(うぅ、ちゃんと紗夜さんの意見も聞いておけば良かったなぁ…。
で、でも、まだ挽回できるよね?)
「羽沢さんは本当に素敵な方です」
概要
さよつぐというカップリングは、ガルパのサービス初期に思いついた人はほとんどいないだろう。なぜなら「学校が違う」「学年が違う」「バンドが違う」「楽器が違う」と、接点が全く無いからである。
しかし、公式がそれを真正面から打ち破ったのが、2017年10-11月のイベント「ちぐはぐ!?おかしなお菓子教室」である。
意外な共通点
羽沢つぐみは自分への評価が低く周囲と比べすぎてしまうが、逆に他者の良いところを探すのがとても上手である。
一方の氷川紗夜は同じく自己への評価、肯定感が低く、双子の妹である日菜と自分を比べすぎてしまう。人間関係に不器用な人間だが、人を褒めるときの言葉には一切の嘘がなく的確である。
この両者の共通点、欠点が転じて相手の肯定に繋がったことによって二人が仲良くなることに説得力が生まれたのだ。
さらに蓋を開けてみれば、ピュア天使系女子とクールビューティー少女という、百合CPとしては王道中の王道ともいえる組み合わせなこともあり、多くの人がさよつぐ沼に沈んでいった。
イベント以降
「ちぐはぐ!?おかしなお菓子教室」以降、両者のエリア会話・ラウンジ会話・ライブ掛け合いが追加され、イベントシナリオやカードエピソードでも一緒に登場する機会が設けられている。
これらイベント以降に追加された紗夜とつぐみの描写については、つぐみの紗夜に対する敬意や憧憬、紗夜がつぐみに対しては表情が柔らかくなる頻度が増えて優しく振る舞う姿が含まれていることが多々ある。
また、下記の「キラメキフェスティバルガチャ」以降はお互いに好きな小説を紹介し、貸し借りをしている模様。似た者同士の2人なだけあって同じ本を持ち寄った事もある。
更に、イベント「春待ちのチョコロールケーキ 」では小説のモデルとなった街に2人で出かけるなど順調に仲を深めている。
エリア会話等
紗夜とつぐみのエリア会話は「ちぐはぐ!?おかしなお菓子教室」のシナリオ読了後に追加される常設のもの他、ハロウィンやクリスマスの期間限定エリア会話が存在している。
また、アップデートによりエリアアイテム「音楽雑誌」をレベル4以上にして配置していると、紗夜とつぐみの会話が発生するようになっている。
季節限定エリア会話の中で出色なものは2019年ハロウィン期間限定エリア会話。
紗夜と巴の会話では、紗夜はハロウィンについて「道徳的に問題がある」「決して褒められたものではない」と厳しい意見を述べている一方で、つぐみとの会話では自身が作ったパウンドケーキをつぐみに渡し、彼女からハロウィンパーティに誘われて承諾すると打って変わって態度を柔らかくしており、「つぐみに優しく甘い紗夜」の姿が端的に描写されている。
ちなみにイベント後に追加されたエリア会話では日菜と巴(あことの区別のため)以外苗字で呼んでいた紗夜がなんとつぐみさんと、下の名前で呼んだこともある。(後に不具合という事で羽沢さん呼びに修正された)
エリア会話以外ではホーム画面での季節台詞、互いの誕生日専用メッセージにての言及が存在している。
なお、紗夜の2019年時、つぐみの2020年時の誕生日に表示されるメッセージカードには所属バンドのメンバーからのメッセージの他に、それぞれ「ちぐはぐ!?おかしなお菓子教室」のバナーで用いられたクッキーのイラストが添えられており、両者のつながりが示されている。また、2021年以降の誕生日限定メンバーのメモリアルエピソードにおいて、2人の関係性に纏わるものが存在する(2021年紗夜、2023年つぐみ)。
カードエピソード
