲを生やし、浮遊する。ヘルシグマの攻撃の巻き添えを喰らわない。一定時間が経つと自然に消滅する。そのまま攻撃しても倒せるが、弱点武器をヘルシグマに与えると倒されてしまう。
ソル・ペトロ
不定形ボイドが変化したザコ敵。空中に浮遊しており、口から弾を発射する。ヘルシグマの攻撃の巻き添えを喰らってしまう。
ソル・キャレス
不定形ボイドが変化したザコ敵。天井、もしくは地面に張り付いている。口から弾を発射し、エックス、ゼロへゆっくりと近づいてくる。ヘルシグマの攻撃の巻き添えを喰らってしまう。
名(迷?)言
「ごれがるが ホンバナだっ!!!」
(訳:「ここからが 本番だっ!!!」)
「いけがるのぼ ごがまでだっ!!!」
(訳:「粋がるのも ここまでだっ!!!」)
「ジネ!デッグス!ジヌンダッ!ベッグズ・・・」
(訳:「死ね!エックス!死ぬんだっ!エックス・・・」)
「ジネ!ゼロ!ジヌンダッ!デロ!・・・」
(訳:「死ね!ゼロ!死ぬんだっ!ゼロ!・・・」)
未完成の状態で復活し、無茶な戦闘を行っているためか、もはやまともに言葉を話せず、オンドゥル語のような台詞を放っている。
断末魔
「グワアアアアアアッ!!!」(戦闘時)
「必ずだ!か な ら・・・ぅぅぅおおおおわわわっっっ!!!!」(会話イベント時)
前者はまさにゾンビの断末魔である。しかし何故か死ぬ間際には滑舌が元に戻っている。
弱点武器
エックス:グランドダッシュ
ゼロ:旋墜斬
ヘルシグマが弱点武器でダメージを受けると「ぐあっ!!」と発言する。
……とまぁ一応「弱点武器の設定」自体はあるのだが、むしろセイバー系の攻撃による多段ヒットでヤバいぐらい削れる(特にシャドーアーマーの円月輪、ゼロのジャンプ斬りなど)ので、実際はこっちの方が遥かに有効。ダメージ後の無敵時間がまともに機能していないようだ。
あまりにも景気良くブッタ斬れるため、Xシリーズ最弱のラスボスの声も……。(シナリオ設定的にもズダボロの半死人状態で戦っているため、意図的に弱く設定されたのではないか、とも言われている。)
その他
- ヘルシグマのボディを作ったのはゲイトだと思われるが、詳細は不明。何分シグマのやることなので「第一形態が倒された途端、周囲のガラクタを取り込んで即興で組み上げた」みたいな無茶設定だったとしてもあんまり違和感は無い気もするが。