概要
「BanG Dream!」に登場している佐藤ますき(マスキング)と朝日六花(ロック)のカップリング。
両者共RAISE A SUILEN(以下RAS)に所属しており、担当パートはドラムスとギター。可愛いものが好きなますきは六花を可愛がり、六花はますきのことを『挑んでいける存在』として尊敬している。
アニメ「BanG Dream! 2nd Season」から見るマス六の原初
#6 You Only Live Once
冒頭にて、六花がバイト先である『Galaxy』で掃除をしていると、突然ステージから物音がする。六花が確認すると、そこには眠っているますきが。ますきは六花の呼びかけで目を覚まし、鋭い眼光をたたえながら「お前、可愛いな」と言った。(その時、六花はひどくおびえていた)
二期までの段階では二人の関係性はそれほど深くなく、絡みも全くと言っていいほどなかった。しかし三期に入って、一気に進展することになる。これ筆者の偏見かもしれないが、三期はマス六のなれそめ、そして二人の仲がどのように深まっていったかについての物語と言っても過言ではないだろう。
アニメ「BanG Dream! 3rd Season」から見るマス六の軌跡
#2 おびえてるじゃない
RASに勧誘された六花。しかしRASが大好きなポピパをぶっ潰すと明言していたおかげで、六花はRASに入ってしまうとポピパの敵になってしまうと思い勧誘を断る。しかしチュチュにしつこく誘われ、自分はバンドをやるために上京してきたのではないのかと悩む。一方ますきはチュチュのプライベートスタジオからバイクでGalaxyまで(おそらく)ドラムを叩きにやってきた。ますきがフロアに入ろうとすると、激しいギターの音が。
「なんだ……?」
ますきがドアを開けると、ステージの上でギターを手に暴れまわっている六花の姿が映った。その演奏に心奪われたますき。しかも曲はアレンジされた『R・I・O・T 』だった。しばらく茫然と彼女のプレイを見つめる。演奏が終わり、ますきに気付く六花。
「ますきさん、練習ですか?」
額の汗を拭こうとしたら、ますきにその手を掴まれた(その時の「!?!?!?」みたいな顔がかわいい)。
「来いよ!」
そのまま外まで連れ出され、秋の寒い中半袖のままでバイクに乗って(ちなみにマス六においてこのバイク『デスギャラクシー号』は重要なアイテムなので、ぜひ覚えておいてほしい)チュチュのプライベートスタジオまで連れてこられる。そこで半ば無理矢理スタジオに入れられRASメンバーとセッションすることになった。が、先ほどのような激しいギターを演奏することができず、不合格と言われ帰されてしまう。
#3 帰らん!
前回チュチュから不合格とされ、下宿先である『旭湯』まで六花がますきに送り届けられたところから始まる。
「バンド。やりたいんじゃないかって思ったんだ」
そう言われ。六花はハッとする。重苦しい空気のまま二人は別れた。六花は不合格になった理由について苦悩する。ステージに立つ憧れのポピパ。下で見ることしかできない自分。しかしポピパに背中を押され再びチュチュの元へ走り出した。そしてそれを見つけ、送り届けたのがますきだった。スタジオまでたどり着き、帰れと言われた六花。
「帰らん!」
「こいつの本気、聞いてやれよ」
ブースに入り、最高のギタープレイをする六花。魂の演奏を聞いてますきやレイ、パレオはこらえきれずにセッションし出し、六花はRASのギター(仮)として加入が認められた。
#4 タコさんウィンナーだぎゃあ
新曲である『EXPOSE 'Burn out!!!'』のMVを撮ることになったが、気合が空回りし独りよがりな演奏をしてしまう。チュチュにそのような演奏ではいつまでも(仮)のままだと言われ、スタジオの傍にあるプールサイドで落ち込む六花。そこでいきなりますきが六花の肩に手を回し、そのまま引き摺っていく(かわいい)(ちなみにこの肩に手を回して引き摺るというのもマス六において重要な要素なのでぜひ覚えておいてほしい)。
