レオン・ウィルソン
れおんうぃるそん
うなじで縛った長い赤紫の髪とそばかすが特徴の少年。
年相応に純粋にデュエルを楽しむ心を持ち、また卓越したタクティクスを誇る天才デュエリスト。
ヨーロッパ各国の大会で負け知らずで連続優勝した実績から「奇跡の天才少年」の異名をとる。
KCグランプリ編で遊戯達と出会い、当初は大会参加者にして遊戯のファンとして接して同じく天才と呼ばれるレベッカ・ホプキンスと対戦。理論で戦術を組み立てるレベッカに対して、とっさの判断力と直感で勝負する対照的な戦術でレベッカを翻弄。
モンスターが存在せず、レベッカが伏せていた「竜の逆鱗」で追い込まれていた状況下でまだターンをつなげられる可能性があった「糸つむぎの針」をレベッカに手渡す「星の金貨」で一発逆転を狙う大胆さは遊戯を感嘆させ、結果見事に逆転勝利につなげて決勝戦に進む。
が、決勝戦の相手であるジーク・ロイドが偽名で出場していたことが発覚し、不戦勝という形でKCグランプリ初代王者となり、その副賞として遊戯の対戦相手になる。
本編のネタバレにつき、未試聴の方は閲覧注意
レオンもまた、ヨーロッパのアミューズメント企業シュレイダー社の息子であるジークフリード・フォン・シュレイダーの弟、『レオンハルト・フォン・シュレイダー』であった。
元々シュレイダー家はドイツ貴族の末裔で、現代社会での栄光を得ようと次期当主にして次期社長のジークに期待していた。その結果、弟のレオンは両親から蔑ろにされてシュレイダー家に居場所がない日々を過ごしていた。
そんなレオンの楽しみは童話を読むことで、絵本の世界にあこがれを募らせる。
そして、デュエルモンスターズのカードに絵本と同じカードがあることにレオンは大喜びし、中継されたデュエルの大会を見る。そこにはまさに、大好きな童話の世界が広がりレオンは一流のデュエリストを志すようになり、瞬く間にヨーロッパ最強格のデュエリストとなる。
が、両親は認めてくれないと思っていたレオンは経歴を詐称する形で参加して、兄にそれを気付かれる。
兄は両親の愛情を独占していたが、むしろそれ故か兄弟仲は良好で自分の夢とデュエルの実力、ハッキング技術などを褒めてくれた兄が自分を必要としてくれると知り、兄の企業戦略に協力することになる。
自分と兄のワンツーフィニッシュでシュレイダー社の宣伝と新作ゲームの発売で海馬コーポレーションとの差を覆すという兄の計画に乗ることにする。
KCグランプリの最終戦では憧れの遊戯との対戦への喜びよりも兄の仇討ちを優先して鬼気迫るデュエルを展開。試合直前に兄が渡したシュトロームベルクの金の城が兄からの期待の証だと信じて疑わなかったレオンはそれを発動。
しかし、それこそがジークの真の罠であった。そのカードはもともと公式大会で使えない禁止カードであり、その上ジークが海馬コーポレーションのデュエルデータを破壊するコンピューターウィルスを起動させるスイッチにしていた。
「禁止カードを使えないから」とサイクロンで破壊するが、ジークの手であらゆるカード効果で破壊できないようにテキストデータを書き換え、サレンダーしてもウィルスを止められなかった。事実上、ジークのゴーストプレイヤーにされる形でデュエルを続けるが、遊戯の作戦(これまたジークのテキストデータ書き換えで遊戯に押し付けられた城の維持コスト『デッキの半分を墓地に送る』をデッキを1枚のみにすることで払えなくする)で城を破壊してもらい、最後の1ターンだが本当の勝負をした末に敗北。
ウィルスプログラムも止められ、いくつもの予防策をした海馬によって全ての計画が潰えたジークにレオンは歩み寄り、弟の愛を知ったジークは弟をきつく抱きしめた。
闇遊戯が冥界へ旅立ったころ、兄とともにペガサスとの商談を行い成功にこぎつける。
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