演:子安武人
概要
アルジャーノン調査の過程で窮地に陥ったアカマツ工業の前に度々姿を現す謎の怪人。
肩には小鳥のような生物、セーメを乗せている事が多い。
その姿は長身の成人男性のように見えるが、頭髪らしきものは鱗のような組織の集合体で、白目にあたる部分が赤く、口内に鋭い牙を有するなど人間にはあり得ない特徴が目立つ。
一方、前髪にあたる部分は彩火乃紀と同様の赤緑色をしており、火乃紀自身もラミアの姿に兄・彩真理緒の面影を感じている。
人間を遥かに上回る身体能力を持ち、胸腺から放射する免疫粒子「ペクトフォレース」によって生命や機械を操る能力を持つ。基本的に言葉は発しないが、精神感応能力「リミピッドチャンネル」を使用することで人間とのコミュニケーションも可能。更にアルジャーノンを発症した人間から実る「アニムスの実」を食べる事でより強大な形態へと変身できる。都古麻御は環境に合わせてよりベターな形態へと変身する彼の有り様を「ベターマン」と名付けた。
作中で見せた変身形態は、高速飛行が可能で超音波を発する能力を持つ「ベターマン・ネブラ」、強大な戦闘能力を持つ代わりに貴重なフォルテの実を必要とする「ベターマン・フォルテ」、水を操る力とネブラ以上の高速移動能力を持つ「ベターマン・アクア」、そして3つのフォルテの実を消費する事でようやく変身可能な究極の形態「ベターマン・オルトス」。
その正体は紀元前以前から人類の歴史に介入してきたと言われる謎の種族「ソムニウム」。
ラミアは次代の長になる資格を有する個体であり、ソムニウム・人類の双方の脅威となる存在を倒す使命を持つ。その一方で火乃紀の事を「ウィウェレ生りし希望」と呼び、時には本来の使命よりも彼女の救出を優先する姿も見られた。
実はかつてカンケルとの戦闘で瀕死の重傷を負った際に、真理緒から実った「ウィウェレの実（ソムニウムの肉体機能を再生させるアニムスの実）」を食べて回復したのだが、その際に真理緒の肉体的、精神的な特徴を受け継いでいた。彼にとって彩家の生き残りである火乃紀は希少なウィウェレの実を齎す可能性を秘めた「希望」であると同時に、守るべき「妹」になっていたのである。
物語としての主人公が蒼斧蛍汰、語り部が都古麻御だとすれば、ラミアは敵との戦いを担当するヒーロー・もう一人の主人公であると言える。
クロスオーバー
カンケル打倒後はオルトスに変身した影響で疲弊し休眠していたが、『勇者王ガオガイガーFINAL GGG』にゲスト出演。ソール11遊星主との最終決戦に挑む獅子王凱をリミピッドチャンネル越しに激励、同時に地球の人々の声を送り届け、GGGの勝利に貢献した。
しかし、その続編・そしてシリーズ完結編にあたる『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』ではGGGと敵対するような言動を見せ始め、特に獅子王凱を「元凶なりし者」と呼んで危険視している。更にソムニウムの存亡に関わる「パトリアの刻」を迎える為、各地の強力なソムニウム達と連携するなど暗躍を開始する。
そして物語終盤、覇界王を打倒したGGGの前にラミア達は敵として立ちはだかる。
その目的は……
