概要
集英社の少女漫画雑誌「りぼん」に連載されていた亜月亮原作の漫画作品。単行本全4巻。
犬が大好きな女子中学生の大月のあがバイクに轢かれそうになった犬を助けると、その犬の正体が犬の神様の犬仙人で、助けてくれたお礼に不思議な力を手に入れ、同じく不思議な力を手に入れた寅泰大牙と共に犬達を幸せにするために奮闘する姿を描いていく。
登場人物
大月のあ(おおつき のあ)
主人公。明るく天真爛漫な性格の中学2年生。
無類の犬好きで、自室も犬のぬいぐるみや犬の世話の仕方の書籍等と、犬グッズで溢れかえっているほど。
小学生の頃に可愛がっていた子犬・テツの首輪を肌身離さず腕に付けており、テツを事故で失って以来、『100匹の犬を幸せにすること』を目標に日々頑張っている。
ある日バイクに轢かれそうだった犬仙人を助け、「人間を犬に変える力」と「犬語がわかる力」を授かった。
家族は両親のみで、両親のことは「パパりん」「ママりん」と呼んでいる。母親は天然な性格だが手先が器用で、よく犬のぬいぐるみ等を作っているが、重度の犬アレルギー(もとい犬恐怖症)で、テレビやぬいぐるみの犬は好きだが、本物の犬が近づいてくると刃物を投げつけたり、部屋をメチャクチャにするほどのパニックを起こしてしまうほど。
寅泰大牙(とらやす たいが)
もう一人の主人公。愛称「トラちゃん」。
のあのクラスメイト。赤髪が特徴で、周囲から恐れられる一匹狼の不良。
のあからは当初「寅泰君」と呼ばれていたが、犬に変身した姿を気に入られて以来、「トラちゃん」の愛称で呼ばれるようになった。
両親は非常に過保護な性格をした無類の親バカで、着物を着た和装美人の母親は薙刀の達人。加えて、夫婦ともに息子が子犬に変身しても特に動じることなく真っ向から受け入れるほどの度量の持ち主で、父親は子犬の姿で実家へ戻ってきた息子を泣いて抱きしめていた。
当初は過保護な両親との確執から家出をしてアパートで一人暮らしをしていたが、連載終盤で無事に和解できた。
犬に変身した姿は赤い毛並みと黒い虎縞模様が特徴の子犬で、犬に変身した人間達の中では変身しても唯一人間の言葉を話せる。のあとの頭突きで元の姿に戻る。
ふじまる
のあが拾った子犬。麿眉が特徴で、天然ボケな性格をしたアホの子。
元々は「みっきー」と呼ばれる飼い犬だったが、別の犬を欲しがっていた前の飼い主にはあまり大切にされていなかった。
のあに拾われてからは寅泰のアパートに身を寄せていたが、連載終盤では寅泰の実家で正式に飼われることとなり、寅泰の両親から溺愛されるようになる。
ちなみに「ふじまる」という名前はりぼんの読者から一般公募で決定された名前で、決定前までは「ふじびたい」と呼ばれていた。
犬仙人
犬の神様で、犬種はホワイトテリア。
人間界の視察中、バイクに轢かれそうになったところを救ってくれたのあと寅泰に不思議な力を与え、あらゆる面で二人をサポートしていく。