概要
宮崎県や鹿児島県など九州南部に伝わる妖怪。夜の山道に現れる影法師のような姿をしており、出会った人間をどこかへ攫っていくという。坊主が首を吊った場所に必ず現れるようだが、これが坊主の霊魂が化けたものなのか、はたまたそれを目印に人を襲う妖怪なのかは謎である。
性格は執念深く、走って逃げようがどこまでも追いかけて来る上に明確な退治方法が伝わっていないために、見つかったら最期、攫われることを覚悟しなければならない。
ただし、人間がこちらに気づかないとヤンボシがこちらに気づいていないというどこか間の抜けた伝承も伝わっている。そんなわけで、ヤンボシの被害に合わない為に、山で人に出逢ったら互いの素性を明かす習わしが生まれたようである。
名前の由来は山伏が訛ったものとされるが、山伏とどのような関係性にあるのかすら謎。
ゲゲゲの鬼太郎では
劇場版に登場。伝承のような影法師の姿ではなく、宮崎県に伝わる空飛ぶカッパヒョウズンボを思わせる外見をしている。呼子の呼びかけで宮崎県代表の妖怪四十七士に選ばれた。