「飯行くぞ」
バイクに二人乗りし向かった先は、ますきのバイト先である『ラーメン銀河』。そこで一緒にラーメンを食べながら、バンドの足を引っ張っていると謝る六花。しかしますきはこう返した。
「あたしもさ、楽しくなっちゃうんだよな。叩いてるうちに。チュチュにしょっちゅう怒られるんだよ。思いっきりやれる場所、RASに来るまで無かったからさ」
ますきは『狂犬』と呼ばれ、バンドに入っても長続きしなかった自分をチュチュがスカウトしてくれた、チュチュの音楽への情熱は本物だ、と話しながら中華鍋を振る。そして六花に出される『お嬢のまかない』。
「レイもパレオもさ、思いっきりやってもちゃんと聞いてくれるっていうか。夢中でやってもあいつらの音ってすごい聞こえてくるんだよ。お前の音もすげぇよ。足引っ張るようなやつだったら、チュチュがRASに入れるわけねぇって」
顔を赤くしながら、六花はその言葉を噛み締める。「はい!」と勢いよく返事する。
「よおし!やってやろうぜ!」
「はい!やります!」
六花は決意を胸に、勢いよくお嬢のまかないを食らった。その後二人はスタジオまで戻り、もう一度やらせてくれとチュチュに頼む。
「できるまでやります! やらせてください!」
そして出来上がったMVは最高の仕上がりとなる。完成品のMVを確認した後。RASメンバーで六花が作ってきたおにぎりを食べる。ますきが「美味いな」と言うと、うれしそうな顔をする六花(かわいい)。そして六花は正式にRASのメンバー、『ロック』として認められた。
「よろしくな、ロック」
「はい!」と答えるロックの目じりには、涙が浮かんでいた。
#5 ポピブイ!
(おそらく)RASの練習帰りにますきがバイクで六花を旭湯まで送った時。
「あの、おいもさんとお風呂、どっちがいいですか?」
「え?」
「あ、あの!送っていただいたお礼に……!」と顔を赤らめる六花(かわいい)。「いいのか!?」と目を輝かせるますき(かわいい)。二人はお風呂に入り、ますきが「こういうのあこがれてたんだ」としみじみこぼす。幼稚園から付属に通っており、商店街の同世代と遊ぶ機会もなかったからだと言う。
「RASもいつかさ、練習帰りにラーメン食べたり銭湯入ったり、そんな風になるといいなぁ」
その言葉に六花は笑顔になった。この回はタイトル通りポピパがMVを作るという話なのだが、どういうわけかなんの脈絡も無くこのシーンは入れられている。マス六勢の皆さんは製作陣のマス六の関係性の重要視ようを容易に想像できるだろう。
#6 This is it.
Galaxyで自主練習をするますきと六花。付き合ってくれてありがとうございます、と感謝を述べる六花に、ますきは「ひとりでやるのはいつでもできるし、誰かとやった方がいい」と返す。六花は嬉しそうに胸元で拳を握る(かわいい)。ますきはRASとRoseliaの対決のことをどう思うか尋ねる。
「やっぱり緊張します。Roseliaさんのすごさは、ここでも見てたので。あんなすごいバンドと同じステージに立てるなんて」
「…………」
「あと」
「?」
「私、この人たちじゃなきゃって。そういうバンドになれたらいいなぁって。ますきさんやレイヤさん、チュチュさんとパレオさんにもそう思ってもらえるように頑張りたいです!」
それを聞いて、笑顔を漏らすますき。
「お前、まだやれるか?」
「はい!おねがいします!」
対決の日を迎え、Roseliaの楽屋に挨拶に来たますき、六花、レイ。ドアをノックしても返事は無く、楽屋の中には死屍累々となったRoseliaが。あこに声をかけるますき。中二セリフを吐く言葉にたいし鋭い眼光を向け、「おまえ、可愛いな」。六花は「ますきさん!」とたしなめる(マス六勢からは嫉妬に見えたバイアス)。
ライブ直前、六花は円陣をやらないかと言い出した。しかしチュチュがすげなく断る。落ち込む六花に、すかさずますきが「やるぞ」と手を出す。結果チュチュを除く4人で円陣をし、ライブに挑んだ。
#7 音に残しておきたくて
