概要
宮崎県に伝わる河童の一種で、河童のくせに空を飛ぶ。
「どうやって飛ぶの?」「皿の水はどうなるの?」とかツッコんではいけない。
尚、信憑性にはやや欠けるが、河童はおならを勢いよく噴射して飛ぶという話がある。まさかのジェット飛行とは……。
特徴
文献などが少ないため、正確な容姿などは不明だが、一般的な河童と同じような生態や外見であると考えられる。秋になると「ヒョウヒョウ」という鳴き声を上げながら、まるで渡り鳥のように大群で空を飛び山へ向かうという。
他の河童と同じく悪戯好きで、時々度が過ぎることがあるらしい。そんなときには
「ヒョウズンボ、ヒョウズンボ、金丸どんの一党じゃ。悪さすんなよ」
と唱えればよいとされる。
かつて神主をしていた金丸という人物が、とあるヒョウズンボを大蛇から助けたところ、「この呪文を唱えれば悪さはしない」と言われたことに由来する。
このように助けられた義理はしっかり返すあたり、やはり河童なのだろう。
余談
資料の少ないこの妖怪だが、かの御大は雲の上を飛ぶヒョウズンボの大群を描いているため、それを見たほうがわかりやすいかもしれない。
関連タグ
セコ:宮崎県の山童。同じ地域の為、おそらくヒョウズンボが山に入るとセコになるのかもしれない。
ヤンボシ:第5期アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』劇場版にて、ヒョウズンボを彷彿とさせるような外見となっている。
ひょうすべ:「ヒョウズンボ」はこの妖怪の呼び名がなまったものではないかとする説も。