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あやちさ

あやちさ

スマートフォン向けアプリ『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』に登場する丸山彩×白鷺千聖の百合カップリング。
目次 [非表示]

「ありがとう……ちゃん……。ごめんなさい、少し疲れていて…。少し休んでもいいかしら……」


「彩ちゃんはきっと、『一生懸命の天才』ね」


「私は千聖ちゃんのおかげでアイドルになれたんだ!」


概要編集

スマートフォン向けアプリゲーム『BanG_Dream!ガールズバンドパーティ!』に登場する丸山彩×白鷺千聖のカップリング。


このふたりは共にガールズバンドパーティ(以下ガルパ)内に登場するアイドルバンド『Pastel*Palettes(以下パスパレ)』のメンバーである。

パスパレ内では、丸山彩がボーカル、白鷺千聖はベースを担当している。

二人は同じ芸能事務所に所属しており、また花咲川女子学園の同級生でもある。


ゲーム内での関係性編集

かつて子役として活動していた芸能界の大先輩である千聖と、ずっとアイドルを夢見て研究生を続けなんとかアイドルデビューにこぎ着けた彩。

幼いころから芸能界で生き抜くため合理的な道を選んできた千聖にとって、目の前のことに全力でただただがむしゃらにぶつかっていく彩の存在は相容れないものであった。


そんな当初一見正反対に見えた二人が、紆余曲折を経て認め合う関係になっていく様子がバンドストーリー第1章で描かれる。

彩と千聖は互いに認め合い、尊敬し合い、高め合っていくライバルのような、同じ道を夢追い人として並び立って歩く相棒のような二人になっていく。


普段はおっちょこちょいであがり症の彩がしっかり者で冷静な千聖にフォローしてもらったりお説教を受けたり…というのが日常。しかしいざというとき打たれ強く決してあきらめない彩本来の「強さ」から、千聖は今まで知らなかった色々な世界・視点・考え方・夢の持ち方を学んでいく。

「丸山“彩”」と「“白”鷺千聖」という名前で表現されるように、それぞれのキャラクターにおいても「人に彩(いろどり)を与える彩」と「これから歩み始めるまっさらな千聖」という部分がストーリーの中でたびたびフィーチャーされている。



至る所で千聖は「等身大、ありのままの彩ちゃんが素敵」だと伝えている。

前だけを見て努力し続ける、そんな彩に新しい色や夢を教えられた千聖だからこそ言える心からの言葉である。

そしてその言葉は彩にとってもまた大きいものになる。

バンドストーリー2章では、彩の「努力すれば夢は叶う」という言葉を受けた千聖が「あなたはそうだったわね」と発言したのに対し、「そんな私でいろって最初に言ってくれたのは千聖ちゃん」だと頬を赤らめて返している。

一度は「ひたすら努力」という自分の生き方を真っ向から否定した千聖に、よりにもよってその千聖に夢を与えたという結果が、自分自身をまるごと肯定された事実になるのだ。

彩から千聖への感情はただの好意だけではなく、「アイデンティティの確立」というガルパの根本的なテーマに繋がるものなのである。



バンドストーリー2章後の千聖は彩に対して見るからに甘々になっており、彩が何かしらの失敗をした際も、以前なら呆れたように苦笑いしていたのが今では優しい声で「仕方ないわね、彩ちゃんったら」と眉を八の字にして笑っている。



一方で彩はたびたび「千聖ちゃんに頼られるようになりたい」と口にしており、千聖の元気がないときは真っ先に気づいて甲斐甲斐しく気にかけたりなどしている。

初期のぶつかり合いからの和解というプロセスを経て親交を深めたためか、彩の千聖への懐き具合は尋常じゃなく、積極的に「一緒にご飯食べよう」「一緒に帰ろう」「一緒にゆらゆら(後述する彩と千聖のデュエット曲)歌おう」「お揃いのアクセサリーを買って一緒に身に着けよう」などと誘っている。


