概要
『死苦日記』シリーズを通して人間界、魔界双方の世界の敵として描かれる軍事国家。
人間界の時間で本編の3日前全世界に対し宣戦布告、人間界魔界双方に侵攻し自分たち以外の全民族の抹殺を目指す。
完結編『2006』にて魔界人と人間界のレジスタンス団の連合軍に帝国本拠地にいた上層部を倒され、残存部隊も本拠地そのものがレジスタンス団の一斉砲火で消滅した事で滅亡した。
上層部
ゴールド大帝
使用武器:妨害電波の放出
メタル帝国のトップで『死苦日記』シリーズのラスボス。金髪の長髪の男。
自分以外のあらゆる者を見下しており時には自分の部下を殺すことも厭わない冷酷非道な人物として描かれる。
『2006』で作戦計画をアイアンが語った際に名前が初めて登場、本人はその終盤で漸く姿を現す。
影武者を「無能でうるさい」という理由で殺害後、どさくさに紛れお化けになりすまし死苦の地獄人としての実力を見極めるためと仲間割れを誘うために潜入する。
玉座の間で部下を殺害後、死苦に地獄界再興を持ち掛けるも正体を見破られ交戦することになる。実は一同全員に正体が露見しており黙っていたのは死苦は「お化けの間抜け面を見たかったから」、他のメンバーも「面白いから」と完全にバカにされている始末である。(なお、この辺の描写は別ルートだとプレイヤーがトゥルーエンドを見ている前提なためか省略されている。)
ラスボスとしての実力に相応しく使用する攻撃は何れも即死技、アイマーの銃撃にも3回までは耐え切るほどの防御力を持つ。移動の際はテレポーテーション能力と空中浮遊能力を使うが、これが魔法なのかそれとも後述する科学技術に由来するものかは不明。
倒した際の判定は「死亡」となっているが『あの世逝きツアー2012 UNLIMITED MATCH』で帝国崩壊後逮捕されていたことが明らかにされた。
シルバー大佐
使用武器:極薄ダイヤモンドブレード
メタル帝国軍最高責任者。詳しくは個別ページを参照。
ブロンズ中佐
使用武器:極薄ダイヤモンドブレード
武論頭とも。和装で頭に髷を結っている金髪の男。目を跨ぐ形で傷跡が走っているが、立ち絵では左側に、HP表示のアイコンでは右側となっている
訓練基地で死苦達と交戦。1度目は香澄に重傷を負わせ撤退させるも、その夜再度侵入した死苦、お化け、アイマーに戦術を見切られて敗北。その後の生死は不明。
アイアン少佐
使用武器:金属バット
赤毛のリーゼントの男。『2004』、『2005』でのラスボス。詳しくは個別ページを参照。
軍事力
歩兵部隊
使用武器:棍棒
即死技はアッパー攻撃で、非即死技として殴る、棍棒による打撃がある。
アイアン少佐の指揮する部隊として登場。基本的には雑魚キャラなのだが、『2005』に登場した隊長にあたる歩兵部隊Fは香澄の必殺蹴りに耐え、直後に少佐を抱えてトラックに飛び乗り逃走する という活躍を見せた。
暗殺部隊
使用武器:鉤爪
白色の仮面を付け,両手に鉤爪を付けている。即死技は引っ掻き攻撃であるが、非即死技として蹴り攻撃も行ってくる。
シルバー大佐の指揮する部隊であり、アイアン歩兵部隊の監視役も兼ねている。歩兵部隊では死苦、めめ、香澄に対処できない状況に見かねた大佐が直々に出動を命じた。それ以降度々死苦達とは交戦している。
『2006』では彼らの訓練基地が登場した。
特殊部隊
使用武器:拳銃
『2005』から登場。一番兵士らしい恰好をしていてヘルメットには暗視用のゴーグルが付いている。即死技は銃撃で非戦闘時では両手に拳銃を1丁ずつ所持しているが戦闘時にはどちらか1丁を使用するだけである。香澄もこの部隊の存在は知らなかった。
最初に登場したのはシルバー大佐が派遣した隊員で、この時彼の所持していた拳銃の1丁は戦闘後に死苦が回収、『2006』で拡散針弾発射に用いられるようになる。
鷲尾
『あの世逝きツアー2012 UNLIMITED MATCH』で登場。元メタル帝国細菌部隊所属。趣味も細菌兵器開発。
ネモスタラ菌の生みの親で帝国崩壊後は北山町に潜伏しており、住民を拉致してネモスタラ菌の実験を続けようとしている。平瀬のルートでは経歴や目的もあって、警官のサイトーを疎ましく思っていた事が、卑洩のルートでは謎の多い彼とお互いに面識があった事が明かされているが、その際メタル帝国が滅亡後を指してか「4年ぶりに地獄から蘇ったぜ」と口にしていた。
主要兵器
ゲート遮断装置
ワープゲートを通過しようとした者に妨害電波を浴びせて麻痺させるというもの。
帝国各地の軍事基地に電波塔の形で設置されていて特に帝国本拠地周辺では何重にも張り巡らされている。
ネモスタラ菌
『2006』で登場。メタル帝国が自らの野望を達成すべく極秘裏に開発を進めていた細菌兵器で99.9パーセントの致死率を誇る。この人はこの細菌兵器のワクチン開発及び人々のシェルターへの避難の時間を割いていたために帝国に対する反乱を起こせずにいた。
確認できる限りでは同じ作者の「ヨーロ村の歴史」が初出。こちらの方では登場人物の1人が本当に使用して人類が滅亡するルートがある。