概要
1960年代後半から、9隻建造・就役したミサイル巡洋艦の艦級。当初、フリゲートとして就役したが、1975年に分類方法が変更されたのに伴ってミサイル巡洋艦 (CG) に再分類された。なお、本級は、アメリカ海軍が開発した最後の通常推進型嚮導駆逐艦である。
本級からは、アスロック用のMk.16 GMLSは装備されず、テリア用のMk.10 GMLSにその運用能力を持たせている。このことから、弾庫の収容能力は、40発から60発に増強されている。また、発達し続ける電子機器を収容するにはリーヒ級の船体は小さすぎることも判明していたことから、全般に船体は大型化されて、収容スペースを確保した。このように大型化したにもかかわらず、機関構成はリーヒ級と同じくボイラー×2基とタービン×1基の蒸気タービン主機を2組搭載するものとされており、蒸気性状は圧力1,200 psi (84 kgf/cm²)、温度950 °F (528 °C)、機関出力も85,000軸馬力と、諸元についても同様である。このことから、最大出力は0.1ノット低下している。ただし、電子機器の増強に伴って所要電力が増大したことから、発電能力は、キロワット数にして50パーセント強化されている。