二人のその様はまるで、飼い主(千聖)とわんこ(彩)のよう。


犬山と千聖ちゃん




厳しくも甘ったるく、そして共に先導者としてパスパレを夢の道へと引っ張っていく、強い覚悟を秘めた二人が「あやちさ」なのである。




ちなみに彩の方が千聖よりも背が高い(というより千聖はパスパレ内で一番背が低い)


初心者向けおすすめチャート編集

バンドリ!ガールズバンドパーティ!はその関係性とストーリー構造の密度に定評があるが、そのぶん今から履修しようとするととてつもない量のテキスト読破が必要とされる。

そのため、あやちさに興味はありつつもなかなか手が出せない…という状況にある人もいるかもしれない。


そこで、本項目では「あやちさを知るうえで最低限見てほしいストーリー」を紹介する。


ただし、あくまで「最低限」であるため、細かい関係性の変化や小ネタ、伏線までは回収できないことをご了承願いたい。

本項目で紹介するエピソードをきっかけとして、時間がある際にでも他のイベントストーリーやカードエピソードを見ることをおすすめする。


※また、以下エピソードの選出は完全に記事編集者の主観によるものなので、是非追記・削除等よろしくお願いします。


ガルパ内おすすめストーリー編集

センシティブな作品


①バンドストーリー1章

Pastel*Palettes出会いの物語。


②イベントストーリー「あゆみ続けた道、彩られる未来」

彩主役のパスパレ箱イベント。


③イベントストーリー「つぼみ開く時」

千聖主役のパスパレ箱イベント。


④バンドストーリー2章

1章からの直接的な続編。


⑤イベントストーリー「全員集合!ニューイヤーパーティ‼」

頑張る彩と、それをはらはらしながら見守る保護者的立ち位置の千聖が見られる。


⑥イベントストーリー「私達だけのサマーバケーション」

いまいちノリきれない千聖を気にかけ、連れ出そうと動く彩のストーリー。


⑦イベントストーリー「夢と現と百の歌」

彩と千聖が通話をするシーンは必見。


⑧イベントストーリー「夢に一途にまっすぐに」編集

あやちさのテーマともいえる彩の「夢」の物語。





おまけ①ぱすてるらいふ第1話編集

お手軽にあやちさ3分半バージョン。

「ぱすてるらいふ」とは、Pastel✽Palettesの日常を描いたゆるふわ系ショートアニメで、公式によって全話youtubeにて無料公開されている。

URL先のアニメを実際に見ていただけるとお分かりかと思うが、パスパレアニメの開幕を飾る記念すべき第1話であるにもかかわらず、出演キャラクターは彩と千聖のみ、終始二人っきり(+モブキャラクター)で繰り広げられる。

しかもその内容としても彩の千聖に対する“わんこ”っぽい言動や、千聖の『丸山彩』に対する特別視など、かわいらしいアニメーションの中にうまいこと本編での関係性が凝縮されている。パスパレアニメなのにどうしてこんなことに…

ちなみに第1話以外はパスパレメンバー全員が登場している。ますます「なぜ第1話だけ…?」と思わざるを得ない。



おまけ②BanG Dream!2nd season第5話『雨のRing-Dong-Dance』編集

じっくりあやちさ30分バージョン。

第5話はアニメBanG Dream!2期のパスパレ担当回である。

アプリ内イベント「つぼみ開く時」にて実装された彩と千聖のオリジナルデュエット曲「

ゆら・ゆらRing-Dong-Dance」を巡るストーリーとなっており、千聖と歌いたい彩、彩と歌うことにハードルの高さを感じてしまう千聖の葛藤が主に描かれている。

終盤の雨のシーンと、彩と千聖が背中合わせで歌うライブシーンはあやちさ勢に大きな衝撃を与えた。

彩と千聖二人の関係性がわかりやすく1話にまとめられているため、あやちさを履修し始めたばかりの人には是非一度視聴していただきたいところである。


第5話の次回予告



そしてこちらはアニメ第5話直前に放送された生放送である。

出演者は彩の中の人千聖の中の人…。オタクへのサービスがすごすぎてもはや言及するほうが野暮かもしれない。とりあえず観てみてほしい。


初期のコミュニケーション編集

バンドストーリー第1章編集

バンドリまとめ

アプリ内のバンドストーリーにあるパスパレストーリー第1章は、『あやちさ運命の出会い編』と言っても過言でないほど濃密に出会い~これからを描いている。

ストーリー選択で見ることのできるあらすじにて、『彩』もしくは『千聖』の入っているあらすじは17/20にも及び、さらに『彩』『千聖』の両方のワードが入ったあらすじも6/20ある。

