元は「クラウンチャ」という名の巨大なガンダルヴァ。
故意ではなかったものの、苦行者ヴァーマデーヴァの足を踏んづけてしまったため鼠に変えられてしまった。
『ガネーシャ・プラーナ』の物語ではリシ(聖仙)パラーシャラのアーシュラム(修行用寺院)は自分より小さいな、と馬鹿にしたためこの聖仙によって鼠に変えられる。
幼少時のガネーシャの友人を怖がらせていたが、ガネーシャに投げ縄で捕らえられ従者となった。
阿修羅ターラカの同盟者だったのをガネーシャが屈服させたという伝承もある。
ガネーシャがムシカに乗るという事は象が鼠に乗るような「不可能を可能にする」ことを象徴する。
鼠は繁殖力が強く、また穀物を食い荒らす害獣であり、これを抑える神徳は古代人にとって切実なものであった。
また鼠は際限ない欲望と無知、暗愚の象徴であり「群集の主」としてガネーシャがそれらを制御する、という意味もある。