『ヤケクソで始めて血を吐きながら身につけた外道の技と体。
何かを守るために使えるなんてのは存外痛快なもんです』
概要
ニコラス・D・ウルフウッドとは教会の孤児院で同じ釜の飯を食った先輩後輩的な仲。
しかも偶然同じ殺戮技術者養成組織『ミカエルの眼』で、入違いに同じ師匠に師事していた腐れ縁。
対ヴァッシュ用殺戮集団GUNG-HO-GUNSにおいても最強クラスで作中最上位級の存在。
登場時は冷徹空虚な亡霊の如き無表情キャラだったが、素の性格は若干腰が低くてどん臭い。
ウルフウッドより数世代先の人外の回復力・戦闘力を生み出すための改造手術を受けている。
心臓の風穴も指や顔面の欠損も、全身が肉塊同然に吹き飛ぼうと、上半身と下半身が皮一枚で繋がった状態だろうが、数瞬で完全再生する驚異のタフネス、そしてガンホーガンズ最強のエレンディラ(レガート並の戦闘力身体能力を持つオカマ)にも迫る身体能力を持つ。
その能力による物理限界を超えた移動能力は、兄貴分のウルフウッドでも反応が困難な程の速度。
またその膂力から繰り出される蹴り(ポケットに手を突っ込み、無造作に)は最上級サイボーグを一撃で粉々にし、素手で、発射されたミサイルの軌道を反対にする事すら可能。
また、もう一つの人格として残忍かつ圧倒的な戦闘能力を持つラズロを宿す。
才能面ではラズロ、ウルフウッドに劣るとされ、彼に追随する部下たちもリヴィオではなくラズロの圧倒的な力に忠誠を誓っている。
それゆえ、彼の力は努力と執念の塊であるとされる。実際彼が部下たちのような「ラズロの付属品」ではなく、「ミカエルの眼最強の実力者の片割れ」として正式にGUNG-HO-GUNSのナンバーを得たことを考えれば、その凄まじさが分かるだろう。また彼が血を吐く努力で手に入れた驚異的な身体能力は、肉体を共有するラズロの実力向上にも大いに寄与しており、それに関してはラズロも不器用ながらリヴィオに感謝している様子。
殺しの師匠であるマスター・チャペルも才能面ではラズロを極めて高く評価していたものの、リヴィオについてもウルフウッドに「誰かさんより筋が良い」と皮肉を込めて発言したり、後の一騎打ちの際にもリヴィオの戦闘能力には絶対的な信頼を寄せ、彼がウルフウッドの奇策によって敗れた際には驚愕するなど、実力を高く評価していたことが窺える。
マキシマム9、10巻で展開された「故郷」の孤児院を舞台とした決戦において最初にウルフウッドと対峙。一騎打ちの末に敗れるが、ラズロに肉体の制御権を奪われて彼がウルフウッドを圧倒する。その後大量投薬による無茶な回復を経て復活したウルフウッドがラズロと互角以上の戦いを繰り広げながらも、自分たちを「殺す」ためではなく「救う」ために戦う彼の姿に感化され、ラズロの凶行を阻止するなど徐々に肉体の制御を取り戻していき、最後は錯乱したラズロを抑えて完全に肉体を取り戻した。チャペルが死亡したこともあり物語的にはこの時点で完全に改心した形となる。
しかし戦闘での疲労もあって直後転んだ拍子に気絶してしまい、その間にダメージと過剰投薬の反動によってウルフウッドが死亡してしまう。目覚めた後にそれを知って激しい後悔と罪悪感、悲しみに苛まれるも、ウルフウッドの最期を看取ったヴァッシュから檄を飛ばされ、多少強引ながらもヴァッシュと夜通し食事を共にして親交を深める。その後パニッシャーを墓標とすることでウルフウッドの墓を完成させた後は、彼の遺志を継いでヴァッシュの二代目相棒として旅に同行する。
道中ヴァッシュの「故郷」であるシップの面々と合流した際には、以前の事件からウルフウッドに恩義を感じていたブラドに強い怒りと疑いの目を向けられるものの、ヴァッシュから(リヴィオ自身も呆れるレベルの)口添えを受けたことで一応受け入れられた(ただしけじめとしてブラドからは一発殴られた)。
その後は素の性格もあって徐々に信頼を得ていき、ブラドからはウルフウッドの死を保険屋コンビに知らせる際に庇われたり、実力を見込んで頼られるようになった。
終盤での活躍(ネタバレ注意)
俺達は積んできた「二人」で この俺の最強 即ち それはお前の最強だ!
物語終盤、ラズロをも圧倒するエレンディラを前に遂にリヴィオとラズロは互いに認め合い、人格は統合、ラズロの才能とリヴィオの執念を併せ持ち、エレンディラを圧倒した。
武器は前後に向いた二つの銃身が銃把でZ型に連結した機関銃(作中描写で大口径対物ライフルも顔負けの破壊力と貫通力を持つ)『二重牙(ダブルファング)』×2。
最終戦で完全武装した全軍団規模の憲兵兵全てを真正面から相手取り、己は傷一つ負わず、そして誰一人殺さず、完全無力化させるなどの活躍を見せた。