ダセェなリヴィオ…この俺を…殺す気か?
概要
リヴィオ・ザ・ダブルファングを倒し、マスターチャペルを追い詰めたウルフウッドの前に現れたGUNG-HO-GUNS最後の一人。
その実態は父親からの虐待によってリヴィオの中に生まれた別人格。リヴィオの両親を殺害したのも彼である。
作中で度々強力かつ特別な兵器として語られてきたパニッシャーを両腕+背中の義肢で三丁同時に使い、身体能力で己を上回る相手を打ち倒す強さを見せつけたばかりのウルフウッドを反撃も許さずにあっさり戦闘不能に追い込んでみせた登場シーンは読者に強烈なインパクトを与えた。
天性の戦闘センスを持ち、性格は残忍かつ凶暴で非常に好戦的。その強さ、才能ゆえに、GUNG-HO-GUNSの10.リヴィオと肉体を共有しながらナンバー11.を与えられている。マスターチャペル曰く「途方も無い例外」
GUNG-HO-GUNSとしての名は「ラズロ・ザ・トライパニッシャー・オブ・デス」。その存在はGUNG-HO-GUNSメンバーの一部には認知されていたようだが、読者にはミスリードを誘う描写が為されており当初は「トリップ・オブ・デス」と呼ばれていた。
が、(主にマスターチャペル関連で)割とよく泣く。
肉体の占有権はどちらが強いのかは明確には語られていないが、劇中ではリヴィオが意識を失っている時のみ肉体を使用しており、占有権を奪い返される事もあった。
理知的で物静かなリヴィオと違い、性格は残忍で酷薄な中2病全開の快楽主義者である。その一方で良かれ悪しかれ自分を大切にしてくれた人間に対しては敬意を持っており、マスターチャペルや主人格リヴィオに対しては彼なりの情を見せている。
また、マスターチャペルのニコラス・D・ウルフウッドに対する狂気じみた復讐心にドン引きしたり、なぶり殺しにされかかったウルフウッドに対して同情するなど、人並みな人情自体は持っている男である。
余談
規格外な強さを持つラズロにも弱点がある。ズバリ豆腐メンタルである。
恵まれた才能を持ったが故に「失敗」や「敗北」といったものと無縁であるがため、純粋に自分よりも強い存在に出くわすと底の浅さが災いして「逆境」に対応出来なくなってしまうのである。
自分よりも才能面で圧倒的に劣り、精神面の脆さ・甘さを持つリヴィオを軽蔑する発言が多いのも、ある意味コンプレックスの裏返しであると言える。
ニコラス・D・ウルフウッドに敗北後、リヴィオの意思によりしばらくその人格は封印される。その後、怪物エレンディラ・クリムゾンネイルと対決した際に満を持して登場したが、圧倒的なエレンディラの実力の前に心が折れてしまう。だが、逆境に立ち向かうリヴィオの根性に触れ心境が変化し、自らの能力を貸し与える形でリヴィオと融合を果たした。