この正反対な二人の性質がいかにストーリーを通じて重要なのかが分かるだろう。


ガルパ内で唯一、パスパレは本人たちの意思とは関係なく事務所の意向によって結成が実現したバンドである。

そのため当初のパスパレメンバーは他4バンドに比べ気持ちも目的も何もかもバラバラであり、特に「努力を続けていれば夢は叶う」と信じ続ける猪突猛進型の彩と「確実な方法で目標に到達する」ことを何より優先する計算高い千聖はなかなか意見が合わず、衝突することもあった。


雨に声がかき消されて


そんな彩と千聖は雨の中二人でチケットを手売りしたことが契機となり、少しずつ互いを認め合っていく。

この一件の後、千聖は丸山彩という人物について「夢に向かって、どこまでも愚直に突き進んでいく。愚直なのは、『自分にはそれしかない』と思っているから」、「それを心のどこかで自覚した上で、夢を叶えようともがき続けている……本当に、不器用な人ね」と語り、またそれを彩らしさと評した。


その後千聖は麻弥から「努力が嫌いなのではないか」と聞かれるが、千聖にとって「努力は当たり前のもの、それだけを信じていたらそれが裏切られた時、何も信じられなくなる」と答える。

しかしあの雨の中チケットを手売りした経験や彩のひたむきな姿を見て、努力というものを信じてみたくなったと語る。


一見彩とは正反対のようであった千聖がその根本的なところは同じく非常に努力家であったという事実、そして千聖の心境があんなに何もできなくて、本番にも弱くて、すぐ泣くようなあの子によって当初とは大きく変えられたことがわかる。




第1章後の関係性編集

バンドリまとめ2

第1章を経て彩と千聖はお互いに認め合い尊敬しあう仲になったものの、初期の二人はいわゆる「ビジネスライク」のような関係性であり、そしてまだ互いに理解できない部分も多かった。


例えば時系列的に第1章の直後である星3彩『必殺アイドルポーズ☆』のエピソードでは、千聖に対し「自分にどんなイメージを持っているか」と尋ねる彩と、言葉を濁しながらさっさと退散する千聖がみられる。これは最初期の、千聖による彩の扱いがわかるエピソードである。


また、初期のエリア会話『一緒にお弁当食べない?』では千聖にお昼を一緒に食べようと誘う彩へ微妙そうな反応を返しつつ、渋々「確かにグループの仲がいいに越したことはない」として承諾する千聖の描写がある。

なお現在この会話をエリア内で見ることはできず、「キャラクター図鑑」から直接「思い出の会話」に飛ぶことで確認できる。「思い出の会話」とは常に関係性がアップデートし続けるガルパならではの機能で、現在の会話として矛盾が生じると判断されたものがこちらへ送られる。このことからもあやちさの関係性は確実に変化していることがわかる。



星3彩『必殺アイドルポーズ☆』と同じく第1章直後の星3千聖『目指す道のり』は、エピソード、メモリアルエピソード共に初期のあやちさを知るうえで重要度高めなので、ガチャ産ではあるがぜひ優先的に読んでほしい。

エピソードでは麻弥が千聖に「彩と話しているときの千聖はすごく活き活きしている」と告げる。麻弥は彩と千聖の関係性を「同じ目標を見る仲間」「切磋琢磨しているいいライバル」と表現し、千聖も自覚こそしていなかったものの麻弥に指摘されたことで「その通りかもしれない」と肯定している。