「ちぐはぐ!?おかしなお菓子教室」で新規実装された☆4カード「お菓子の先生 羽沢つぐみ」(ちなみに、このカードがつぐみの初☆4カードでもある)のエピソードには紗夜と一緒に雑貨店で買い物に行く後日談が収録されている他、同カードのメモリアルエピソード及びイベント報酬☆3カード「クッキーづくり 氷川紗夜」のメモリアルエピソードではつぐみと紗夜が互いの好意的な印象を語っている。
上記カードを皮切りに、新規イベントで羽沢珈琲店が登場する際はシナリオ内で紗夜が登場していないのにもかかわらずイベント実装カード(主につぐみのカード)のエピソードに登場する機会が多く、つぐみと親しげな会話を行ったり日菜へのお土産を購入していたりと羽沢珈琲店の常連客になっている事が窺える。
特に☆3「諦めたくない 羽沢つぐみ」、☆4「雨は止まずとも 羽沢つぐみ」等では、Afterglow単独のイベントであるにもかかわらずエピソードでは紗夜が羽沢珈琲店に来店し、互いが日々成長を遂げる中、穏やかながら会話しつつ双方に影響を与え合う様が描かれる。その中でも☆4「同じ空に向かって 羽沢つぐみ」では、「遠回り」という言葉が重要な単語として登場している。妹の日菜との関係性を中心に、RoseliaとしてFWFに出場するまで紆余曲折を経てきた紗夜。それを「遠回りだった」と自省する紗夜に対し、「紗夜さんがたくさん歩いてきたなら、それだけ見つけたものも多いはずです」と肯定するつぐみ。この言葉に紗夜は強く影響を受け、その後の2人の関係性を描く中で重要なフレーズになっていく。
先述のイベント「春待ちのチョコロールケーキ」の本編では紗夜が遠回りを自ら選ぶ、更に紗夜のメンバーエピソード(☆4 「早春を歩む 氷川紗夜」)では、帰り道に海へ寄り道をするなど、予定調和を最優先に考えるかつての紗夜では考えられないような行動をとるようになる。
その後は更に仲を深め、AfterglowとRoseliaの合同水着イベント「夕凪、PM5:45」では、紗夜が他のRoseliaのメンバーそっちのけでつぐみらAfterglowのメンバーと共に砂のお城を満足そうに築き上げている。その様子は☆3「サマー・メモリーズ 上原ひまり」の特訓前イラストでも確認できる。その成果は翌年のRoseliaのイベント「No Music? Yes Summer!」でも発揮されており、相当つぐみとの砂遊びが楽しかった模様。
更に2023年実装の3周目のドリームフェスティバル限定の紗夜(☆5「雨雫と陽 氷川紗夜」)のエピソードでは、なんと大学に入り免許を取得した紗夜の運転で二人きりでドライブデートをしている(本来は日菜も含む3人の予定だった模様)。二人が好きな小説の描写と現実とを照らし合わせつつ、紗夜がこれまでの日菜との関係を省みる一幕が描かれている。
キラフェス限定メンバー
2021年10月31日より開催される「キラメキフェスティバルガチャ」にて実装された新要素「キラフェス限定メンバー」には、特定の二人の日常シーンのアニメーション「メモリアルアニメーション」と2人で会話する特別ボイスがいるが、その初のキラフェス限定メンバーに紗夜とつぐみの組み合わせが選ばれている。
余談
紗夜とつぐみの専用ライブ掛け合いについて、紗夜がつぐみに「私の音を聴いて、羽沢さん」と紗夜のキャラクター造形において重要なキーワードである「自分の音」に近しい語が含まれている。
2018年6月28日放送のバンドリTVのコーナー「さえチとくどはるのナイショばなし」において、花園たえ役の大塚紗英氏から「ガルパのメンバーで結婚するなら誰?」と尋ねられた紗夜役の工藤晴香氏が「つぐみちゃん」と答え、その回答を受けた大塚氏が「結婚後の紗夜とつぐみ」というシチュエーションで一人芝居を行う場面が放映された。
さよつぐの表記方法には342gというものもある。
ちなみに342gは砂糖(ショ糖)1molあたりの重さで、お菓子作りのイベントにぴったりという奇跡も発生した。