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概要

S.SHIMIZU氏によって2015年8月6日から2017年1月29日にかけて連載されたヨゾラノ星および2018年8月6日から2022年4月2日にかけて連載されたヨゾラノ星2の外伝作品である。

ここでは、外伝作品と外伝のみに登場するキャラクターについて解説する。

外伝作品一覧

上を向いて歩こう

2017年8月6日投稿。ヨゾラノ星本編で登場する黒田夕子が広島に原爆が投下された日から滝田星に会うまでの日々を描いている(上記のメイン画像から読むことができる)。なお、本作は外伝と称されていないが、後述の2作品と同じ性質であることから外伝として取り扱う。

ヤミ姉妹 買い出し編

2023年8月6日投稿。ヨゾラノ星とヨゾラノ星2の間の話で、戦後の食糧難と闇物資を得ようとする姉妹の話を描いている。主要人物は本編には登場しないが、所々で本編の人物が登場している。

リンコのリボン

2024年8月6日投稿。ヨゾラノ星2から登場する塚田凛子が星らと関わる1年前からヨゾラノ星2第9話直前までの話で、戦中と戦後で180度違う環境となった状況に苦悩する様子を描いている。

星になった少女たち

2024年10月19日投稿。作者がテレビでのある発言を受けて急遽作成した作品。発言内容は作品最後に記されている。

登場人物・キャラクター

本編にも登場する人物・キャラクターはヨゾラノ星およびヨゾラノ星2を参照。

黒田家

父母と子供4人の6人家族。爆心地の細工町に隣接する猿楽町(現在はどちらも大手町)に住んでいた。爆心地から離れた場所で被爆した夕子を除き家族5人は死亡。夕子が発見した時は全員が人の形をした灰の状態になっていた。

  • 黒田旭(くろだ あきら)

夕子の父親で、昭和20年8月6日時点で46歳。原爆投下当日は電休日のため昼から出勤であった。

  • 黒田照代(くろだ てるよ)

夕子の母親で、昭和20年8月6日時点で40歳。容姿は夕子に酷似している。

  • 黒田朝太郎(くろだ ちょうたろう)

黒田家長男で、夕子の弟。昭和20年8月6日時点で14歳。普段は寮から工場へ通っていたが、原爆投下時は工場が電休日のため家に帰っていた。

  • 黒田朝次郎(くろだ ちょうじろう)

黒田家次男で、夕子の弟。昭和20年8月6日時点で5歳。帰っていた朝太郎と遊ぼうとしていた。

  • 黒田小夜子(くろだ さよこ)

黒田家次女で、夕子の妹。昭和20年8月6日時点で3歳。帰っていた朝太郎と遊ぼうとしていた。

宮田家

母と娘2人が登場(その他の家族は不明)。家は広島の郊外のため被爆時家は壊れず無事である。

  • 宮田八子(みやた はこ)

宮田家の長女。広島光明高等女学校4年生で、凛子と同じクラス。被爆時は郊外の工場へ通年動員していたため難を逃れている。三代子と一緒に郊外の叔母のところへ買い出しへ行く。

  • 宮田三代子(みやた みよこ)

宮田家の次女。広島光明高等女学校2年生で、星と同級生(クラスは別の東組)。被爆時は偶数組で岡崎佳子や山本純子らと共に爆心地から3km離れた東錬兵場の林の陰で休んでいたため難を逃れている。検問逃れのサポートのため八子と一緒に郊外の叔母のところへ買い出しへ行く。

  • 宮田幸子(みやた みよこ)

八子と三代子の母親。

その他登場人物

  • 達川花子(たつかわ はなこ)

夕子の友人で。共に宇品の縫製工場で作業中に被爆するも爆心地から3.8kmと離れていたため無事。母や妹も無事であったが家は破壊されてしまったため尾道の親戚へ身を寄せる。

  • 明石富子(あかし とみこ)

パンパンの棟梁。大正11年(1922年)3月20日生まれ。夕子が他のパンパンに絡まれていたところを救い、面倒を見る。パンパンを卒業し、岩国基地の米軍兵士のオンリーになる。

  • 竹子おばさん(たけこおばさん)

幸子の従妹。交換に訪れたもののあしらわれた八子らを不憫に思い、内緒で多くの食糧を与える。

  • 野中雄大(のなか ゆうだい)

帰りの汽車で八子らと乗り合わせた19歳の青年。検問逃れを教えたり、駅で三代子が転倒してヤミ食糧がバレた時機転を利かせて逃がしている。妹(トミ子)がいたが被爆死しており、年齢が同じぐらいの八子を見てトミ子を思い出していた。

  • 小早川瑞江(こばやかわ みずえ)

凛子の1つ先輩で、女学校最上学年である5年1組級長(当時は最上学年1組の級長は生徒会長と同じ権限を持っていた)。戦時中父親が陸軍少佐ということもあり軍国思想が強く、敵国の小説を持ち歩いていた凛子と激しく対立していた(本編初期の火神礼子と滝田星との関係と類似している)。しかし戦争が終わると環境の変化に戸惑い、他の女学生が戦前の白いセーラー服を着てくるようになっても瑞江は戦時中の藍染めのセーラー服を着続けていた(下は他の女学生同様スカート姿)。一方で演劇部を立ち上げた凛子に対してSの関係を持つようになる(Sについては塚田凛子の記事を参照)。

  • 東原春子(ひがしはら はるこ)

広島光明高等女学校1年5組生。江波から通学している。8月6日は体調を崩しながらも通学し、建物疎開先の雑魚場町(現・中区国泰寺町。爆心地から約1.1km)で被爆。万代橋付近で遺体として発見されその場で焼却。遺骨となって光明高等女学校に運ばれ、そこで捜索していた母と兄と無言の再開をした(光明高等女学校1年奇数組で当日建物疎開に従事していた者は滝田星以外全員被爆死している)。

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