マルディシオン
まるでぃしおん
黒の世界のゼクス。
「黒剣八魂(こっけんはちこん)」と呼ばれる、トーチャーズの器に最恐のノスフェラトゥ・カースドソウルの破片を宿した存在。
カードゲーム上でもノスフェラトゥ/トーチャーズの2種族双方として見なされる。
意思や感情を持たず、ただひたすらに殺戮をもたらす虚無の鎧。
セリフを発する事はあるが、「滅。」「壊。」など、漢字一文字で表記されるほど希薄な感情表現しか行わない。
……はずなのだが、エンジョイフレーム(「もしゼクスたちが○○していたら……?」というif設定のカード。実質公式パロディ)においては、釣り・デスメタル・卓球・農業など様々なシチュエーションを他のゼクスに勝るとも劣らないノリノリっぷりでこなしている、どうしてこうなった。
特に農業とバンド活動を両立してしまっている事から、一部ユーザーからは「実質TOKIO」とまで称された。
後に、これらについては「マルディシオンが元々器用で、イリューダがリクエストすると大概の事をこなせる」事が理由だったことが判明、単純にイリューダの悪ふざけが原因だった(その他に、後述の事情も理由の一つであったと思われる)。
更に「ありえたかもしれない」バッドエンドの姿「アルター」では輝く羽をあしらった鎧を纏う聖騎士「アルタークルセイド マルディシオン」になっていた。
もっともこれは、出自故に本人の人格が希薄である事が原因であると思われる。
実は、マルディシオンの核となっていた「カースドソウルの欠片」は「黒の世界」のイリューダ「オクタ・オリジン」に由来するものであり、マルディシオンは実質的にイリューダの子供に相当する存在であった。
それ故に、ク・リト「ヨグ・ソティス」の憑依で肉体を失ったイリューダの娘「トネリ・マジョ―リ」は、肉体から魂がはじき出された後もマルディシオンの核に憑依することで現世に留まっていた。
後にマルディシオンとイリューダは現代世界でのカースドソウル完成のピースとしてカースドソウルに取り込まれ、黒の世界のゼクス使い達との戦いで打倒された。
だが、イリューダが運命を受け入れた切っ掛けとなった「トネリの魂の消滅」はヨグが辛うじて現世にトネリの魂を留めていた事で回避され、その後、魂を肉体に定着させるためにイリューダとトネリが「幻夢郷」の力でマルディシオンを再生、トネリがマルディシオンの中にいる間は肉体と魂の連結が維持されるという形でひとまず妥協することとなった。
…のだが、核に憑依すればよかった生霊時代と異なり、肉体を取り戻した弊害で居心地が悪くなったマルディシオンの中に居るのに疲れたトネリが「暗いしうるさいし狭い!」という理由でマルディシオンを自身に合わせた軽鎧の形状に改造、鎧の外に出てきた。