そして最後に「もし、本当に彩ちゃんが私のライバルなのだとしたら、もっと上に登ってきてもらわないとね」と、なんとも余裕そうな笑みを見せるのであった。


メモリアルエピソードでは千聖が新人スタッフ(プレイヤー)に第1章での出来事とそれによって感じたことを話してくれる。「地道な努力は誰かが見ていて、その努力が報われることもある…、彩ちゃんを見ていたら、そう思えるようになったんです」「今の私があるのは、あの時の彩ちゃんの言葉と、それを支えたパスパレの仲間達のおかげですね」という言葉からも、千聖にとって彩という存在がどれほど大きいものだったかがわかる。



イベント『あゆみ続けた道、彩られる未来』では、何がきっかけとなって子役の仕事を始めたのか、あまりに昔のことすぎて忘れてしまったという千聖へ、彩が「パスパレを原点にすればいい」と提案する。

夢があって自分からアイドルを志した彩とは違い、「子役」という大人が用意した道を歩いてきた千聖。そんな彼女に初めてパスパレという居場所、『白鷺千聖』の原点が生まれた瞬間であった。


ゆらゆらあやちさ


イベント『つぼみ開く時』はアイドルとしてだけじゃなく女優としての千聖の葛藤や成長が描かれたイベストなので、あやちさを語るうえで欠かせないものとなっている。


また、本イベントにて実装されたオリジナル楽曲「ゆら・ゆらRing-Dong-Dance」は彩と千聖のデュエット曲である。

歌詞はイベント内容に沿った千聖の内面を表したものであり、「与えられたレールをひとり歩く」の部分はイベント『あゆみ続けた道~』の紹介で先述したような「原点を持たなかった千聖」の表現ともとれる。「こころ揺らし幕が開くきみの声で」「すれ違い離れて近いようで遠すぎて」「純白色にひらり染めて…伝え合う愛を花が彩りだす」など、あやちさの関係性を書いたような歌詞になっていることもありこれをこの二人が歌うのは色々とすごい。

ちなみにCD発売と同時にアップされた試聴動画の公式からの宣伝ツイートは「普段のPastel*Palettesとはひと味違うビターなテイストで彩と千聖のゆれる気持ちを描いた、胸に突き刺さる一曲です」とのこと。


実際のツイート→https://twitter.com/bang_dream_info/status/940568607569752064


公式試聴動画



イベント『儚世に咲く薔薇の名は』は千聖と彼女の幼馴染である瀬田薫の交流を描いたストーリーであり、直接彩が関わることはない。しかしながら、幼いころから子役として活動していた千聖のことを唯一知る薫という存在が、「彩との出会いが引き起こした千聖の変化」を第三者的視点から示す効果にもなっている。

自分の存在に期待してくれる人がいることを喜ぶ千聖を見て、薫は嬉しそうに「君は変わったね」と笑う。それを受けた千聖の「さあ、誰のせいかしら?」という言葉、そして何かピンと来たように「……ふふっ」と笑う麻弥。この一連の流れ、バンドストーリー第1章16話における千聖と麻弥の会話を読んでいれば、千聖の言う「誰」がいったい誰のことを指しているのか浮かび上がってくるだろう。

なお、なぜ薫がこのように発言したのかはシーズン2でのイベント『幼き日の面影は今もそばに』にて明らかになっている。こちらも読むことで、いかに千聖にとっての彩との出会いが大きな奇跡だったか、より説得力の増す仕様になっている。


センシティブな作品


イベント『パスパレ探検隊~無人島を征くアイドル~』にて実装された星2『本気・待機……』星3『本気・パニック』のエピソードは、イベスト本編にて麻弥・日菜・イヴとは別行動だった彩と千聖がそのころ何をしていたかが描かれている。


特筆したいのはこの両カードのメモリアルエピソード。

無人島ロケを終えた彩と千聖は、それぞれ自身のメモリアルエピソード内にて新人スタッフに今回の成果、感じた課題を話して聞かせる。その内容が、二人とも「収録自体は良いものであったが、自分は何か残せたのだろうか」と悩む、というものであった。

愚直と言われようと努力で突き進む彩と効率を重視して最適解の道を選ぶ千聖は、一見すると真逆の価値観を持つ人間である。

しかしながら実際は千聖自身もれっきとした努力派であり、あやちさは根っこの部分が繋がっている「真逆だけど似ている二人」であることが第1章で描かれた。

その「似ている」部分がまたも明確に描写されたのがこのふたつのメモリアルエピソードなのである。


君の声を....


