「選べ! 命を取るか、夢を守るか!」
CV:櫻井孝宏
概要
武士のような身なりで、腰に刀の形をした銃を携える精悍な顔つきの青年(鞘のような部分は銃の弾倉らしい)。「ガンマンのような恰好をした剣士」であるヴァンに対し、「剣士のような見た目のガンマン」である。
彼もヴァン同様、妻・シノを殺した「カギ爪の男」を追う復讐鬼であり、ヴァンと互角の戦闘能力を持つ。
物であれ、人であれ、復讐の障害になるすべてのものを無表情で排除する冷酷非情な男で、ヴァンとの初対面シーンからして、目の前の目的をさっさと達成するために警告も無しに人に向かってバカスカ発砲するなど、とにかく周囲の被害を省みない苛烈さと容赦の無さをヴァンには「人間を辞めてる」、カルメン99には「(人間性が)ブッ壊れてる」と評された。
逆にレイ自身は、同じ復讐者でありながらカギ爪以外の命を奪うことは極力避けるというルールを掲げるヴァンの方こそを「お前の復讐は随分優しいな」と評している。
唯一、実の弟であるジョシュアにだけは多少の気遣いを見せるが、ジョシュアによれば昔のレイはもの静かで優しい性格であったとのことで、復讐のために過去の自分を捨てて修羅となった経緯が窺い知れる。
カギ爪に関する情報では一歩先を行くヴァン達の足取りを利用し、追跡している。当初は同じ仇をもつヴァンとは敵対関係にあり、どちらが先にカギ爪を殺すかを巡って何度も刀と銃を交えている。
しかし目の前の敵を手っ取り早く撃破するためにあえてヴァンに協力を持ちかけるシーンもあるなど、利害さえ一致すれば私情を捨てて効率を選ぶという一面もある。もっとも、ヴァンが嫌そうな態度を見せればすかさず皮肉で返していたので、愛想が悪いことに変わりはなかったが。
カギ爪への憎悪の深さは尋常ではなく、奴を殺すことさえ出来るのならば自分の命すら顧みることはない程で、カギ爪の腕を掴むことができた際にはヴォルケインを遠隔操作して「俺諸共死ねェッ!!」と叫んで機関砲を発射させたシーンも。
この時は横槍が入ったおかげで結局は失敗に終わったのだが、巨大ロボの火器を人に向けて撃ったのだから、もしそのまま命中していれば自分もカギ爪もミンチどころでは済まないと思われる。
ちなみにガン×ソードを象徴する要素の一つとして名高い「オリジナル笑顔」を作中で初めて見せてくれたのは実は彼である。
最終的には彼の手でカギ爪を殺す事は叶わず命を落とすが、彼の行動が物語の重要な鍵を握る事になった。
ヨロイ:ヴォルケイン
外国語表記 | Volkein |
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デザイン | 寺岡賢司 |
開発者 | シノ |
パイロット | レイ・ラングレン |
レイの妻のシノが設計を担当した形見とも言うべきヨロイで、普段はドリル型の移動基地ジングウで地中を移動する。重火器が豊富で射撃の威力はすさまじく、ヴァンのダン・オブ・サーズデイと互角の戦闘能力をもつ。またヨロイの中では珍しい光学兵器を所持している。元々は地下資源サイクルの為に製造されたものであり、その経緯から本来は戦闘用ではないと思われる。地熱エネルギーを使用しており地中では半永久的に活動できる。レイの「サンクションズチャージ」という言葉と共に起動する。
(sanctions=制裁、charge=突撃。さしずめ「ブッ潰す」と意気込んでいるのだろうか)
サウダーデ・オブ・サンデイを撃ち落とそうとしたがファサリナとダリア・オブ・ウェンズデイの妨害で腕を破壊され大ダメージを受ける。その後レイがジョシュアとユキコの必死の説得を聞き入れ、ジョシュアの手伝いでヴォルケイン改に修復した。
この機体もエルドラソウルと同じくレプリカ最強クラスのヨロイである。
実は、ヴォルケインに装備されている光学兵器の殆どは、現在のオリジナル7のヨロイに改造によって追加装備された光学兵器の基礎となっており、ある意味でヴォルケインは現在のオリジナル7のプロトタイプになったヨロイとも言える。
故にレプリカでありながらもヴォルケインは、オリジナル7のヨロイと対等以上に渡り合う事が可能となっており、劇中でヴォルケインはダリア・オブ・ウェンズデイ、シン・オブ・フライデイ、セン・オブ・サタデイと、実に3機のオリジナル7のヨロイを撃破する事に成功している。
カギ爪の男との決戦後、大破して沈んだ機体は、ジョシュアの手でサルベージが行われている。
関連イラスト
関連タグ
レイ…北斗の拳の登場人物。名前のみならず、偶然から主人公と同じ相手を追うことになった点、初期の悪役一歩手前の性格、兄であることなど共通点が多い。
無敵団…ゾイドジェネシスの登場人物。『スーパーロボット大戦K』で彼女らの8人目のメンバーにされている。