あこ、明日香が六花の部屋まで遊びに来て一緒に漫画『ミラクルドラム☆スナッピーちゃん(轟ひなこ著、ぷちふわコミック)』を読んでいる。その漫画はますきが貸してくれたものと聞いて二人が驚いた時、外から「ロックー。いるかー?」というますきの声が聞こえてきた。ますきは芋をボイラーに入れて、そのまま部屋にそのままやってきた(ここであこと明日香に驚いていることから、おそらく六花へのアポなしで来たと思われる。勝手に芋をボイラーに入れて、勝手に部屋まで上がってもいい関係ということだ。尊い)。
あこがRoseliaは負けて悔しいけど、次に向けて頑張っているという話を聞いた時、ますきは「おまえらかっこいいな」と感心する。その後六花が「ますきさんもかっこいいですよ!」と食い気味に言った。
その後、あこと明日香が帰る際、なぜかますきは六花と一緒に二人を見送っていた。「また来いよー」とまで言っていた。そこは自分の住んでいる所ではないのに。これはつまりそういうことと思ってよろしいのだろうか。マス六学会の早急な見解発表が待たれる。
#8 のんびりしていてよいのでしょうか
この回にて、ますきが通う『私立白雪学園』が超難関のお嬢様学校であり、実はすこぶる頭が良く教養があるということが判明した。そして珍しくマス六の描写がほとんどない回であり(むしろ今までがありすぎた)、ある種希少な存在である。
#9 いくぞポピパ
バンドリチャレンジでの順位を上げるため、3週間毎日バンドを行っているポピパ。徐々に勢いが上がっていくポピパは、RASが本拠地にしている『dub MUSIC EXPERIMENT』でライブをやりたいと話していた。そこにますきが「おう来いよ」といい予約を取り付ける。そのままテンションが上がったますきは六花を引き摺って練習に向かう。六花の助けを求める「ポピパさ~ん……」の声は、むなしく響くだけだった……。
そしてdubにてポピパのライブ中、楽屋で待機している六花がモニターに映るポピパにうっとりしていると、ますきが「見に行こうぜ」と袖まで連れ出す(その時ちょこちょこ歩いている六花がかわいい)
そして終盤、チュチュと喧嘩になり出ていくますき。たまらず六花が追いかけるが、ますきが止まることはなかった。
#10 ボーカルは……星……
前回の喧嘩別れの後、六花はますきを呼び止めようとしたがますきはそれを無視しバイクを走らせてしまう。
「どうなってまうんやろう……」
去っていくますきを見ながら言う六花の表情には、不安がありありと表れていた。
次の朝も、浮かない顔をして歩く。登校中にますきの家まで行ったが、そこにますきのバイクは無かった。ため息をつく六花。テスト前になっても気分が落ち込んでいる。帰りにもう一度ますきの家に行く。またしてもバイクが無い。先にライブ会場に行ったのかと自分も向かうことにした。途中香澄と出会い、話を聞いてもらうことに。
「わやになってまって……」
「わや?」
「めちゃくちゃって意味で……。RASで色々あって、ますきさんが……」
六花はうつむく。
「私、RASもポピパさんみたいな素敵なバンドになれるって思ってたんです。全員ほんとに仲が良くて……楽しそうな……」
「わや……」
香澄は少し考えて、そして朗らかに言った。
「あきらめない!」
「……?」
「できることをやって、みんなはどうしたいか聞いて」
「聞く、ですか?」
「うん! バンドはみんなでバンドだから!ポピパもね、喧嘩することもあって……でも、みんなポピパが大事で、大好きで!どうすればいいかいつも考え続けてるから、ポピパはポピパなんだって思うんだ!」
「……そうか。そうなんや」
六花は決意したように立ち上がる。
「私、行かんと!」
そして向かったのは、ますきが通う白雪学園。年下の女の子に『ますきお姉さま』と呼ばれているますきを見て、六花は戦慄する。
「うわ、ロック!」
ますきは慌てて六花の元へ駆け寄る。
「なんでここに」
「ますきさん!やめないでください!私たち、このままじゃダメになります!]