イベント『What a Wonderful World!』にて実装された星4千聖『お泊まり会』は、入手できない人も多い最高レアのカードエピソードとしてはもったいないほど、エピソード・メモリアルエピソード共にあやちさにとって重要なものとなっている。

エピソードでは、千聖は半ば自虐的に本物の“天才”である日菜と自分を比べながら「天才とはどういう意味なのか」と彩に尋ねる。その問いに対する彩の答えは、みんなそれぞれが何かしらの“天才”であり、人の求めているものを瞬時に感じ取れる千聖は気配りの天才だというものであった。

彩の言葉を聞いて「そういう考えもあるのか」と感心した千聖は、「彩ちゃんはきっと、『一生懸命の天才』ね」と微笑んだ。


メモリアルエピソードでは千聖の彩に対する接し方が変化しつつあること、バンドストーリー第1章終了直後よりも確実に“歩み寄り”が発生していることがわかる。

最初は彩のことを「なんでこんなに愚直なんだろう」と全く理解できなかったが、一緒に活動していくうちに少しずつ理解できるようになった。今でも彩とは真逆の考え方だが、それでも、「そういう考え方もある」と認められるようになり、あらためて気づかされることもあった、そう千聖は語っている。

衝突から始まった彩と千聖の関係性の変化が綺麗に描かれたエピソードと言えるだろう。


あやちさ


そしてイベント『譲れない想い、燃えるブシドー』の報酬星3彩『SNS映え?』におけるエピソードでは、「日本中の人がパスパレを好きになってほしい」という夢は大きすぎるか、と言う彩に対し、千聖は「やるからにはそのくらいの意気込みが必要」「どうせなら世界中の人にファンになってもらうくらいの気持ちでいきましょう」と彩の夢を肯定している。現実主義者である千聖が彩の大きな大きな夢を認めたのだ。

「頑張りましょうね、彩ちゃん」「うん、これからもよろしくね、千聖ちゃん」と笑顔で言葉を交わす二人によってこのエピソードは締めくくられ、いよいよ第2章へと続いていく。





同じ夢への道を歩く二人へ編集

バンドストーリー第2章編集

第1章では「努力だけでは目標に到達できない」と思っていた千聖が彩と出会って“努力”というものを信じてみようと思い始めるまでの流れが描かれた。

続く第2章での千聖は、彩の言う「夢」のようなふわふわしたものを果たして自分が抱けるのか、新しい課題にぶつかり悩むことになる。


そんな彼女に「夢」を与えたのが、彩である。


バンドリまとめ11


ストーリーの後半では、千聖は彩へ「あなたは、私に夢をくれたもの」「———ありがとう、彩ちゃん」と直接感謝の言葉を述べた。千聖の感謝を受けた彩は思わず感極まって号泣する。

「ゲーム内での関係性」にて前述したが、よりにもよってかつて彩の生き方を強く否定した千聖に、「あなたが私に夢をくれた」んだと言われる。千聖が彩に感銘を受けたのは、彩が何度否定されようとも決して己の生き方を曲げなかったから。

この事実が『丸山彩』という人物への全肯定になり、彩が千聖の言葉を受け思わず涙したのも、今までのやり取りすべてがあった結果なのだろう。


そして千聖は、自身の心中でひっそりとある誓いを立てる。

それは「彩が夢を見て」「自分がその道筋を作る」、そんな風にしてパスパレを進めていこうというものであった。

パスパレの先頭に立つ彩の隣で、彼女が夢を実現できるように支える。そうやってパスパレ全体を引っ張っていく。

彩と千聖を繋ぐ「夢」という概念が色づいた場面であった。


無題


正反対ながらお互いを認め合い、支え合い、理解したくて寄り添い、そして互いの生き方に大きな影響を及ぼしている

それがあやちさなのである。





第2章後の関係性編集

第2章後・シーズン2以前のあやちさは、シーズン1のエピローグともいえる描写が多い。

第2章を経た千聖の彩への態度は明らかに軟化しており、イベント『ふゆぞらマルシェ』ではひまり、はぐみ、りみ、イヴのやり取りを眺めながら彩のことを思い出し、「(彩ちゃんは)みんなと同じくらい危なっかしくて目が離せない」と嬉しそうに笑う千聖の姿がみられる。


