「ビリオンの敵は私の敵!」
「ビリオン、会いたかった…会いたかったぞ、ビリオン」
演:水野美紀
概要
『地球戦隊ファイブマン』の第39話「愛を下さい」に登場したゲストキャラ。
ミリア星出身の少女であり、かつて両親を殺した宇宙盗賊を退治した銀河剣士ビリオンを「正義の戦士」と信じて彼に惚れ込んでいる。
だが「その頃は単に血に飢えていた」上に「自分より劣る戦士を倒して優越感に浸りたい」ビリオンにとっては、たまたま通りかかった時に目に入った盗賊どもを片付けただけであり、非戦闘員でわざわざ斬る対象ではなかったソーラを助けたという意識もなければ、興味もなかった。
劇中では地球に訪れてビリオンと再会した後は、ビリオンの誤解に対し利用される形で怪人態ダークソーラに変身してファイブマンと敵対した。更にビリオンは利用し尽くすべく彼女とデートまでする。
その後、自分がビリオンに騙されていた事に気づくも、ビリオンへの愛を捨て去る事ができずにファイブマンに立ち向かった末に敗北。
最期は「せめて止めはお前(ビリオン)の手で」と懇願する形で、ビリオンの剣を掴んで自らに突き立てる。怪人態から元の姿に戻ったソーラは、自分を抱きかかえ優しい言葉をかける星川学をビリオンと思い込んだまま、幸せそうな笑顔を浮かべながら死んでいった。
ダークソーラ
特殊な薬を飲んで禍々しく怪物化した姿。
頭部のシルエットが何となくソーラに似ている程度にしか面影がない。
2回服用したら、もう死ぬまで元の姿に戻れなくなるが、ソーラは覚悟の上で使った。
余談
水野美紀は当時16歳で、これがテレビデビュー作となった。
今話は井上敏樹脚本得意の悲恋ものの一作であ
り、彼女も悲劇のヒロインとして人気が高い。
水野本人は後年ウルトラマンアークの劇場版に登場する宇宙人であるレポ星人役に出演する事が公表されてから公開されたインタビューで怪人態であるダークゾーラの戦闘時の掛け声をやることは聞かされておらず、まだ16歳と思春期真っ只中なのもありそれを大人達の前でやる恥ずかしさの壁を越えられなかったと語っている。
関連タグ
少女暴魔リン:前年のスーパー戦隊で登場したゲストキャラの女性であり、敵幹部に利用されて悲しい結末を迎えるといった共通点を持つが、人物像がソーラとは逆に人間の姿に変えられた怪人である。