「は?」
校門の前で、違う学校の制服を着た女と話すますきお姉さま。しかも会話の内容が不穏。たちまちあたりがざわめき始める。
「お、おい……」
「ますきさんがいないとダメなんです!」
「あ?」
「いきなり押しかけてすみません!でも、ますきさんの気持ち聞きたくて!ますきさんが大事で!」
周りから「あの方、どなたでしょう」「ますきお姉さまとどういったお知り合いなの?」という声が上がり始めた。ますきは冷や汗を浮かべ、「やべえ……」と呟く。
「今日のライブも、すごく大事だと思うんです!」
「しー!演奏会だ、演奏会!」
校門に立つシスターが怪しげな目線を向けてきた。
「行きましょう、ますきさん!デスギャラクシー号で!」
「うわぁああ!」
ますきは急いで六花の口を手でふさぐ。
「う、馬!馬の名前っす! ご、ごきげんよう!」
難を逃れたますきと六花は、武道館の前まで移動した。
「RAS、辞めないで欲しいんです」
「ああ?」
「私、ますきさんのドラムがあるから思いっきり弾けるんです。強いから挑んでいけるっていうか……安心してやれるっていうか……」
「それがドラマーだからな」
「?」
「前に麻弥さんが言ってたんだ。メンバーのこと好きなら踏ん張れるって。親父も昔そう言ってた。腹くくってバンドを支えてく、それがかっこいいドラマーなんだ」
ますきはため息をついた。
「あ、あの私!熱いラーメン、急いで食べるの苦手だったんですけど!」
「は?」
「ますきさんのおかげで大丈夫になってきて、練習帰りにラーメン食べるのすごい楽しみで!お嬢のまかないも好きだし!いつも紅ショウガ大盛り、ありがとうございます!」
「ど、どういたしまして」
「だから!RASを辞めないでください!」
「辞めるなんて言ってねぇ」
そう言われ、六花は「え?」と戸惑う。
「あれ……?この前、すごく怒って帰っちゃったので、てっきり……」
「あれは……悪かったよ。頭冷やしたくてさ」
沈黙が訪れる。どうしたんだろう、と六花がますきの顔を伺おうとすると、突然「あぁー!!」と叫びながらますきは頭を抱えて天を仰いだ。
「今日のライブ、顔合わせずれぇー!」
そのまま腕に顔を埋める。
「だ、だったらなおさら行きましょう!」
「うー……チュチュから連絡ねぇし」
ますきは顔を真っ赤にして(かわいい)そう言うが、六花は「大丈夫です!」」とますきのバイクからヘルメットを取る。それ見て、ますきは苦笑しながら立ち上がった。チュチュのマンションに向かい、顔認証システムが作動しないと怒るますき。それを六花は「怖い顔するからでは?」とたしなめる。
ライブが終わり、パレオがいないことについてますきはチュチュに詰め寄る。
「もうちょっとメンバーのことちゃんと考えろよ!」
そう言われたチュチュは逃げるように「もう帰る!」と出て行ってしまう。
「しかたねぇ、行くぞロック!」
「あ、はい!あの、どこに……?」
パレオが千葉の鴨川にいるという情報だけを頼りに、ますきと六花はバイクで走る。バイクを思いきりふかしているせいか、大声を出さなければ声が聞き取りづらい。
「ぜってぇパレオ連れて帰るからな!」
「そのことなんですけどぉ!」
「ああ!?聞こえねぇ!」
「パレオさんどうやって連れて帰るんですか!?」
「ああ!?説得しかないだろ!?」
「そうじゃなくてぇ!バイクで来ちゃったんですけど!」
「ああ!?」
「三人乗り、できませんよぉ!バイク!」
「あっ……。……ぅるせぇ!!鴨川どっちだぁー!!」
「ええええ!?」
二人が走るすぐ傍らには、富士山がそびえたっていた。
#11 パレオはもういません
