CV:多田野曜平
概要
天才的な頭脳を持つ科学者。
だがその実態は、自分以外の力なき存在を見下し科学技術を悪用するマッドサイエンティストである。
全てを自分の都合の良いように解釈する狂人でもあり、本性を知ったハーミット曰く「終わってる」。
経歴
15年前、惑星ニュートンにて当時純粋な希望を抱いていたハーミットをチームに迎え、機械だけの惑星フックのエーテル不足を改善する為の研究をしていた。
しかし、実際のところチームの研究員の人間は全てミュラー同様に「機械は人間の道具に過ぎない」という考えのもと機械を見下しており、研究成果をもってフックを破壊した後にハーミットを拘束、分解や憂さ晴らしのためのサンドバッグとして虐げ続けた。
その後、非人道的行為が星系連盟軍の知るところとなり逮捕・拘束されるも、自身が収容されていた施設を爆破して脱獄する、その爆破により体の一部が重傷を負い機械(オーテック)化を施し、皮肉にも自身が見下した機械と一体化して一命をとりとめる。それからは一転して「いかにして強い機械を作れるか」をテーマに非合法な人体実験を繰り返す。その途中で悪事を知って出資を打ち切った元スポンサーのラザフォード家を逆恨みから襲撃して夫妻を殺害、幼いジンとクリーネを拉致して「どこまで兄の身体をバラバラに切り刻めば、妹の精神が壊れるか」という悪辣な実験を行い、2人の心身に深い傷を負わせた。
以降はジギーとの取引により惑星フォレスタにて、"フォレスタの人間すべてを自分の研究の被験体に出来る事"を条件にフォレスタのサーバーにあるメインルームの管理をしていた。
そこで、フォレスタの人間を解放しようとやってきたハーミットとワイズの前にその姿を現し、ハーミットに過去に与えたトラウマを蘇らせてしまったが、仲間を傷つけたことに怒ったワイズにボディを破壊される。
頭部だけになってなおも命乞いしたが、過去を振り切ったハーミットにサーバーの暴走を止めるための鍵である自身の網膜データをスキャンされてしまいフォレスタ殲滅は失敗。自身は殴り飛ばされる形で引導を渡された。
ユニバース0
こちらではハーミットやラザフォード兄妹と関わらなかったものの、ONE・ヴォイドの信奉者になっている。
葵宇宙にて帝国に取り入り、その過程でマスター・ゼノリスの力を簒奪、コピーしたゼノリスを使ってフォレスタを滅ぼした後、自らにゼノリスの力を組み込み機械化した。
「ゼノリスがオアシスに匿われている」という偽情報を流して皇帝シュラとオーシャンズ6を帝国から引き離すと、帝国中の無人兵器を掌握して破壊活動を企てる。それを止めるべく引き返してきたシュラと付いてきたエデンズゼロ一行を迎え撃つが、その中に「時のエーテル」を持つレベッカの存在を感知し、さらに偽情報を流してシキとシュラをダミーの研究所に誘導し爆破する。そして罠に嵌めたレベッカの脚を切断して「キャットリーパー」の力を奪おうとしたが、アミラの介入と爆破を生き延びたシキとシュラによって企ては失敗。
ゼノリスから奪った重力の力で実力行使に出るも、そもそも単なる研究者でしかないミュラーが同じ力を手に入れたからといって熟練した重力使いに叶う道理はなく、あっさり敗れ去った。
ユニバース0では前の世界の人物の大半が良い方向性に変化しているが、彼だけは数少ない絶対悪として描かれた。