月影に忍ぶ妖精
CV:桑島法子
概要
『シャイニング・レゾナンス』の登場人物の1人。
刻印教会特務騎士団“ベイオウルフ”に所属する帝国皇女の側に影のように付き従い、妖艶な微笑みの裏に冷たい刃を隠し持つエルフの国「ウェルラント王国」出身のダークエルフの女性。
諜報や暗殺活動を任務とし、軽率な態度で相手を翻弄し幾多の敵を闇に葬って来た手練れの忍びの者で、かつてはキリカの世話役を務めていたが、ダークエルフ族出身という理由だけで迫害されてきた過去から現在は彼女とリンナとは因縁浅からぬ間柄の関係にあり、それ故に彼女の抱える心の闇は常人には計り知れない部分がある。
一見するとゲオルグたち上層部の命を受けて何も知らずただ利用されているエクセラの監視を受け持つ冷酷な人物の様に見えるが、実際には義理堅く心優しい性格をしており、非情になり切れない一面を持っており、とある事件を切っ掛けに疎遠になっているかつての親友のキリカとリンナの事を何だかんだと言いつつも今でも想っている。
その事実はエクセラにも見抜かれており、その目的と本質を見抜いたうえで信頼を寄せられたという経緯から、2人の間に友情と信頼が芽生え始める事となる。
なお、劇中の描写や彼女のみ“神の血”を飲んで“スティグマ”を身に付けているかについての言及がない事(少なくとも以前は周囲に瘴気を発生させて自分以外の人物を弱体化させる力は持っていなかった模様)。そしてとあるシーンでのヨアヒムのゲスな発言から如何やら「ベイオウルフ」での地位はそれ程でもなかったようだが、詳細は不明。
物語の終盤にゲオルグたちによって皇帝暗殺の濡れ衣を着せられたエクセラを見捨てる事無く最後まで付き従い、その後、帝国兵に追われていた所をキリカたちに助けられた際に過去に起きた事件の真実(竜刃器を盗み出そうとしていた何者かを火つけ、阻止しようとするが、彼らが倉庫に火を放ち逃げた為、必死になって火を消そうと奮闘していた所に駆けつけたエルフたちが、彼女がダークエルフという理由だけで裏切り者と決めつけて弾劾して来た為、自暴自棄になって逃げだした)を語り、キリカとリンナと和解。
再びキリカたちとの友情を取り戻すが、その直後に邪魔者であるエクセラを始末する為に現れたゲオルグの攻撃から身を挺して彼女を庇い致命傷を負ってしまう。
最後は最後の力を振り絞り、檄を飛ばしてゲオルグの支配から脱した皇女の三本槍と共にゲオルグに立ち向かい、互いの攻撃がぶつかった際に発生した大爆発に飲み込まれて命を落とした。