パレオを探しながら市内を回るますきと六花。しかし一向に見つからず、もう一周全部を見ていくというますきに、六花は嫌そうな顔をする。このまま時間を浪費するよりも聞き込みしようという六花の提案に、ますきはバイクを止める。勢い余ってますきの背中に顔をぶつけ「ぶへ!」という声を出す六花(かわいい)。
駅から降りてきた中学生たちに話しかけるますきと六花。「うちのパレオしらねぇか」と怖い顔で尋ねるますきに、その中学生たちは逃げ出してしまう。その後も道行く人を捕まえては「お前どこ中?」と聞くますきに「ますきさん!」と六花が止目に入っていた。
その後、聞き込みに成功しパレオ、鳰原令王那の居場所を掴んだ二人。令王那を見つけ説得を試みる。
「お前がいねぇと、可愛さが足んねぇだろ」
「え?」
六花がますきの顔を見るが、ますきはそのまま続ける。
「RASはさ、チュチュの曲とレイの歌に、おまえらの可愛さが浮いてて、それが可愛いんだ!」
ますきの熱量にこたえるように波が鳴る。六花は変わらず不安そうにますきを見ている。
「それで……?」
「そうだなぁ、パレオはキーボード弾くとき指すげぇ動くし、踊りながら弾くのすげぇし脚もなげぇ」
「ええ……?」
思っていたのと違う励ましに不満の声を漏らす六花。令王那は説得に応じず、ますきは六花に耳打ちする。
「どうする」
「えっ?説得するって言ったじゃないですか」
「お、おう……」
しかし、頑として首を縦に振らない令王那。
「ちょっと待ちぃや!」
たまらず、六花は大声を出して前へ出る。
「パレオさん。私たちとのバンド、楽しくないんか?」
「それは……」
「私はこの五人が最強やと思う。一人でもやっていける力を持った人たちやけど、五人がそろったらでらすごいバンドで、お互いの音がちゃんと響いて……全員が真剣やから、えらい熱量でやれる。それってでらすごいことやし、幸せやなって思う」
真剣に語る六花のことを、ますきは少し驚いたように見ていた。
「これでお別れは嫌や……」
悲しみの表情を浮かべる六花。ますきはそんな六花の隣に行き、そっと肩に手を置いた。
その後チュチュが到着し、無事にRASは元通りとなった。来た時と同じように、ますきと六花はバイクに二人乗りで帰る。
「いやー、無事パレオを説得できてよかったなぁ」
「説得、できてました?」
「ばっちりだろ!」
そんなますきへ、六花は困ったような笑みを浮かべた。
「ロックも、ロックだったぜ!」
「はい!」
後日ポピパの蔵まで挨拶に行くRAS。その帰り道、二人は並んで話していた。
「ますきさん。次来るときも、私を呼んでくださいね?」
「自分で来りゃいいじゃねぇか」
「それは……泊りもしないのに、ポピパさんの蔵に一人で行くなんて……」
そしてこの会話の中、急に思い立ったようにますきが恥ずかし気に提案する。
「ちょっと寄りたいとこあるんだけど、いいか?」
それだけ聞いて、六花ピンと来る。
「あ!今から行けば……」
そしてその後、RASの五人で旭湯に行き湯船に入った。
ますきが六花に語ったあの日の願いが、今、叶った。
#12 ポピパさんと共演やーーーーーーーーーーーーーーー!
ポピパが武道館について、経験者であるレイとますきに話を聞きにチュチュのマンションまで赴く。そこでますきと六花は隣同士で座っていた。
そして、ポピパがRASと一緒にステージに立ちたいと提案してきた時。六花は喜びのあまり、ますきにほっぺをつねってもらうことを頼む。ますきはうれしそうな表情をして六花の頬をつまんだ。そしてご満悦そうに六花のもちもちしたほっぺをたてたてよこよこする。
「おおー、ぷにってんなぁ」
「ひゅめじゃないー」
チュチュが正式にポピパの提案を受け入れる。六花は「ありがたやぁー」と小躍りし、その様子をますきは楽しげに見ていた。
#13 これが……これこそが、大ガールズバンド時代や!