イベント『全員集合!ニューイヤーパーティ!!』では、彩と香澄が二人で隠し芸大会に出場し、手品を披露することになる。見ている者が思わず心配になるようなたどたどしい二人の手品を率先して見守るのが、千聖と有咲であった。その反応として千聖は彩に対し、有咲は香澄に対しあまりにも過保護気味であり、普段千聖がどのようなポジションで彩に接しているのかよくわかるイベントである。


シーズン2以降編集

そして物語はシーズン2へ。ガルパの登場人物はみな1学年上がり、彩と千聖も高校3年生になる。



シーズン2移行におけるアプリの大型アップデートの中で、全25名分の星2カードがガチャに追加された。パスパレの衣装名は『ドリームイルミネート』。こちらのスキル名を紹介する。


・丸山彩「照らそう、最高の夢!」

・氷川日菜「あたしの大好きなみんな」

・白鷺千聖「走ろう、夢の道」

・若宮イヴ「友と共に目指す舞台」

・大和麻弥「未知の未来へ」


おわかりいただけただろうか。パスパレメンバー5人中、彩と千聖のスキル名のみ対になっているのである。

彩が照らした夢の道を走り始めた千聖。

バンドストーリー第2章の内容が端的に言い表されたようなスキル名となっている。


甘えん坊


シーズン2移行において追加されたものはこれだけではなく、「今の二人がこの会話をするのは矛盾が生じる」と判断されたエリア会話は「思い出の会話」行きとなり、代わって現在の関係性に沿ったものが新しく配置された。


例えばエリア会話『今日のお昼…』は「思い出の会話」にて確認できる『一緒にお弁当食べない?』の続編(…というより、『一緒にお弁当食べない?』の会話内容はそのままに、今の関係性として矛盾がないようアップデートしたもの)である。

彩から昼食の誘いを受けた千聖は以前のそっけない態度とは違い快く了承し、「天気がいいから中庭で食べるのもいい」と提案したり、うきうきとおかずの交換を楽しみにする彩の言葉を微笑みながら聞いていたり、とても穏やかな雰囲気になっている。


センシティブな作品


イベント『私達だけのサマーバケーション』では、今までのイベントにおいてあくまでも仕事上の付き合いとしてしか描かれなかったパスパレが、完全プライベートで遊びに行くストーリーとなっている。

完全プライベートとはいいつつもつい仕事のことを考えてしまう千聖。そんな千聖のことを彩は終始気にしており、何度も声をかけている。彩は「海に入るだけが海の楽しみじゃない」「それぞれの楽しみ方がある」とは頭ではわかっていても、どうしても千聖と同じことをして楽しみたいと思っていた。


千聖はその方法こそみんなとは違っていても、彼女なりに楽しんでいたこともまた事実であった。

そこを「同じことをして楽しみたい」と願う彩がずっと千聖を気にかけ、ぐいぐいと千聖を外の世界へと連れ出したのである。

彩の「エゴ」ともいえる千聖を思う気持ちが、その結果、“距離を保ちつつもしっかり”楽しんでいた千聖もまたメンバーたちに遠慮することなく、同じことをして“歳相応に思いきり”楽しむことを許したのだ。


千聖が殻にこもっているとき、いつでも彩はその暴力的とも呼べるほどの眩しさ、強さをもって千聖の殻を力技でぶち破ってしまうのだ。


公式イメソン?カバー楽曲編集

ガルパのカバー楽曲は、その曲調の他にバンドの辿ったストーリー、バンドメンバーの心情にマッチした選曲がなされるため、ファンの間で「公式によるイメージソング」と例えられることが多い。