ポピパの武道館ステージを袖から見て感涙する六花。それに飛びつくようにますきが肩に手を回し、RASメンバーがいる場所へ連れていき、「円陣やろうぜ」と誘う。ついに五人そろった円陣が完成し、圧巻のパフォーマンスを披露した。
ガルパにおけるマス六の黎明
☆2 エキサイトパフォーム ロック エピソード「音は嘘をつかない」
練習後、マス六は二人で旭湯に行く。ますきはRASの他のメンバーが旭湯に来ないことを「もったいねーよなあ。こんなにスッキリするのに」と言う。
「また練習の後に寄らせてもらうからな」
「いつもご贔屓にありがとうございます」
い つ も ご 贔 屓 に あ り が と う ご ざ い ま す
話は移り、バンド仲間とこんな風に話したりするのが良いというますき。六花もずっとバンドがやりたかったから今がすごく幸せだと言う。
「RASの皆さんもすごく良くしてくれて。本当にいいバンドだなって思います」
六花が屈託なく言うと、ますきは「なんだよ急に……」と顔を赤らめ目を逸らす(かわいい)
しかし六花は「ただ……」と顔を曇らせる。RASのメンバーは全員プロ顔負けの腕前を持っている。そんな中でやっていけるかどうか不安だと。しかしそんな六花の不安をますきは「やっていけるに決まってんだろ」と一蹴する。
「お前がRASに必要かどうかはギターの音を聞けば一発だろ」
「ギターの……音」
「ああ。顔色伺ってる音でも、一人で突っ走ってる音でもねぇ。ちゃんとRASの音の一部になってる。私にはお前の音、ちゃんと聞こえてるぞ」
その言葉に六花は「わぁ……っ!ホントですかますきさんっ!?」と嬉しそうな顔をする。
この後さらに話題が変わり、その日の練習でますきがアドリブを入れた時、六花がそれに食らいついたことをますきが「噛みついてきた」とからかうシーンがあり、ここも必見である。
そして伝説の場面に入る。
「ますきさんに乗っかって弾いていくと……曲のイメージが、思ってもみなかった方向に拡がるんですこの曲はこんなふうにも遊べるんだって……次は何が見えるんだろうって、ワクワクするんです!」
「……へぇ。私のドラムで、そんな面白れぇことしてたのか」
「ひええっ、すっ、すみません……!」
「いや、いーんじゃねぇの。それがバンドでやるってことなんだろ」
「はいっ。私もこれがバンドなんだって思います!」
「ははっ! よーしロック、このままラーメン食べに行くぞ! ほら、メット被って準備しろ!」
「ええっ!? い、今から行くんですか~~~っ!?」
「……ったりめーだっての!」
「ひぃ~~~~!」
そして二人は夜の街へ消えていった。
☆2でこの情報量。侮れない。
総括
マス六というカップリングは、一言で表すとするなら『少女漫画』だ。田舎から上京してきたおぼこ娘と、金髪ヤンキー。六花の細く小さい体に、ますきの高くしっかりした体。丁寧な言葉遣いに少々粗野な言葉遣い。
しかしそれは表面上のものにすぎない。マス六のなかで象徴的なのは、互いが互いのことをすごいと思っていることだ。六花→ますきは、先述したアニメ三期十話である通り、ますきは六花にとって挑んでいける存在。強いからこそ安心して向かっていける存在。一方ますき→六花に関しては、三期十二話が放送された直後に公開となった、明日香のインタビュー記事にて肝心なことが書かれている。そこでますきは六花のことを一度チュチュに帰れと言われても、あきらめず挑戦したすごいやつと思っている。
以上、マス六はお互いがお互いをリスペクトし合える素晴らしいカップリングである。
また、RASメンバーはガルパへ今年(2020年)の初夏に実装されたばかりということで、まだまだこのカップリングは掘り切っていない金脈であることは明らかだ。すでにマス六の虜となったそこの君も、まだはまり切っていないそこのあなたも、たまたまこの記事を見たというそこの坊ちゃん嬢ちゃんも、マス六は偉大なる可能性があるまさしく大航海時代を行く希望に満ちた船なのだということをぜひ覚えておいてほしい。
ちなみにマス六の身長差15cmは、カップルの理想の身長差の一つらしい。やはり公式が最大手。
マス六に栄光あれ。