また、初期に実装されたカバー楽曲の歌詞に沿った展開がのちのストーリーに描かれるようなことも多く、「後からイメソンになる」こともザラである。


そこで、本項目では彩と千聖の関係性に重なるカバー楽曲を紹介する。

なおこの項目内容は百科事典編集者の主観でしかないので注意。


MOON PRIDE

あやちさ

「女の子にも譲れぬ矜持がある」「王子様に運命投げず自ら戦う意志」「ただ護られるだけのか弱い存在じゃないわ」は自分の脚で立ち、芸能界・アイドル界の中で強く戦い抜く姿が重なる。

さらに、後のイベント『夢と現と百の歌』で月をパスパレの「夢」へと重ねたことにより、このカバーがより解像度の高いイメソンになってしまった。



ハッピーシンセサイザ

センシティブな作品

こちらは元々彩と千聖のデュエットとしてカバーがなされ、その時点であやちさオタクに大きな衝撃を与えた。

そんな中、こちらもイベント『夢と現と百の歌』の中で夜遅くに電話をかけてゆっくりと話すあやちさが描かれたことにより、公式イメソンとして話題になった。



気まぐれロマンティック

あやちさ

「心の扉を壊してよ」「あなたとならばこの街を抜け出せる」の部分は、第1章や第2章、さらにはイベント『私達だけのサマーバケーション』において千聖の心の扉をぶっ壊した彩を歌っているように聴こえる。

さらにイベント『幼き日の面影は今もそばに』の中で、千聖にとってある意味トラウマとして残り続けているドラマの題名が『孤独の街』であったことが明らかになった。

ひとりぼっちでいることで自分を守っていた千聖を『孤独の街』から鮮やかに連れ出した彩。



春擬き

一緒に音楽

歌詞の内容が全体的に、彩と出会う前の真っ白だった千聖のようである。

千聖は彩が目指す道のことを「夢物語」と例えており、ここは歌詞中の「「でもそれは良く出来たフェアリーテイルみたい。」」とシンクロしている。

「降り積もる白に小さな芽覆われていく」「遠い遠い春は雪の下」などは、「春」生まれの「白」鷺千聖に重なる。(歌詞に関係ない余談ではあるが、「冬」生まれの丸山「彩」という対比がまた素晴らしい)





あやちさとは少しずれるが…

からくりピエロ

この曲はもともと失恋をテーマにした曲ではあるものの、歌詞中の「君」を彩にとっての「理想の自分」として置くことで、見事にパスパレのバンド性に合ったカバーになる。

頑張っても頑張ってもアイドルとして芽が出ず、息が切れ、止まりそうになる。そのようにしてとらえると「パスパレに出会う前の彩」or「パスパレに出会わなかったifルート彩」として読み取ることができ、胸にくるものがある。


そして、その後に『ゆら・ゆらRing-Dong-Dance』を聴くと、「おんなじ世界つよく今息をして」の部分により文脈的なものを感じるようになる。

彩はたとえひとりで息ができなくとも、千聖と共に歌えば「強く息をする」ことができるのだ。


その他の供給編集

公式4コマ『もっと!ガルパライフ』編集

第25話「サイン」


第114話「すりこみ」



彩・千聖デュエットカバー「ハッピーシンセサイザ」編集


公式試聴動画

こちらはカバーアルバム「バンドリ!ガールズバンドパーティ!カバーコレクションVol.2」にてフルバージョンが収録されているため、必聴である。


余談編集

彩を演じる声優である前島亜美が2023年9月1日に復帰した際、千聖を演じる声優である上坂すみれが所属する声優事務所・ボイスキットに移籍した事を発表した。そのため、彩を演じる声優と千聖を演じる声優は声優事務所が同じという共通点も生まれた。


関連イラスト編集

バンドリまとめ10ツイッターまとめ27好きな人っている? 彩▶千聖パスパレ百合営業【千聖×彩】


関連タグ編集

BanG_Dream! ガールズバンドパーティ

Pastel*Palettes 丸山彩 白鷺千聖

二次創作 カップリング 百合

うみまき

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